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47 ゴブリン村と


俺たちは今ゴブリンの村に来ている。

ウンクロの調べでは、シャプリンの街から北へ平原10kmを超えると大森林になる。

大森林に向かって北東方向にゴブリン村は、130以上ある。

また、大森林に向かって中央方向にオーク村は、70以上ある。

奥100km、幅400km以上は調べていないので、もっとあるはずだが、シャプリンに影響する範囲と思われる範囲で調べた。北西は、岩場が多く、多種多様なので調べなかった。

これは、特にゴブリンを食べるオークの繁殖も手伝っている。

ただ、ゴブリンがここまで繁殖するにはその原因があるとは思う。

ゴブリンは、雑食で、木の実から、野草、ミミズ、共食い、人間、死肉などなんでも食べる。繁殖力は旺盛で、妊娠期間は、3か月で、多産である。

雌はオークもそうだが、比較的数が少ないので、人型の雌を苗床に繁殖もする。


ゴブリンの種類には、

ゴブリン、ハイゴブリン、ゴブリンナイト、メイジ、アーチャー、モンク

メイジャー、ジェネラル、キング

アサシンには、レッドキャップ、イエロー、ブルー、オールカラーがいる。

レッドは剣術、俊敏、気配遮断の優れた隠密剣士タイプだ。

イエローは、侵入、暗殺、逃亡に優れたザ暗殺者タイプ

ブルーは、待ち伏せ、罠、毒などに優れた大量殺戮者タイプ

オールカラーは、全てに優れた暗殺者だ。希少種だが、元々見つける事すら難しい。

ジェネラルは強さの幅が広い、B級からS級までいる。フルプレートアーマーのジェネラルはS級で強い、要注意だ。

キングは別格だ。SS級以上の幻想種でも勝つかどうかは相性による。

オークキングとゴブリンキングが戦った場合、どちらが勝つかは時の運と言われている。

ただ、キングは巣穴から出てこないので実際に戦うことはない。

その他にも特殊進化するものもいるが、概ねこの種類だ。

オークと比較した場合

キング以外は、体力で勝るオークの方が戦いになると強い。

ただし、小技はゴブリンが上なので、罠や不意打ちによりどちらが捕食者になるかは、決して100対0ではないし、通常のオークがレッドキャップと出会えば、軽々と殺される。



この村は、300匹くらいの村だ。キングがいるかは分からないが、キャップ付きが多い、斥候の村と言った感じだ。

「マリオン一人で行けるか、俺は、気配遮断して誰か捕らわれていないか探る」


「ああ、問題ない」

マリオンは、一本の剣を抜き、村の正面へ歩いて行った。

門の手前には、ブルーキャップの罠があり、左右から数十本の矢が飛んで来る。

マントが自動で硬化し全てを防ぐ。傷すらつかない。


門の前に走り出した。右袈裟から一閃、門番ごと門を切り裂いた。

ガラガラと門が斜め横に崩れた。

マリオンは、二刀目を抜いた。

前からわらわらとゴブリンが出て来た。

村の広場の中心に陣取ったマリオンは、四方八方から来るゴブリンたちを綺麗な舞を舞いながら首だけを落としていく、アーチャー・メイジの遠距離攻撃は、魔刃バレットを使って倒す。

魔刃が伸び、見えない刃が音もなく首を狩る。見ている方は、剣の舞を見ているようにしか見えない。レッドキャップが隙を突こうが関係ない。矢が飛ぼうが魔法が発動しても掠りもしない。舞は崩れることなく死体の山が築かれた。

数分だろうか、数十分だろうか良くわからない。


俺は中央にある洞穴を進んだ。横に幾つかの部屋がある。

一番突き当りがボス部屋だろう。他に人間が捕らわれているか確認していった。

左の部屋がやたら臭い。中を見ると大きな倉庫のようだ。グリーンワームが大量に積まれている。

どうもこの辺の森には、このワームが沢山いるようだ。これがゴブリンの繁殖力を上げる原因だろう。


2人の女性にゴブリンが覆いかぶさって腰を振っている。

既に事切れているのが分かる。おれは、思わず木刀を抜いてゴブリンの首を刎ねた。

体を真っ直ぐに正し、近くにあったボロ布を何枚か頭から全身に被せ、体が見えない様に掛けた。


マリオンが、掃討が終わって中に入ってきた。惨状を見て察したのか何も言わずに立っていた。

いよいよ奥のボス部屋を開けた。

開けたと同時に槍が飛んで来る。何のこともなく体を開いて避け入った。

中には、ジェネラルが2体、メイジが2体居た。ジェネラルの1体は、フルプレートアーマーの大剣を持っていた。


マリオンは、スーっとメイジに向かうが、ジェネラルの一体が向かって来て、剣を水平に払ってきた。

剣の上を横向きに回転しながら避けつつジェネラルの額を割った。その胸元を蹴るとメイジの方へ飛びながら2体の首が宙を舞った。

フルプレートのジェネラルは徐に立ち上がり、マリオンの前に来た。フルプレートは、黒い霞で纏われている。剣にも段々黒い霞が纏わりつき始めた。

これは、呪いの装備だ。怨念を込めれば込めるほど強度が増す。切られれば怨念により傷口が腐食し、切り殺されればその怨念の一部として吸収される。

この装備があれば、S級以上は確定だ。気を抜けない。


マリオンは、ショートソードを鞘に戻し、アダマンタイトの魔剣を両手で正眼に構えた。

渾身の一撃で右袈裟から切る。

鎧は、薄く切れていたが、黒い霞が覆うと傷は無くなっていた。

ジェネラルが横一閃刀を薙いだ。間合いの外に出て体制を整える。

マリオンは、一刀流で真正面から戦うようだ。

「いい勝負だな、ちょっと分が悪いが」


両者は剣を片手に持ち走り出した。

胴を払おうとするジェネラルの下を抜け足の付け根を切りつけた。

急ブレーキで床をざざざーと擦りながら方向反転して転がるジェネラルを追い、兜の後ろを横に回転しながら切り裂いていったが、深追いし過ぎた。

ジェネラルの振り向きざまの一撃がマリオンを襲った。

飛び退けるのが一瞬遅れた。

マリオンが真っ二つになるかと思われたが、マントがするっと飛び出しそれを弾いた。しかし、威力の全ては吸収しきれず、後ろに吹っ飛んだ。


あばらが何本か逝ったようだ。俺はすかさず駆け寄りハイヒールを掛け、修復した。

HPも3割減ったようだ。

相手も深手を負ったようで、黒い霞が覆い“フゴー、フゴー”と言って起ち上らない。


「マリオン、連撃を主軸にすると浅くなる。もっと切る瞬間HPオーラを最大限界まで高めて切れ、魂で切りきれ!」

「戦い方には2つある、急所を正確に狙って切りきるか、相手の一番自信のある部分を貫くかだ。

相手の自信がある部分は、自信がある以上、防御意識が薄い、渾身の一撃を入れるなら何処だか分かるな。出し惜しみするなよ」

そう言って、背中を押し、起ち上らせた。


相手も合わせて立ち上がったが、相手の方が傷が深いようだった。今は殆ど回復したようだ。

マリオンは、息を整え、上段の構えをとった。

ジェネラルは、走りながら右袈裟から入ってきた。

間合いを取り、上段に構えたまま、後ろに引きギリギリで躱しながら振り下ろした。


“ソウル絶対限界”


ジェネラルの兜に中心から真っ直ぐ剣閃の光が走った。


ジェネラルは、真っ二つになった。


彼女は、へたり込んだ。

HPは、また4割減って残り3割程度になった。


俺は、マリオンを抱きしめ

「二度とこんな戦いをするなとは言えない。ギリギリの戦いの中にしか閃きは起きないのは知っている。でも、でも辛かった」

また、ぎゅーと抱きしめ思わずキスしてしまった。


もういいや、モテモテ王は。

俺、こいつが好きになってしまった。ひた向きで真面目で、俺に纏わりついて来る子犬のようで、ニコニコしてて、あいつが死にそうになって思った。


ずっと一緒にいたい。


そして俺たちは、街に戻った。

―――チュ、チュ、チュンチュン―――


腰がちょっと重い。

何か締まらないが、34+15の童貞は一気に卒業してしまった。

玄人卒業していないのに素人卒業してしまった。

大人の階段2階級特進だわ。


暗い見えない中で、俺の小象ちゃんは、どうしていいか分からない。

マリオンも初めてでどうしていいか分からない。

なんか違う所に「あ、そこはウンコが」とか、

暗がりの小象ちゃんは、何処が正解か分からず果ててしまう。

でも、男と女は、必ず正解を本能的に見つけ出すようだ。


昨日の夜、二人は一つになった。

「おはよう」

「おはよう、タケオ、

私がずーっと前から、したくてしただけだ。重荷に思わないでくれ

タケオが好きな人が出来ても、私がタケオを好きなのは変わらない。

できるだけ一緒にいたいだけだ。」


「おお、まあ、その」

俺は真剣に話した。

「俺は、ドスケベだ。はっきり言ってたくさんの女性と関係を持ちたい。

心の繋がりではなく、はっきり言って肉体的な繋がりだ。

エチエチで下半身でしか判断できないようなゲス野郎だ。

きっと、これからいろんな女性に声をかけるだろう。

そんな俺でもいいか」


「当たり前だ、タケオがスケベなのは知っている。他の女性の胸をチロチロ毎回見てたし、私の胸を触ったり、お尻に何か刺さったりもしていたしな。

独占何て出来ない。こんな素敵な男性には二度と会えない。

きっと他の女の子も同じことを思うだろう。

でも、偶には私にも・・・・」


こいつ、本当チョロいし都合がいい奴だな。

「でも、初めての人だし、同じぼっち仲間だからな。特別だ。」



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