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怪獣

作者: パンチ太郎

 とある小学校に、白い球体が落下した。夜中の事だったので、気づくものは誰もいなかった。次の日の朝、朝一に登校する元気な少年が白い球体に気づき。

「なんや新しいボールか。ちょっと固いなあ。ドッジボールは厳しいから、サッカ-でもやるか。」少年たちは朝礼の時間までサッカーをやって遊んだ。教室には一つボールがあるので、校庭に放置し、そのまま帰ってきた。

 次の休み時間には雨が降ってきたのでその日少年たちは教室で過ごした。ボールはずぶぬれになり、誰も触れないまま外へと転がっていった。そして近くの川に落ちてしまった。

 次の日、少年たちはボールがないことに気づき、仕方なく、教室のボールを取りに行くと、地鳴りが起きた。そして、ぎゃおおおおおと言う鳴き声が聞こえた。声の方向を見ると、山よりもでかいトカゲのような、恐竜のような、怪獣が町を歩いていた。少年たちは先生によって、教室に連れ戻された。

 怪獣が鳴き声を出すたび、川のような、海のようなにおいがした。町長は自衛隊に怪獣の駆除を依頼した。あらゆる、ミサイルや弾丸や麻酔銃が使われたが全く効き目がなかった。そして、怪獣は、口から、何かの液体を大量に、戦車に向かって、吐いた。戦車はその大量の水に流されてしまい町は、津波に襲われてしまった。

 少年たちは急いで体育館に避難し、泣き喚いた。母親たちもそのあと、子供たちと共に体育館に避難した。町長は政府に食料とライフラインの復旧を要請し、災害と同じ措置が取られた。農作物にも甚大な被害がもたらされ、市街地には影響は出ていないものの、この小さな田舎町は怪獣による生活の供給網を奪われてしまった。

 怪獣はと言うとひとしきり、液体を吐くと、どこかへ消えてしまった。政府は、次回、怪獣が来た時用の対策を講じようとしていた。

 少年たちは、次の食料を待ちながら、友達と話し合ったり、宿題をしたりしていた。その親のうちの一人に生物学者がおり、あの生物の発生源を特定しようとしていた。そして、生物学者は

「この付近に卵があったはずだ。それを探し出せ。」と部下に命じた。そして、部下は、近くの海の深海にそれを見つけた。それはどうやら、どこかから、外から運び出されたもので、元からそこに住んでいたわけではないらしい。

「おそらくここ二日三日前に上陸してきたのだろう。おそらくこの川を渡ってあの海についた。だから、前日急に雨が降ってきたのか。」

 少年の担任の谷口が、生物学者に、「そういえば、昨日見慣れないボールでサッカーをしている子供を見ました。」と進言した。それを聞かれた少年は、昨日のことを正直に話した。

「そうだったのか。すると、地球のものではないのか。」そして、次の日再び地鳴りがした。自衛隊は、政府の作戦通り、爆撃は使用せず、冷凍の液体を怪獣にかけ続けた。すると怪獣の吐く液体は凍り始めた。

「やった。やったぞ。我々で怪獣をやっつけた。」怪獣は見る見るうちに小さくなっていき、トカゲのようになっていった。そして、それを白い球体のカプセルに入れ、ロケットで宇宙に飛ばした。

 そして、とある町の会社の屋上に、白い球体が落下した.....

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