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52 極悪短小ファミリー


―――チュン・チュッチュ・チュンーーー

お前らにも春が来たか・・


ここの小鳥は、今の所、清々しい。


この屋敷に越して、2階南側真ん中の日当たりがいい部屋は、俺とマリオンの寝室だ。

この頃は毎日2回に留めている。

今まで、暇さえあれば頑張っちゃうので、強弱を付けていこうと思っている。

やっぱ、リア充は、イベント作って盛り上がらないと。

それとも、外行ってテク磨きの方がいいか悩んでいるタケオだった。

(本当は、サイに毎回朝までだと体に悪いと怒られたのと猿の一つ覚えみたいに毎回同じパターンだとマリオンに飽きられると言われてしまった。だったら、50%の過去の封印解けよな)


ウンクロとヨイショ子にも部屋を与えている。

二人は、何時もの朝風にガウンを着て、コーヒーを飲みながら二階のバルコニーに座っている。

こいつら何処の貴族だ。


あれから変わったのは、地下通路だ。

この家を即決した理由は、街を囲う西の塀まで20mしかないことが理由だ。

屋上から絨毯で飛んでも気配遮断で分からないとは思うが念には念である。

地下室があったのでその壁に穴を開け横3m深さ最大30mまで掘り下げ、家の中から絨毯で一気に外に行く、帰りもそこから帰ってくる通路だ。

絨毯も改良し、誘導灯の指示通り自動運転するようにした。

塀の西側は、丘の上になっていて、外へ30m程行くと濃い茨の茂みが30m程繁茂している。

敵が攻めてくる時、丘の上であることと、茂みが深い事から西は非常に攻めにくいし、茂みを通るとどうしても切り倒さなければならず、衛兵から見付け易い。

逆に言えば茂みの中は攻めるも守るも迷宮なのだ。

ここまで屋敷から穴を掘った。

これもサイに頼んで、ホリホリ擬似魂魄を作って貰った。

出口は岩でカモフラージュした門である。ここにも擬似魂魄で、外の監視と内側の誘導、岩の自動開閉を行っている。

登録者は全員。

もう一つ凝ったのが、出入りする時茨が自動的に開閉するのだ。

自然の茨にクイーンジャイアントスパイダーの糸を網状に張り巡らし、1番目の糸の束を引っ張ると開き2番目の糸の束を引っ張ると閉じる仕組みを作った。

この糸があるので、SS級の魔物でも侵入できない。


何か秘密基地っぽくなって来たな。わくわくだ。


ただ、糸を使い過ぎ在庫が無くなりそうだ。

また補給に行かないとまずいな。

朝起きて、着替えて玄関を出ると8,9mはあるだろうか実が生りそうな木が、東の角と西の角に朝の東日と暮れの西日を遮る様に5本位ずつ立っている。


そこに泡を吹いた亀甲逆エビ反りになったものが数人吊るされている。

ここ毎日の日課だ。

マリオンがカカトでクラッシュする。

糸がもったいないので、縄を外して外に投げると、わらわらと自浄作用?が現れるので綺麗になる。


もう、面倒くさくなってきたので、今夜本拠地を叩こうと思う。


極悪短小ファミリーだが、街の中で傍若無人な振る舞いをしているにもかかわらず、捕まらない。

理由は、どうも先代の王様のご落胤で、王様がシャプリンに視察に来た時、手を付けた街娘が身籠ったのが、極悪短小ファミリーのボスでタイショウと言う。

通常は、認められる事はないのだが、王がどうしても我が子だと引き下がらなかったため王子としては認め無かったが、庶子として密かに隠された。

先代王は、真実の愛を見つけたと言っては、愛の結晶を増産するので、各地にこのような話が後を絶たない。

宰相含め、国の重鎮たちは、内乱の旗印に成る可能性があることから、火消しに頭を悩ませている。

当時の王は、皆庶子達が不審死を遂げること、タイショウの母も不審死を遂げたことから、タイショウには、王の赦免状(如何なる罪も許す)を持たせ、屈強な騎士を2人配備した。

領主も手が出せず、強盗、強姦、脅迫、乗っ取りなど街の人々も日々震えながら生活している。

タケオは、ウンクロにアジトを調査させた。

アジトには、街のゴロツキ、冒険者崩れなどがおりその数は、50人程で、ちょっと強そうに見えるのが2人との事だった。

他に拠点は無くここを叩けば問題ないようだ。

まあ、実際はトップが居なくなれば、他は蛭のようなクズどもだが、やはりお掃除は、綺麗にしないといけない。


「おい、拠点の件はどうなった?」


「それがですね。何人か若いのを行かせるんですが、帰ってこないんですよ」


「まあいい、かわいい女の子を連れてこい。処女以外は駄目だぞ」


「へい」

下っ端達は、事務室に戻った。


「しかし、ボスは、好きだねー、実際は、“コスコス、コ”で終わりなんだろ」

「三擦り半は、聞いたことあるが、二擦り半は神速だね。」


「いや、これは、最大持続時間だ、通常は、“コ”で終わりだ。擦りもしねー」


「まあ、おこぼれがほぼ新品だし、と言うか新品だよな」


「ああ、この前滅多刺しされた娘な、“何かしたの?もう終わったの?”って言ってしまったらしい」


「そりゃあ、赤ちゃんの小指が“コ”じゃ何もしてねーのと同じと言うより何もしてねーわな。最低でも“コス”まで行かねーと」


「娘には、“そんな大きいのは無理!”って言えと言っといたのに。

ボスは、その辺に敏感だから気を付けろとも言ったのにな。残念だ」


“プス・プス”

「う、」

二人は、気絶した。


「おい、誰かいないのか、女はどうした」


「お、今日は、ずいぶんデカい女だな。まあいい脱げ、俺のはデカいからちょうどいいか」


「・・・・・」

「タケオ、これは無理だ。私でもクリティカルは出せない。

今まで、鶉の卵が最低だった。

大豆くらいならぎりぎり行ける自信はあったが、まさか小豆が2個と土筆の幼苗は、想像できなかった。

私の初めての敗北だ。

私はこれを糧にもっと精進しなければ」

これ以上、精進しないでくれとタケオは祈った。


多くの娘が攫われ、肉体的にも精神的にも酷い目に合ったと聞いていたが、どうやって酷い目に合わせていたのだろう。

おもちゃ?いろいろ変わったギミック持ってるの?


想像するのは止めよう。


それから、扉の前に大きい人が立っていたが、クラッシュしておいた。

直接街の人に悪さをした訳ではなく、国から命令され、ひたすらご落胤を守っていただけだった。

ただ、間接的でも街の人に多大な被害を与えたのは、許される事とは思えなかったので、タケオは、第二の人生で頑張って貰おうとクラッシュで見逃すことにした。

この世界では甘い判断かも知れないが、逃げるのには自信があるので、その時は国外逃亡しようと思た。


タイショウは、ガード丸に“プチ”してもらい気絶させた。


次は、お宝探しの時間だ。

王の赦免状は、燃やしておいた。

儲けは、金貨30枚程でちょっとショボかった。

50人近くを運ぶのは大変だった。

運搬で、スラムの穴まで運ぶのと、服を全部脱がし、ご落胤の服意外は、スラムに配った。

剣や防具類は売らない、相手はご落胤なので調査が入った時足が付くかもとビビったからだ。

まずあり得ないと思うが、ビビリぐらいが丁度いい。


屋敷の地下トンネルは、こいつら運ぶのに何か使いたくなかった。


手足を縛った50人の大所帯をオーク村の近くに放り投げて、様子を伺っていたら、オークの雌がやってきて品定めをしていた。

股間が大きめの数人が連れ去られて行った。

タイショウの前に止まった雌は、股間をクンクン嗅いでいたが、“ブっモッモッモ”と笑うような声を上げ、蹴とばしていた。

夜だし良く見えないのかな。

他は、雄に殺され引き摺られていったが、タイショウだけ残された。

雄が雄たけびを上げている。

「や、や、止めろ。俺は男だぞ。そこは、うんちが出、あ、ぎゃーー」


どうも、雄雌判断出来ず、雄がまあギリOKみたいになった様だ。

オーク、懐深いな。雄以外は雌?みたいな基準か?


こうして、極悪短小ファミリーは壊滅した。

街も少しは、風通しが良くなっただろう。





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