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51 タケオ・マイホームを持つ


「あー、ウンクロ出てこい」

マリオン・ウンクロ・サイが揃った。


「俺は、今後の展開を考え、家を借りるつもりだ。反対意見があれば聞きたい」


「そんなお金あるのか?ここに定住するのか?」


「今持っているお金で借りられる範囲だ。借金してまで借りるつもりはない。

定住する気はないが、ここから出ていくのは、もうしばらく後にしようと思っている」


*今後の展開とは何でしょうか?

「俺は、レベ10から上がっていない。それを打破するため、今後いろんな所に行こうと思う。当然、俺の存在は世に明かす気はない。その下準備をするには、ある程度、わからないようにする必要がある。

ウンクロを見られるのも困るしな。

宿屋では、練習するにも遠くへ行く必要もあるし、ここは必要経費として充てるべきだろう。」


*・・・本当ですか。あまり必要性を感じませんが。

疑いの目を向けるサイだったが、宿屋は、セキュリティー上問題が多いので折れた。


はっきり言って全部嘘である。

タケオは、マリオンといちゃラブしたいだけだ。

夜は、隣に聞こえるかもと静かに頑張っている。

二人で食事後もくつろぎながらいちゃいちゃしたいだけなのだ。


宿の奥さんに信頼できそうな不動産屋を聞いてみたら。

奥さんの妹さんがやっているそうなので紹介して貰った。


今、妹さんの不動産屋にいる。


奥さんと同い年位の2十代後半から30才くらいだろうか。宿屋の奥さんに似ている。丁度一回り痩せた中肉中背のスーツが似合う商売人と言った感じだ。


「えーとですね。寝室があって、居間、風呂、トイレがあれば構いません」


「ワンルームみたいな感じですか?ご予算はいかほどでしょうか」


「特に最低の大きさでいいんですが、なるべく郊外か街の外れがいいです。予算は、逆においくらくらいですか?」


妹さんに調べて貰った結果


郊外は、賃貸は無いらしい

ワンルーム的な小型賃貸は、日本と同じアパート風で、月金貨2枚風呂無し、トイレ共同、キッチン共同が基本で、キッチンや風呂トイレ付になると金貨10枚とのこと。

壁が薄く、夜は丸聞こえだそうだ。


郊外は、別荘でお抱えの衛兵が必要なお金持ちでないと持てない豪邸だそうだ。

特に今、近くの湖のコテージ付別荘を開発している。

何でも数百年前から住み着いていた魔物が、数か月前から居なくなったそうだ。

S級以上の魔物で、口だけで10m以上、体長30mの大型種の魚型だった。

湖から農家は水を引いているので毒や薬品は使えない。

数年に一度は、高位の冒険者が挑む者が出るのだが、水の中に魔法は効かず、物理攻撃しようにも水の中なので非常に分が悪い、殆ど歯が立たなかったそうだ。

原因は不明だが、居ないという事は分かったので開発に踏み切ったとの事。

今では、釣り人や恋人の憩いの場になっている。


きっと、“後ろに魔物が!”、“きゃー”と抱き着くイベント場所になってんだろうな。

俺は、“へ―”とだけ言った。

きっとあの時の無粋なお魚さんだな。・・・高位の冒険者ってどうせD級だろ。


街の外れは、今は1件しかないそうで、そこそこ大きな2階建て屋上付の家で、周りが大きな塀になっている。金貨600枚で、税金が年間金貨5枚だそうだ。

税金が安いのは、周りの治安が悪すぎて衛兵が立ち寄らない場所なので、治外法権と言っていい。スラムではないが、全ては自己責任と言う感じだ。

前に道があるが強姦盗人の道と呼ばれ、昼間でも危ない人しか通らない。


普通なら金貨5000枚はする商家の豪邸だが、問題があり、売主はすぐ売却したいそうだ。

問題点は、空き家に住み着いているゴロツキがいること。

そのゴロツキは、組織の下っ端らしく、復讐が怖くて手が出せないそうだ。


その屋敷は、部屋が30、風呂、トイレ3,40畳の居間、キッチンがある。

俺は、即答でここを買うことにした。


「申し訳ございませんが、同行は出来ませんので地図をお渡しします」

そりゃそうか、即強姦されそうだしな。



所持金は、殆どなくなるが、人に見られないのは好都合だし、セキュリティーには自信がある。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・!警告!・ここから暫くは、股間の弱い人はご遠慮ください・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


マリオンと俺は、今、強姦魔の道を歩いている。

“すすすー”と病気持ちみたいな薄白い顔をした奴が社会の窓から何かを出して襲い掛かる。

大剣姫クラッシャーに無防備に真正面からくれば、本気でクラッシュする。

“ブシュ”


“二個一”だ。


一瞬自分も前かがみになって股間を押さえてしまう。“オウ!”


俺は、マリオンに「二度と使えない様にお掃除してね」と言ってある。

マリオンのストレス解消だ。

結構楽しそうだ。こいつ、いやいややってたって言ってたが、本当はSなのか。

これは、怒らせるのは絶対的に危険だ。


しかし、みんなクラッシャーの前に股間を出して真っ直ぐ襲ってくるのは、蹴ってくださいと言っているようなものだな。

クリティカル通り越してパーフェクトヒットだな。

蹴られると決まってお尻をちょっと上に引き、つま先立ちになって前かがみに泡を吹いて倒れる。

何かゾンビを撃つシューティングゲームの変態バージョンって感じだな。

その後ろから、“ささささ”とゴキブリみたいのが来て、裸にひん剥き引き摺られていく。

道は、どういう訳か綺麗だ。


自浄作用?


十人くらい襲ってきたが、館の付近に近づくと誰もいなくなった。


門には、人相の悪い大男が帯剣して立っていた。


「おい、何しに来た。ここはお前の様なガキが来る所じゃねーぞ」


「あー、ここは、俺が買ったんだが、即出ていくなら痛い目見ないで済むぞ」

“ぶち”男は剣に手を掛けたまま前かがみに倒れた。


今日のマリオンはキックだけで行くらしい。


門を入ると、二階から見ていたのか、5、6人が剣を抜いて出て来た。


「こらガキ、ただで済むと・“ぼぎゅ”“びちっ”“ぷちっ”“ぶち”“ぷちゅん”・・」


うーん、大きさ、形によって音が違うようだ。


「最後まで話を聞いた方がいいか?」


「いや、いいよ。どうせ下っ端だし」

マリオンがドアを開け中に入ろうとすると上から剣が降って来た。

後にちょっと避け、躱すと“ぷちっ”と音がした。

そこは横蹴りじゃないの普通。

怖くて意見できない。


玄関から入って居間が直ぐにある。


ナイフが2本飛んできたので、手で受け止めた。

屋敷に傷が付いちゃうからね。


箪笥の上からマリオンにダイブする奴がいた。

“ぼちゅっちゅ”

これは、いかん。彼の竿がクッションになったので恥骨粉砕は免れたようだが竿が大丈夫か?。


綺麗に伸びた右足が眩しい。


ソファーの後ろにいた投げナイフの男が“ひー”と言って四つん這いで逃げる。

後からマリオンの真X飛び膝蹴りがお尻の斜め真下に入る。


“ぐにゃっちゃ”

これも、いかん。その角度は、竿ごと逝ってしまう。


居間から一つ目の部屋に入った。

執務室らしい。


椅子にふんぞり返り、ひじ掛けに肩ひじを掛け、こちらを向いている腹の出た中年が喋った。

喋り始めると、マリオンが動こうとしたので、手で制した。


「お前ら何者だ?ここは、極悪タイショーファミリーの島の一つだぞ。

手-出したら、家族親類までしゃぶるぞ。

解ってやってんのか、こら

今だったらそのネーちゃん置いて、お前の尻掘らせれば、奴隷に売るだけで勘弁してやる」


「一応言っておくが、ここは、俺が買った家だ。直ぐに出ていけ、その極悪短小ファミリーに二度と近づくなと言っておけ」


「ガキ、てめえらに舐められちゃあ示しが付かねえんだよ」

そう言って、起ち上りざまに横に合った剣を抜こうとしたが。

“プチ”

ちょっと小さかったようだ。

椅子に座っていれば延命出来たかもしれないのに残念だ。


屋敷にいた全員を外に放り投げた。(金目のものは取っておいたよ)


自浄作用?


他にいないか確認したが、誰もいなかった。

全部家探ししたら、金貨30枚もあったラッキー。


後はお掃除だ。

シーツや布団、タオルなどは、新居だし中古屋さんに二束三文で売った。

食器や鍋なども新調しようと売った。


部屋は隅々まで綺麗にした。

3,4日掛けて、食器・鍋から、お風呂場、トイレなど綺麗にしていった。


門が格子の中が見える扉だったので鋼鉄を貼って強化及び見えなくした。

塀は高さ3mの煉瓦造りなので、2m鋼鉄版厚み3cmを貼り5mにし、鉄条網を載せた。

鋼鉄は、アイアンゴーレムの素材をアダマンタイトの塊で叩いて伸ばした。


サイにお願いして、屋敷用のガード丸10機作って貰った。

屋敷用は、MP自動吸収、魂魄槍、危機感知Ⅶ、気配察知Ⅶ、気配遮断Ⅶ、希薄幻影、無詠魔法Ⅰ(火・水・土・風・聖・闇)(バレット・ボール・カッター、ウォール) 、遠隔ビジョン、念話が付いている。


門にも擬似魂魄が付いていて、人が来るとお知らせしてくれる。遠隔ビジョンも付いていて、相互で話も出来るインターフォン機能だ。

開け閉め、開錠、施錠も擬似魂魄がしてくれる。

また、この門は、留守番機能がある。誰も居ない時は、相手に居ませんとか、名前を言われると伝言を伝えてくれるし、留守電で相手の言葉も録音出来るし、居留守も出来る。

登録されているのは、タケオ、サイ、ウンクロ、ヨイショ子、マリオン、ガード丸である。


何とか住めるようになった。


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