27 厄災を乗り越えて
俺は何とか厄災を乗り越えた。
体が炭化したように真っ黒になったが、元通りになった?。
身長が 一気に175cmになった。
え?ってことは、10才にしてエイリアンが
ぱっと下を見た。ちょっと大きくなった小象ちゃんだった。
そこは、合わせましょうよ。これは、ちょっとやるせなさが・・・
顔は、ちょっと童顔から青年の顔になった。
どうしよう持ってきた服が着れない。・・・
鍾乳洞は跡形もなく吹き飛んだ。
直径200m位が凹んだすり鉢のようになっていた。
シバトの入りきらなかった残証が俺の魂魄を纏い細長い形をしていた。
刃渡り80cmの柄も鍔も含め全てが漆黒の刀だった。
その刀を拾い上げ柄を握ったら頭に名前を授けろと響いてきた。
「ウーン・・・クロ」「クロ」で、
タケオは面倒くさがり屋だった。短絡的な思考だった。アホだった。
*ぷぷぷ、マスターその刀のステータス表示します。
名前:ウンクロ(神王シバト)
形態:不明・・・刀?、犬?、ミジンコハート
能力:不明
あれ?黒じゃなく、ウンクロ?あ、ウーンクロって言ったから。
>変更するから エディットして
*出来ません、自身のステータスではないので一生この名前です。
・
名前は大事です。命名は真剣に考えましょう。
・
#ううーん 我は、我はどうしたのだ。負けたのではないのか
こ、これは、顕現したのか、やったぞ!。ついに俺は現世に戻った!。
まず、あの忌々しい小僧を血祭にあげてやる。
魂は消さずに、お手玉してやろうか、鎖つけて引き摺ってやろうか、
野ツボに1か月付けて、燻製卵ならぬ臭っせい魂にしてやろうか。
>おおーい、おおーい ウンクロ起きたか?
#ワン ぬ!?、なぜ我はワンと言った?
#お前は、あのクソガキか。今 ギッタンギッタンのバッコンバッコンのフミフミフーミンしてやる。
あれ?体が動かない。なぜだ、我は神王シバト世界を滅するものだぞ。
>だって刀だから。動かないよ。
#何を、何を・・・・
>混乱してるから仕舞っとくね。“ウンクロ ハウス”
そうするとウンクロ(神王シバト)は、消えた。
ウンクロは、タケオの魂で再抽出されたため、魂の一部と言うか、魂に付着する
同魂異体となってしまった。普段はタケオの魂にブドウに身のように付着している。
母体のタケオには、逆らえない。それは、魂から逆らえない絶対存在である。
>取説が浮かぶ、ハウス、おいで、黙れ、おすわり、お手、おかわり・・・・
>サイお前が取説作ってるだろ。
*マスター私はマスターが全てです。マスターが分かりやすくするための分類です。
絶対面白がってやってるだろ。元々犬猿の仲というより真逆の存在だし。
しかし、今は仲間?である。ソウルメイトならぬ分身に近い。
仲良くやってほしいと思うのだった。しばらく無理だな。
#ここから出せ、早く出すのだ、世界を滅ぼ >黙れ
#・・・・!?・・・!?・・・・!!!!・・・・・
暫く、“放置プ”だな。
なぜ、こんな危険な存在を許しているのか、と言う疑問だが、
魂に彼の能力を刻んでいく内に、彼がどうしてこの能力を覚醒したのか、大体分かってくる。その悲しさや苦しさも魂に刻まれた。
簡単に言ってしまうと、俺と同じ“ボッチ臭”がするんだよな。
数万年くらい一人で、暗い牢屋で過ごしたなんて超々々々々々々々々々々々ぼっちじゃん。
彼の能力は、余りにも高度過ぎて99.999%俺では使えない。
ゴミ程度だが使える能力もある。
・お手玉:人差し指一本で、百個の石をお手玉する。
・一人綾取り:幾何学模様、投網(どこに投げるのか?)、街の様子(人が歩っている所まで再現)、服、帽子、靴が出来る(もう機織り機)。 最早 綾取りで表現できないものはない。
・おはじき:バラバラに置かれた石を爪で弾くだけだが、石を1個弾くと弾いた石が次に当たり、その石がまた次へと連鎖する。パパパパパーンと連鎖すると。目の前には石で並べたハートが出来る。
これを、同時に10本の指で出来る。ハートだけではない。バラの花びらなど色々だ。
・極めつけは、お掃除だった。
隙間のごみを取るのは常識だが、こいつは、手で拭くだけで全ての匂い、汚れを取ってしまう。服の色も落とすことも可能だ。
これは、魔法ではない。こいつは体全体どこでも振動できるようになった。
高速振動を使って、その波長も自由自在に、人差し指は1000HZ 横方向、
薬指は・・・と、振動で汚れ分子だけを浮き上がらせ飛ばしている。
高速振動は、最大にすると超高速振動にも出来る。
こいつは、お掃除だと思っているが、もし手を握って分子をシンクロ、反発を
繰り返せば、体を爆発させる事だって出来る。とんでも電子レンジ兵器だ。
これ、女性に使ったらどうなるんだろう。。。。。。
・お手玉、おはじきだが、これも究極まで行っている。
石の先に指が触れる時、指先に書いた魔法陣を貼り付けている。1個目は、どこを通って、どこに行くのか書かれている。精度を上げるため、最初は、大雑把な方向で障害物を避ける機能まである。近づきながら方向修正し、一周まわって形状認識した人差し指の形を見つけると着地点を1ミクロンも違わず着地する。2個目からは、1つ前の石を10cm空けて障害物を避けながら追尾するように書かれている魔法陣が貼り付けられる。
これ、連続追尾型誘導ミサイルだよね。
おはじきだが、一個を弾くとき、どの石に当てるか魔法陣展開している。
石が当たると、魔法陣が移り、また次の石のどれに当てるかの魔法陣が展開する。
そして当て終わった石は、どこに行くのか定められている。
これ、初めから数百ある石すべての当たり先と行先を魔法陣に書いて、1ステップづつ
一つの石が実行してるんだわ。
聞いたことないけど、これ連鎖魔法とでもしときましょうか。
石を一個投げるだけで、一か所に向かうようにすれば、連鎖的にどこからでも攻撃
できる。
暗殺しようとしたら、石を一個投げるだけで、どこからともなく槍が刺さるとかも出来る。証拠何て無い。魔力の残証など石ころ動かす程度だと数秒で消える。最初の出所は分からない。
まあ、MP結構食いそうだけど、でも石ころ100個くらい余裕だと思う。
結構使い方によっては、凄い能力かも知れない。
・
彼は牢獄で独り遊びをしていた。数万年ずっとしていた。
ぼっち拗らせると何するか分からない究極だわ。
一人遊びが上手になるって本当に悲しいよね。
・
彼と対峙した時、確かに誰かが「彼をよろしく」って言っていた。
魂共有しちゃってるし、仲良くするしかないよね。ぼっち同士だし
・
そんなことを思っていると全ての厄災の処理が終わったようだ。
ステータスを確認すると
名前:タケオ
種族:人類
ジョブ:人
LV1
HP 100,000/100,000
MP 100,000/100,000
筋力:10
耐久:10
俊敏:10
魔攻:10
魔耐:10
知力:1000
幸運:300
スキル:ステータス表示【同化】、
生活魔法クリーン、マルチタスク、並行思考、マルチスレッド、超高速分析、超高速処理、
聞き耳、詳細マップ機能(極)、危機感知Ⅱ、気配察知Ⅱ、気配遮断Ⅴ、高速すり足、忍び足、
希薄幻影
M-MP吸収B、M-HP吸収B、亜空間ストレージ
技能:すり身(達人)、掃除(大好きだけどちょっと嫌い)、見切り(達人)
、夕凪(霞)、陽炎(揺らぎ)、空即是空(常態)、体感応、朧霞(世界)
加護:
称号:(救世主:厄災を祓うもの)
となっていた。
先ず、ジョブ 人って何だろう。
ラノベでここは、王道なら前振りの〈超人〉とか〈天人〉になるとか
斜め上では、〈文字化け+人〉となると思うのだが、何だか分からないけどスゲーとか。
人、人そこには人、人それぞれ?普通の人なら村人、町人でいいと思う。
人にジョブはと聞かれ、人です。って言ったら、寂しい目で見られそうだ。
大体、ジョブって商人とか剣士、薬剤師などの職業的な物のはずなんだけど、
廃人とか超人って職業じゃないよね。
種族だって人間とか猫獣人とかだと思うんだけど。
諦め?、面倒くさい?空白はまずいかなーと言う思いやり?
まあいいや、生きてるし。
HP/MPが凄いことになってる。これ魂を混ぜ混ぜされたせいだろうな。
HP/MP増えても耐久、魔攻、魔耐が増えないと余り使えないんだよね。
知力上がってるね。頭いい訳じゃないんだよね。必死になって限界を超えた高速思考とかしてたせいだと思う。
この知力って、知恵じゃないからいい考えが浮かぶわけでもないんだよ。
筋力などが押し並べて10だが、体を蘇生したからと思う。
何か大きくなってるし、一部は微妙だが。
なぜ、称号に()秘匿になっているかは、良く分からない。人に威張りたい訳でもないので構わない。
既に俺は、厄災の忌子では無くなった。
目から涙がツーっと落ちていった。やったぞと思う気持ちもあるが、生き残ったと思う実感の方が強い。




