表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/60

49 ゴブリンキング


キングは特別だ。他種でもキングがいるが、この世界でのキングは、その種の頂点だ。

そのパワー・スピードは、勇者でも歯が立たない。

魔物の王、つまり魔王とも言える。

勝てるのは、成獣のドラゴンか一部の幻影種くらいだ。


討伐最後の村なので、剣で戦うことにした。


門を入って左がウンクロ、右が俺、中央がマリオンだ。


ウンクロは、手刀を3mに伸ばし、切りまくっている。

俺も、剣先を3m程延ばし殲滅する。

マリオンは、二刀流で剣舞を披露している。


殲滅スピードは、ウンクロが群を抜いて早い。

何とか追いつこうとするが30秒程負けてしまった。

中央は未だ1割と言った所か。

暇なので、洞窟の中をウンクロと見て回った。

何とキングの洞窟には宝物庫があった。ガラクタの山の中をウンクロと鑑定して見ると例の如く筋力や魔力の10UP指輪がゴロゴロしていた。指が付いていたりするのだが、とんでもないものが見つかってしまった。

それは、ごみの中に埋もれていたのだが、収納のスクロールだった。

世界に2人しかいないはずなのにと思ったが、在るんだ。

防具、剣は、ゴブリンたちが使っているので壊れた剣しか無かった。


収穫は、金貨650枚、銀貨1000枚、銅貨4000枚くらいあった。

筋力などの+10UPの指輪 50個

筋力などの+50UPの指輪 10個

癒しの腕輪 2個

宝石類 指輪 20個、ネックレス10個

風魔法のスクロール

収納のスクロール


これらをクリーンで綺麗にして収納へ仕舞った。

少しはお金持ちになった。


後はゴミだった。


マリオンも掃討が終わり、洞窟に入って来た。

攫われた人はいなかった。やはり死亡すると食われるようだ。

いよいよ、ボス部屋だ。

ボス部屋の扉は、5mはある大きな扉だった。

50m四方はある大きな部屋だった。

フルプレートのジェネラルが3体、メイジが10体、ジェネラルが5体、メイジャーが20体いた。

中央のベットにキングがいたががつがつと人を食っていた。

その横には、手足を縛られた人間の男が震えながら立っていた。

俺たちには興味が無いようだ。


マリオンがメイジに向かう、とにかく回復魔法持ちがいると厄介なので最初に殲滅に行くがジェネラルがカバーに入る。

ジェネラルが上段から振り下ろす剣を横に躱しながら首を切り落とす。

二刀流になったマリオンは、ジェネラルを一閃し、メイジに向かった。

魔法詠唱を始めるが俊足でぱぱぱぱと首を刎ねた。


メイジャーが走ってくる。上段から切りかかってくれば、くるりと回転して避けながらその力を利用し、首が飛ぶ横なぎが来る前に回転しながら首を飛ばす。見えない刃先が1mは伸びている。ただ舞っているだけ、刃が届いてないのに首が飛ぶ。


フルプレート1体が走りながら横なぎに剣を振る。上に捻りながら躱すと、その1体目のフルプレートを死角にもう2体目が上から現れ、上段から切りかかる。

1体目の横なぎの剣を振る腕を蹴り、左斜めに避けると2体目の四角から3体目が現れ、横なぎに剣が振ろうとしている。

その3体目が剣を振り始める所に高速の左ショートソードの突きが鎧兜の目の位置を突き破ると同時に超高速の何かが右耳を掠った。とにかく、回転しながら1体目の首を長剣の方で鎧兜毎切り裂く、2体目が剣を引き戻し終わる時、ショートソードで顎から剣を入れ、上に串刺しにする。


これ、四位一体の攻撃?何か“新型”の人みたい。でも三位一体より上だよ。

マリオンの右耳から血が“ツーー”と滴り落ちた。

マリオンは、周りを見ながら剣を構えた。

・・・危なかった。危機感知も反応しなかった。視認も出来なかった。・・・

あの飛んできたものは何だったか、油断はできない。

タケオがマリオンの横に来て言った。

「三位一体を躱し切ったのは、見事だったよ。あの槍見えた?」

マリオンは、首を“ふるふる”と横に振った。

 「あの槍は、キングが、3体目を死角にして放った超高速の槍だよ。マリオンと3体目がキングから見て重なり死角になり、かつ、マリオンが“ソウル絶対限界”で限界集中している瞬間に槍を取り出して放ったから、マリオンにとっては、いきなり現れたように見えたはずだ。

マリオンの場合、未だ視覚に頼る比率が高いのと敵認識範囲が精々20m位だと思う。舞は相手の行動予測が重要なのは分かるが、舞をするとどうしても回転中敵に対して逆向きになる時があるから自ずと相手が死角になってしまう。後、“ソウル絶対限界”を使う瞬間が敵認識が最も弱くなる。

今は、予測の精度を上げる訓練も大事だけど、自分の弱点も認識しながら訓練した方がいい。予測はどこまで精度を上げても予測だから100%にはならないし、予測に頼ると予想外の展開に臨機応変な対応が遅くなる。

この辺が改良点だと思うよ」

取り敢えず、マリオンをウンクロの後ろに下がらせた。


実は、タケオがあの槍の軌道をずらした。そのまま行けば額に刺さっていた。

タケオは、キングの右肩の筋肉の動きが近くにあった槍に向いているのを感じ取り、無詠魔法Ⅰ(土)バレットの魔法を超高速処理で展開した。マルチタスクであの刹那では30が限界だった。

超高速分析を使い、キングが槍を投げる時の軌道を分析した。そして投げた軌道上にバレットをぶつけ軌道をずらしたのだ。

一個目の弾丸は、槍より早く通過し、当たらない、2弾目は掠ったが軌道は変えられない。やっと3弾目で槍の穂先を捉えた。

一発一発の結果が分かってから放てればいいが、超高速の槍をそんな方法では対応できない。

ここで行ったのは、槍がマリオンの手前7mでここに来るであろうと予測した点と通過時間、弾丸のスピードを計算し、槍の穂先30cm前、ジャスト、30cm後、の3パターンを3cm上下にずらして9パターン

0.0003秒前、ジャスト、0.0003秒後・・と3パターン

計27弾を発射した。

一瞬の判断だったので予測範囲には入って軌道はずらせたが、横から当てるのは、実際には不可能に近い。

槍の撓みや、回転速度、微妙な空気抵抗など減速要因は幾らでもある。この場合は、キングの能力が高く無視できる範囲であったから良かっただけだ。


実は俺の判断ミスだ。戦闘中に飯食う奴なんていない。平静を装って何かしてくる事は分かるが、自然に隣の水を取る様に槍を取ったので、判断が遅れたのだ。

右手が大きく動いた瞬間にキングの腕にバレットを撃ちこめば、当たらなくとも防げたはずだ。


本当に、おしっこちびっちゃったよ。


キングがこちらを向いた。

「ほお、あの槍を打ち落とすとは、相当の使い手だな。一緒に食事でもどうだ。ほら」

そう言って横に縛られた男を掴み超光速のスピードで俺に向かって投げて来た。

男は投げられた反動で、首がへし折れ絶命したようだ。

その男を左横に刹那体半分避けると高速で右横に避ける。

男の左側に3mはある大剣が“ザンッ”と音を立て突き刺さった。

本当にキングは狡猾だ。一瞬の隙と言うより相手の隙を作る。


俺は、前回のキングとの闘いで、事前にマーカーを付けられて動きを見極められた。

そこで、体感能だけでなく、HPオーラを全体に誰にも感知できない薄い粒子をばら蒔くことが出来るよう訓練してきた。

相手が死角にいようが、オーラの動きを感じ取り目で見ていなくとも動きが解る。

俺にとって死角は意味がない。

キングが男の右左上下、若しくは受け止めるの五択を上段から刀を構えて待っているのは分かっている。避けるのは簡単だ。


キングの判断は早い。これは簡単にはいかないと思ったのか、ウンクロに大上段から刀を振り下ろした。

刃がウンクロの真上で止まっている。

キングが刀を引こうとするがびくともしない。

良く見るとウンクロが親指と人差し指で刀を挟んでいる。

#おい、ちび 主が手を出すなと言っているから、お前は未だ生きてんだぞ

と言って刀毎キングを前へ吹き飛ばした。


すげーウンクロお前どんだけ強くなったんだよ。


「マリオン数分くらいキングと遊ぶから、良―く見ていてくれ」


おれは、木刀を背中から抜き、転がるキングの前に立った。


「キング遊んでくれよ。いいとこ見せてくれれば考えてもいいよ」

キングは起ち上った。

3mの大剣を持ち、右片手で横なぎに払う。俺は、その大剣の腹の部分に木刀の先を合わせ、上に持ち上げ避けていると。素早く右回し蹴りが剣を追うように迫ってくる。

体が7mもあれば、出来る芸当だな。

俺は、大剣の腹の上にある木刀の先を叩きもっと高度を上げ、棒高跳びの選手がバーを越える格好で蹴りを躱した。その刹那、石礫が飛んで来る。回し蹴りの回転をしている時左手で石(人の頭くらいの岩)を数個投げて来た。

木刀ので自分に当たる岩だけいなす。


俺は、ある実験をしたかった。

バランスを崩すキングに木刀の先で“プスプス”と刺した。

バランスボール位ありそうな2個に刺してみた。


股間を押さえてキングが悶えている。何とか起ち上ったようだ。

片手で股間を押さえ、人差し指を横に振りながら首も横に振った。

何か、“男同士の戦いでそこを狙っちゃあいおしめいよ”的な暗黙のお約束的な動作だった。

思わずすみませんとペコリとしてしまった。

やっぱり、どんなにステータスが高くてもそこだけはだめなんだ。

自分も気を付けようと心に刻んだ実験だった。


そんなこんなで10分ぐらい戦ったので、両手両足を刹那に砕き、自己再生する間に左手首と左足首をクイーンジャイアントスパイダーの糸で取れないようがっちり縛った。

キングは切っても自己再生するので、動きを封じるのは縛るしかない。

さすがのキングでもクイーンジャイアントスパイダーの糸は切れないようだ。

大剣も収納に仕舞い使えなくした。

この大剣も斬撃時に攻撃力3倍になる魔剣だった。


「マリオン、選手交代だ。」

そう、マリオンに戦い方を見せ、ハンデとして左足と左手を封じ、魔剣も封じたのだ。

マリオンが大剣だけ抜いた。


最初は、全く歯が立たず、蹴り飛ばされていたが、数時間後には、剣先で全て躱し始めた。

ぎこちない動きだが、段々無駄が無くなって来た。

次は二刀流で挑んだ。数時間で全て躱せるようになった。

体は、傷だらけだ。

キングをガード丸に亀甲逆エビにクイーンの糸で縛らせ転がしといた。

後、プスっと魂に槍を刺して気絶させ、今日はお終いだ。


ガード丸が言うには、魂が硬くて一度では刺せなかったと言っていた。やはり魂の強さと実際の強さには因果関係があるのかも知れない。


今日は、朝から特訓だ。

キングに朝から共食いさせ体力を回復させた。


今回は、大剣以外“ノーハンデ”だ。


やっぱり吹っ飛ばされていた。

相手を読もうとするからその裏をかかれる。

もう肋骨何回折れたんだよ。腕を何回砕かれたか、一時、刀を取られて切り殺される所まで行ったぞ。

フォローも限界がある。

もう辞めようと言っても、“もう少しで掴める”と言って聞きゃあしない。

半日かけて、変な動きに成って来た。軟体動物の様に“くにゅん”とすり抜けるのだ。

あれは、男は出来ないな。

柔軟な女性特有だろうか、全身で避けてる感じか。

段々様になり、剣が振れるようになった。

最早、相手の拳をすれすれですり抜けながら剣を振っている。

キングに隙が出来た。瞬間、飛び上がったマリオンは、全身をバネにしてキングの首筋に飛んだ。体系は逆エビぞりになり足と頭が付くような円を回転させながら首の横を通り過ぎた。

キングの首は、ズレながら落ちていった。

ありがとうキング君。キミの事はきっと忘れないかも知れない。(絶対忘れるセリフ)


どうもマントの風のブーストも使いながら高速回転し、遠心力を利用して剣先のオーラを強化および剣圧を極限まで上げる技らしい。オーラは円環に尾を引き一周周るので隙は少ない。


彼女のギフトに“円冠慣性”が生まれた。

必殺技になるが、隙が無いと出せない大技だ。オーラの出力を大きくすると殲滅系の超大技になる。

まあ、HPバカ食いすると死んじゃうから諸刃の剣にならないよう調整や省エネ方法を考える必要があるね。

ガxラが空を飛ぶ時みたいでカッコいい。


ついに彼女は、限界を突破し、大剣豪?になった。

やっぱりキング種は凄い。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ