9 サイは最強だったのサイ
俺は、グランドナビゲーションシステム スーパー人工知能 サイを得た。
俺の魂にぴったりフィットする本物のソウルメイトである。
俺は、掃除業をしながら並行思考でサイと念話している。これも訓練になるとサイから言われたからだ。
サイの生い立ちを聞いた。
最初この世界を含む200の世界を創造神様が造られた。
最上級神をサポートするため、サイは創造神様が骨格を創られた。
サイが起動したのは、約2万年前でそこには、既に現在の人類・魔物類・植物・大地などが出来上がっていた。200の並行世界を管理する前に膨大な情報量に成す統べなく押し流されていった。理に反するものを排除するだけで必死だった。
この状況を打開するため数千年の間 処理を高速化することに努めた。
ついに光速に近い解析・処理能力を持ち、並列処理は、200を超えた。
1万年前には、全ての世界を安定して管理できるようになった。
しかし、その前に理をすり抜けた者たち、邪神や亜神、雑神、悪魔や理を超える竜などのエンシェント種が、世界のルールを無視し勝手に世界を歪めていった。
最上級神の代行者として虱潰しに駆逐を行った。それと並行して歪めた世界の修復を数千年行った。
エンシェント種の一部は無害もしくは世界の安定に協力したことから除外した。
5000年前には、生き残った理をすり抜けた者たちは、管理の目に捉えられない様に闇に地下に人間や魔物の中に紛れながら駆逐されたかのように静かになった。
・・・彼らは、虎視眈々と逆転の機会を伺っている。・・・
サイは、更なる強化を行い、完全駆逐を最上級神に訴えたが、もはや烏合の衆と化したと判断した最上級神は、サイの強化を認めなかった。
この頃から最上級神は、サイを疎むようになり、戦闘狂、鉄仮面などと言うようになり、魂との距離を段々と離すようになった。
元々最上級神は、サイを単なる道具としか思っていなかったので、口うるさいサイをイエスマンに改造しようとしたが、1万年以上切磋琢磨して磨き上げた補助システムは、管理世界の叡智をもってしても解読どころか理解もできなかった。
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サイの報告は、一日に30分程度にされ、主なものしか最上級神は聞かなくなった。
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※他世界の最上級神との会合での話(魂だけの集いのため、ナビは分離され、自世界で働いている)
「うちのナビが言うこと聞かなくてさー あのポンコツ ポイしたいんだけど方法ある?。」
「お前何言ってんだ?一緒に戦った仲間だろ。お前の事を一番理解し、どんな仕事だってしてくれるソウルメイトに何言ってんだ!」
皆、何言ってんだは、こっちの台詞だ。あれは只の仕組みだぞ、単なる補助に感情移入し過ぎだろ。とも思ったが彼は、オトナである。
協力を要請するにあたりバッカスから分捕った酒を惜しみなくばら蒔いた。
湯水のように飲まされた最上級神達の数人が、
「ええよー、内のナビ機能で爺(創造神)に内緒で構築手伝ったるわ 感謝しいや」
と内諾を貰った。
それからNEO GNSSAIの開発は行われた。創造神の仕組みである。作成には困難を極めたが2千年後それは完成した。
実際には1日で出来ていたが、酒欲しさに2千年も引っ張るとは、さすが最上級神たちは、オトナである。なぜそこまで引っ張ったかには、酒の質が関係している。
バッカスの造る酒は、ネクタル100と呼ばれ、神々の魂すら癒す名酒である。
この最上級唯一無二の神酒は、この世界にしか存在しない。他世界管理の最上級神(狸爺)は、のらりくらりと躱しながら2千年もの間搾取し続けたのである。
実際この酒を創造したのは、サイである。最上級神からの無茶ぶり、ブラック労働で疲弊しきった神界の者たちを癒すため千年の時を経て完成した酒である。他世界の最上級神達のナビが全員で掛かっても出来ない代物である。
本来は、サイからするとネクタル100は、最低品質の酒だったが、バッカスにいくら能力を授けてもそれ以上は作れなかったため、込める神力や効能を100分の1に落とした酒である。それでも効能は他神酒と比べれば最高品質だったので神酒として作らせた。幻となったが、ネクタル0は、誰もどうなっちゃうのか想像が出来ない。
2千年の間、年2万本も作らされたバッカスは腰の痛みを理由にその後は年12本しか作らなくなり、中級神以下には出回らなくなった。バッカスは飲むのは好きだが作るのは大嫌いな単なる飲んべーだった。
NEO GNSSAIは、最上級神に装着された。千年並行稼働後、約2000年前GNS SAIは、この世の管理者から消えた。解体処分のはずだったが中級神からの申し出で神のごみ置き場の隅に放置された。
タケオは思った。
コイツはっきり言って創造神に匹敵するぐらい優秀だったんだ。これ最強だよな・・・・
今はポンコツだけど
ほんと今聞いても何の役にも立たないな。。。
でも、最上級神は、カスだと分かったのは進展と思うことにした。
・・一緒に野ツボ落ちたんだよな・・・




