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19 いざ西の大森林 最奥へ


今、西の大森林を歩いている。


ザッカーの街の東側から西側の森に入るまで大変だった。

ザッカーの街を遠目にグルっと迂回したのだが、ミイちゃん効果で魔物もいないので、

小さな村が点在している。そこには多くの畑が出来ていて、街に売りに行っているのだ。

 それはいいのだが、どういう訳か俺は必ず野ツボに嵌る。5回目には、

 頭にきてサイに亜空間庫を水用に作ってもらい、近くの川で川が干からびるほど水を吸い上げた。(落ちた川ではない) 真っ裸で頭から滝のように水を浴びて匂いを落としたが、3日は臭かった。

本気でなぜ落ちるか全知全能(アカシックレコード、超光速演算処理分析)を使い問題を

見つけた。

解答は一瞬だった。何かすぐ答えが返ってくると。お前、前もって知ってたろ。

と思ってしまいそうになる。


どうもお掃除スキルに問題が在ったようだ。

いつも小切れいにするためお掃除スキルがパッシブ化してしまったようだ。


お掃除スキルは、汚いところに自動的に行くようになっている。そりゃお掃除のプロは吸い寄せられるようにゴミ・汚れを取る様に出来ている。

別の事を考えていても勝手にそこに行く。

そしてお掃除するのだが、お掃除道具を持っていない俺は、そのままど坪いや野ツボに嵌るというとんでもない事に成っていたのだ。


俺は即お掃除スキルをオフにしようとしたが、パッシブ化が進んでオフにできない。

仕方がないので百回ぐらい野ツボを行ったり来たりしたら、お掃除スキルが(大好きだけどちょっと嫌い)になった。

オフ出来るようになった。危ない危ない。このスキル趣味みたいなもんだったけど、

クラスが大好きになった時おかしいなとは思ったが、気づくべきだった。

極めると世界の汚いものを全てお掃除しまくる様になりそうだ。

綺麗好きじゃなくて汚物にまみれようが、その場所を綺麗にすることが大好きなんて大変危険な香りがする。

香りじゃねーよ臭いだよ!と突っ込んでも臭いは消えない。


ちょっとスキルが退化したけどこれ以上お掃除スキルを育てるのは止めよう。

身の危険を感じる。ほんと、―過ぎたるは及ばざるが如し―だわ。

服と靴5つもダメにしたしマントは2個しかないから捨てれない。

洗って干してを何回すればいいんだろう。

そして西の大森林に入ったのだった。


ミイちゃんの匂い袋は使っていない。

マップ機構も使っていない。

訓練をしているのだ。もし、自分が、敵を認識できなかったり、危険と判断した場合は

サイが警告を出すこととなっている。


五感を研ぎ澄まし、忍び足など使わず、気配遮断も使わず、音を立てずに進んでいく。

木の陰に気配を消していたポイズンスパイダー(1mの蜘蛛、毒の糸を吐き付け麻痺させる)が襲ってくる。


風の揺らぎが去る様にそれを避ける。牙の動きを読んで1cmで見切る。


音も立てずに通り過ぎる。


小さな人型のオーラを感じる。風下なのでツンとくる匂いを感じる。

気づかれないよう五感をもっと研ぎ澄ませ、風が揺らぐようにその10cm後ろを通り過ぎた。

ゴブリンは気が付かない。

しばらくするとオークがやって来た。横を通る手前5mで横の木々の間をするすると右左に躱しながら進んでいく。オークが視界に入ると木の後ろ視界から外れると木の前側に、オークは何も気づかない。

道もない雑草の下に5mの大口クラッシュワームC級(上を通るのを口を開けて待っている。獲物が真上に来るとバクと嚙砕くか丸呑みする。大きさでE~C)が口を開けて獲物が通るのを待っていた。

上を通り過ぎる。何も気付かない。一定の圧力しか感じない。相手が感じるときは浮き、感じないときは沈む。相手の感じるバイオリズムを感知する。五感は既に生き物の感知を許さない。

魔力の感知の見えない魔力を感じ取る。魔力の波に合わせて揺れる躱す乗り越える。

見ているものの流れを感ずる。横に揺れ上下に揺れて認知させない。

相手の脳は、目の前に俺がいるのに認識できず感知しない。


技能 夕凪、陽炎を覚えた。


最早俺を捉えることは、気配察知では感知できない。見ていても感知できない。

「ふー、結構疲れるな 30分が限界か、集中できる環境によるけど、複数だと難しいな。」

一対一なら30分 一対二なら10分 といったところだ。

この技能にはきっと先がある。

でも、複眼、赤外線感知モンスターには、皆無ではないけど完全には自分を消せないが、有効だとは解る。

あとは、汗の匂がどうにもならない。最初の3日は肥溜め臭だったが、

やはり、匂中和、温度遮断のマントは、必須だな。でもマントは2個一個は、マント自体が臭う。しばらくマントは使わないことにした。大変困った。犬系は1km先でも寄ってくる。

2週間これを続けた。


技能 夕凪、陽炎は進化し、是空(集中)が顕現した。


集中している間、ほとんど見つけられなくなった。

現在10分の集中が限界だ。匂まで空気中の匂い物質と混ぜ、解からなくなった。

夕凪、陽炎は、2時間続くようになった。


こんな道中をしていたが、目的地が近づいてきた。

ザッカーの街から既に500km奥に入った。

後、200kmほど1週間で到着する。


未踏破 野良ダンジョン 幸運値UPスクロールが出現する場所


キャンプは、ミイちゃんに頼ったが、昨日は、魔物が寄ってくる様になった。

B級からは、寄ってくるものもいる。S級になると物凄い勢いで寄ってくる。

逃げるのに必死だった。


ダンジョンに到着するまでの1週間は、夜はサイにHPオーラ強化膜を作ってもらい

棺桶のような長方形の箱の中に寝た。

光もない、音もない、臭いもない 五感が何も感じない。


けれどそこには、確かに、サイが居た。


サイと出会った時の話をした。野ツボに嵌った時のことを話した。

凄い鳥肌の立つ感覚があったそうだ。まあ、五感は共有してるしね。

俺の魂がほっこりした。サイもほっこりした。そのまま眠った。

3日ほど寄り道した。洞窟にサイレントバットがいるからだ。

この魔物は羽音もせず獲物の血を吸うE級モンスターだ。

夏に蚊を観察するとランダムに飛び視認させず、死角に周り血を吸う。

サイレントバットは、羽音もさせず横を向くと紙を横から見たように薄ぺらく全く視認できない瞬間が出来る、夕凪、陽炎を極めていて、気配遮断はクラスMAX。

弱い魔物だが、遭遇すると気が付かず骨と皮になって死ぬものが多い。

ここでは、自分が消えるのではなく相手を視認する訓練だ。五感を研ぎ澄ませ、認識力を高める。相手の揺らぎに自分の揺らぎを合わせる。


1日目、擦り傷だらけ、服はボロボロだった。特に足元を狙われ、機動力を落とそうとしているのが判る。靴も同じところを狙われ穴が開いた。薬を塗って寝た。


2日目、傷はなく、服は背中だけボロボロだった。靴は、傷だけとなった。


3日後にはここまで出来るようになった。1cm先に魔物がいる。寄れば引く、引けば寄る。

血を吸われることなく何万羽の蝙蝠の中に立っていた。


その内に蝙蝠たちは、俺を認識できなくなった。


是空は空即是空(常態)となった。


これは、先があるが相当深いと感じる。

筋力1、俊敏1の俺がなぜここまで躱せるのかは、超連続予測である。流れに乗り刹那の攻撃を躱すでなくいなす流れを作る。これは、MPスキルの高速思考を使わず、脳だけの思考、処理しているのである。数万いようが体に攻撃できるのは、刹那に20程度。

脳をフル稼働して最適解を見つける。

躱せもいなせも出来ないものは捻りで全体軸を変えていく。

 それを繰り返し繰り返し行っていくと、相手が来る方向が前もってわかるようになる。

前もって当たらない位置に行くふりをする。すると行くふりをする方向に攻撃が行く。

既に動かずとも当たらない。

これも繰り返すと相手が攻撃しようと見ているところを揺らし、視認できなくする。すると見ることも出来なくなる。

既にいるのにいない。

そう空そして空 最初からなくて最後もない空即是空の境地である。


これにも限界はある。超高速で動く幻影種などはレベ1の俺では無理だろう。

それに、攻撃をしながらこの動きは出来ない。逃げに徹しているからである。


ダンジョンの500m手前に洞窟がある。

入口は、半径50㎝の横穴が開いている。5m程進むと鍾乳石があり、ここは大昔の鍾乳洞であったことがわかる。奥行きは、60m横35mの大空間だ。高さは、10m位ある。

もっと奥もあったようだが、今は崩れて行き止まりになっている。温度は18度に安定し少々湿気が多い。時折上から水滴が“ぴちゅん”と音をたてて落ちてくる。そこには鍾乳石で出来た柱が立っているというより上に伸びている感じだった。水がほぼ無音でちょろちょろくらい流れている。


生き物はいないようだ。

ここをこれから3年間の住処にする予定だ。

位置的には、マツキヨン王国とウエルシア王国の中間当たりだ。

この辺に人間が来ることはあり得ない。なぜならここは魔物の深淵。

S級モンスター、SS,SSS、世の理の外にいるエンシェント種が闊歩する大森林のど真ん中である。

龍穴も20km先にあるのだ。


まず、入口を拡張し、ピッケルで穿りながら、縦180cm横90cmに掘った。

玄関扉はピッタリ嵌る岩を付けた。苔むして接合部分も分かりにくい引き戸にした。

扉の2m前には、いばらの群生を拾ってきて移植した。

住まいは、縦50m横30m高さ10mの魔力とオーラを混ぜ合わせ強固な密封空間をサイが作った。

調理や暖炉の煙は、鍾乳洞の細かい穴が風穴になっているので外に出る穴に逃がした。

空気が入ってくる風穴から空気を取り入れた。

穴から何か入ってくると困るので、ミスリルの太い針金を細かい格子にし、麻の布とへちまに似た植物を乾燥させたスポンジを詰めた。

洗い物もこのヘチマもどきスポンジを使っている。

水も鍾乳洞のちょろちょろ流れる経路の先へ流した。

ちょっと環境破壊っぽいが、自然のもの以外ないので問題ないと思う。

汚物も水洗で流した。ちょっと水質汚染の問題がと思ったが、

誰もいないここでは水質汚染はあり得なかった。自然そのものである。

なぜ、鍾乳洞を使ったかというと水、匂が外に出るまでに分散され、洞窟に住んでいることが特定しにくくするためである。

水は、ここに来るまで沢山採取(頭にきたので)したので、洗う水、風呂、トイレに使っても30年くらい平気だと思う。


今のステータス

名前:ジョージ(タケオ)

種族:人類

ジョブ:廃人

LV1

HP 1/1

MP 1/1

筋力:1

耐久:1

俊敏:1

魔攻:1

魔耐:1

知力:1

幸運:0

スキル:ステータス表示【シンクロ】、

生活魔法クリーン、マルチタスク、並行思考、マルチスレッド、超高速分析、超高速処理、

聞き耳、詳細マップ機能(極)、危機感知Ⅱ、気配察知Ⅱ、気配遮断Ⅴ、高速すり足、忍び足、

希薄幻影

M-MP吸収B、M-HP吸収B、亜空間ストレージ

技能:すり身(達人)、掃除(大好きだけどちょっと嫌い)、見切り(達人)

、夕凪(霞)、陽炎(揺らぎ)、空即是空(常態)、

※技能はMPのいらないスキルのことで、魂の力と肉体の力の融合


加護:(神の呪い 10才の誕生日に幸運値マイナス1万)

称号:


所持金:金貨200枚、銀貨12枚、銅貨20枚


大変困ったことが起こった。

スキル 気配遮断が5となったのだが、MP消費が最低3になった。

    つまり俺は、気配遮断が使えなくなってしまった。

    こんな事ってある?普通 魔耐に合わせて最大値を超えたら上がらないように

するよね。それとも魔耐1でも最小限動作するようにするよね。

※サイの代行執行でMPを自動供給すればと思われるが、直接自分自身を変化させる気配遮断や希薄幻影は、代行し実行するとサイが気配遮断されて当人はされない。つまり、自分の能力以上は使えないのである。

例えば、気配察知なら、代行執行させ、サイに何か来たよと教えて貰えばいい。

つまり、意外と出来ないものもあるのだ。


それでも、明日からダンジョンだ。大丈夫、どうにかできるスキルはある。


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