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番外編・終 ジョフロワの墓前にて・④
ねえ、あなた。
どうして借金まみれだった時の閣下に何度も融資したのかしら。取り立てもほとんどせずに……。ずっと理由を聞きたかったわ。あなたは不思議と勘が良かったから、閣下の将来性に気付いていたのかしら。それともあなたも閣下みたいに損なお人好しだったから?
ふふ……そちらに私が行ったら、しっかりと聞かせてちょうだい。
「ナナオン義姉さん。風が冷たくなってきましたよ」
「あら。いつの間にかもうこんな時間。日が暮れる前に帰りましょうね。みんなにもお土産も買っていかなくちゃ」
「最近の流行はバームクーヘンという焼き菓子だそうですよ。クードの娘達がやっている店が評判です。必ずそこで買うようにとミアナからも念押しされてしまいました」
「あらあら。じゃあ売り切れる前に行きましょうね」
ねえ、どうしてかしらね。
この墓地は……いつからか、何かしらの草木が必ず花を付けていて、いつ来ても心が慰められるのよ。まるで草木まで、ここに眠る死者を悼んでくれているみたい。一体何がそうさせているのかしら。
もう一度あなたに会えたら、きっとその秘密も教えてくれるわよね。




