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21 勇者旅立ち(王国SIDE)


勇者には訓練があった。最初4人と一緒に住むと駄々を捏ねたが、宰相が

「勇者様、ここは、成長した後のカッコいいところを見せる場面ですぞ。

 熟れたメロンはさぞ美味しいでしょう?もう上へ下へグルングルンの

くんつほれほれのばこっとばっちこーいでございます。」

何言ってるか2人にしか解からない。

勇者は、熟れたメロン、熟れたメロンと唸っていた。

勇者はちょろい、今や魂の友とまで言わしめる関係である。


勇者たちは、1年半各専門機関で訓練を受け、災厄が起こる1年半をパーティーでレベル上げを行うことになった。


聖女、魔導士、賢者、斥候の4人の会話。

魔導士ミルン「何かキモくないですか?」

賢者シッカロール「私は、カエルのようなあの方が勇者とは全く思えませんわ」

聖女マリア「あの方私の胸ばかり横目で見てくるのです。見てないふりしてますが丸わかりです。」

斥候ミリイ

「それならええで、わての耳と尻尾通りすがりに手の甲でスーと触って行くねんで、尻尾がザワーと逆立つねん。

 父ちゃんにあわよくば孕んで来いて言われてるんやけど、そしたら出世も金もガッポガッポとか、でもちょっと生理的に無理やわ」


皆「私もそう!」


全員でこの1年半能力を上げ、逃げる方法を磨くことにした。

1年半後一緒に行動するようになれば、全員一丸となって抵抗することを約束した。


勇者の担当官は2人

聖騎士 ゴールド、魔導士 サブだった。

二人は、筋骨隆々でお腹はシックスパック、大胸筋はぴくぴく、もうキレッキレだった。

超脳筋コンビで気合で乗り切るファイト一発な二人だった。

ゴールドは、剣術指南をした。手取り足取り、後ろから密着しながら。

サブは、魔法の指導をした。発音では、口に指を入れ、舌の位置など事細かに指示した。


ジョーは、2人に兄のような感覚が出来ていた。

毎日、最後はランニングする。汗をかいて風呂入って裸で寝る。

こちらの世界で男は裸で寝ると教えられた。嘘である。


半年が過ぎたころ事件は起こった。

今日も一日素振りを5000回し、腹筋200回、腕立て200、スクワット1000。。。

 魔力循環、魔法の発動を行い。風呂に入った。

サブがジョーのお尻にオデキを発見した。後で薬塗るね。と話したが、布団に入ると眠くなってしまった。朧気ながら、「・・・・していい?」と聞こえたので、何をしていいのか分からないが兄弟のすることだしと思い「うん」と答えた。

その後ゆっくりと軟膏を塗った指が・・・


その夜、魔獣の声が城内に響いた。

「うおーーーー」「ぎゃーーー」とか皆寝不足になったという。

その後の3人はもっと仲良しになった。

1年半後 勇者ジョーは、謁見の間に立っていた。

身長182cm細マッチョの美青年がそこにはいた。

傍らには二人の師匠(兄)が膝をついていた。

「王よ、1年半の鍛錬を終え、ここに戻りました。」

王も信じられない顔をして見ていた。

宰相は、王に「本物です。」と小さく嬉しそうに囁いた。

「2人の兄には、身も心も鍛えて頂きました。2人と別れるは心を引き裂かれる思いですが

厄災の試練を払いのけるため、もっと強くならなければなりません。

どうかレベル上げの旅をお許しください。」

「ここに我が国の聖剣クラウソラスを勇者ジョーに譲渡する。

 存分に腕を振るうが良い」

 聖剣を受け賜わった。


そこに従者となる4人が現れた。

4人は、驚愕の顔で眺めた。

これは、“落とすしかない”と真逆の感想を思った。

勇者ジョー「いままで待たせたね。一緒に厄災を祓おう」

ジョーの前には熟れたメロンではなくスイカがプルンプルンしているのに、

かわいい猫耳がぴくぴくしているのに全く反応しない。

それは、澄んだ瞳で真っ白な歯がキランとしている。

4人は「はあーん」とお色気交じりのため息をした。

4人は気づいていない。ジョーがチラチラ見る先がある。そう2人の兄である。

2人は、その視線の熱をお尻に感じ、フリフリしていた。


4人の娘は、考えた。

皆と貞操を守るふりして抜け駆けしようと。4人全員で同じ考えだった。

本当にこの4人のチームワークは完ぺきだった。


5人は、旅の準備を終え、王城を後にした。

王城を出ると、少ない人が沿道に立って勇者を見ていた。

「あれ、勇者じゃないか?後ろにスイカ聖女がいるから絶対そうだよ」

「え、お漏らし勇者は、チビ・デブ・脂ギッシュ小僧って噂だったぞ」

「うちの婆ちゃんでも色気づきそうな美青年だぞ。街の女はほっとかねーな」

遠くから地響きが聞こえる。その振動は段々大きくなった。

「キャー、勇者様――」その牛の暴走のような集団が近づいてきた。

4人は勇者を中心に四方を固めた。-ホーリーバリアー-聖女の聖結界が発動した。

4人のフォーメーションがその暴走を完璧に押し止めた。

「やー皆、必ず厄災を祓って、皆を救うから待っててね」パチンとウインクした。

周り1m以内は気絶した。

「がんばってー」

「大好きー今度デート誘って―」

「愛してます。恋人になってください」

「子供出来ました。責任取って下さい」

「貴方との愛の結晶が明日生まれます。即結婚してください」

「三角木馬に乗せてください」

それは、凄い歓声だった。

4人は、矢じりの型のフォーメーションを崩さず、王都を出ていくのであった。

「ふー、危なかったわ、手が触れようものなら、妊娠したって言ってくるわよ」

スイカ(聖女)の結界は簡単には、破壊できない。

そして、宰相が用意した馬車に乗り、最初の目的地 南のセイセンの街を目指した

王都から南に馬車で20日の距離にある。10年前にできた新しい街である。


行くまでに小さい街2つと大きい村を3つ経由する。20日の内数日は野宿になる。

馬車なので、5つの町や村では、3日ほど逗留して英気を養う。

腰とお尻が痛いのと、飼い葉や食料の消耗品調達、馬車の修理、馬の休憩に当てる。

街や村で休憩になるとジョーは必ず、少年剣士たちの指導、小さい女の子達に絵本を読んで聞かせ、ご婦人たちの腰痛、肩こりのマッサージをする。

本当に勇者の鑑である。


早朝にも拘わらず、少年剣士たちへの指導は熱が籠る。汗だくになって倒れるまで行われる熱血指導なのだ。

脳筋に教わった剣術なので仕方がないと言えば仕方がないのだが、数人が気絶するまで行う。

街の大人たちも、厳しい指導に、子供を甘やかした自分自身に反省しきりだった。

この世界の命は軽い、一瞬で命を亡くすのは、大人子供など関係ない。まして人間以外にもモンスターがいる。命乞いなど意味をなさない。やるかやられるかなのだ。


勇者は、それでも優しい。

必ず気絶した子達を個室に運び、手厚く看病してくれるのだ。

親が引き取りに来たら帰すが、しばらく来ない子には、マッサージが行われる。

「お兄ちゃん、そこは・・・・」

ジョーは止めない。止まらない。

・・・

・・・

・・・

そう、彼には、エイリアンが眠っている。過去の小象ちゃんの面影はもう無い。

猛毒の蛇が持つ三角の頭をした最強のエイリアンだ。

一度起こしたら、全てを食らい尽くすまで止まることのない悪辣な種族である。

・・・

既に別の世界の扉をコンコンとノックされてしまった少年剣士は、こちらには、戻っては来ない。


もう少年剣士は、コウウンチ競技には出場出来ないだろう。

コウウンチ競技は、太い方から上に行くほどだんだん細くしなければならない

繊細で、加減が難しい競技だ。

王国では、コウウンチ競技が盛んだ。ただ大体が10代後半で現役を引退する。

能力の限界を感じるそうだ。

この村や町でも結構盛んで、競技には出ないが、便秘症の方はお年を召しても技量を磨くものが多い。男女問わずである。

丹田に気合を入れ、 「コウウーンこううーんこうーんこうーんこうん・・」

朝は気分がいい一番搾りだ。

人気のスポーツなのだ。

剣の指導が終わり、お昼を速攻で食べる。

次は、小さい女の子達に絵本を読む時間である。

木陰で数人3才から10才くらいの子に絵本を読んで聞かせる。

段々眠くなる。

****************

*    自主規制      *

****************

終わった後は、足にしがみついて剥がれない。

何かホンワカしているが、本当はとんでもない鬼畜だ。

一生豚箱から出してはいけない奴だ。


想像しちゃだめだぞ!


夕方になると、ご婦人たちの腰痛、肩こりのマッサージをする。

美青年であるジョーを見ると若い子も仮病で混じるが関係ない。

一人一人音の遮断した部屋で70才位までに手荒いマッサージを行う。

どういう訳が出てくる人は、腰が悪化する人もいるのに“治らないから”と翌日も来る。

顔が艶々なのが不思議だ。


もう、お気づきだろう。勇者:森下 (ジョー)は、第一話で出てきた森下ラミネの息子である。

異世界に来て修業中だが、両性とは、既にラミネを超えていると言っても過言ではない。後はおむつと棺桶の克服と量と質とを上げるところだろうか。


今後、違った意味で世の理の外に行くのは確実である。


神は恐ろしい奴を転生させてしまった。



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