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18 旅立ち


ここ数カ月間、旅に必要なものを集めた。

収納には、時間経過がない。

食べ物の調達を父さんにお願いした。

(お金払ったよ。親しき仲にも礼儀ありってね)

・調理素材 塩、野菜、果物、調味料、生肉などなど

・調理済み パン、干し肉、サンドイッチ、スープなどなど

独りで10年は暮らせる量を他の人には分からないよう注意しながら父さんに仕入れて貰った。


食べるのも楽しみだけど、最小限にした。贅沢は気の緩みを招く。


今は厄災を回避するのに集中する。

 自分調達は、

・水50000ℓ シャワーも兼ねてます。前回ダンジョンに行った時、水の調達に苦労した。飲み水を沢に汲みに行くのは遠いし重労働だし、魔物との遭遇の危険など本当大変だった。

 ストレージ収納は容器に入っていなくとも分散しないようサイが改変している。ホースをイメージして取り出すと、空間から“じょー”と出てくる。ストップというと止まる。


・衣類 20着上下、下着、マント、雨具マント、ブーツ、靴などなど

 これは成長を予想して少し大きく多めに持っていく。


・水 100万ℓ シャワー用にもね。

 水魔法いらないね。


・鍋、焚き木、マッチ、簡易調理台、椅子、


・テント


・薪 (現地調達も出来そうなので3か月分、

 大量購入すると不審に思われるので毎日家庭が使う分を購入して溜めた)

・マッチ、調理台、ランタン、カップ、歯ブラシ。。。。ETC

ホント収納って便利だよ。産業革命だよ。


収納スキルは、世界に2人しか持っている人はいない。5m四方だけでだよ。

でも、皆持ってたら、全ての行動が変わっていただろう。

サイもこの数か月亜空間ストレージを一杯造っている。

空の頑強な倉庫を1万個も作った。

そんなに造るとアカシックレコードの魔素パクりがバレるだろとお思いだろう。

今は、アカシックレコードの魔素はパクっていない。逆にパクった分を補填した程だ。

どうしたのか、と言うと

 ミスリルで中が空洞な玉を50個 鍛冶屋に作って貰った。

 その中に擬似魂魄を生成した。

 ミスリルで覆うのは、衝撃が直接魂魄に当たらない様にするためと、

 ミスリルを剥がして改造しようとすると自壊して、消滅するようにするため。

 魂魄回路は、魔素を亜空間ストレージリンク格納するものだ。


 次に、運搬のスクロールを分解した。運搬のスクロールは、地上30㎝を持ち上げて人が押すと勝手にゆっくり前に進む、障害物があると止まるマジックスキルだ。

結構、重さに比例してMPを使うので、不評なスキルだった。

 サイはこれに、自然からMP吸収できるようにし、MP問題を解決した。浮かす幅を1cmから10mにした。動く速度も1mm/秒から100m/秒まで可変にし、左右にも動けるようにした。

障害感知センサーを改造して可視にし、リンクビジョンで遠隔から見れるようにした。

また、遠隔操作機能を付けて操縦出来るようにした。

いわゆる運搬用ドローンである。


サイは、自身の能力にリンクビジョン・遠隔操作機能を持っている。それも数百の世界を同時に操作できる神の能力だ。


しかし、似て非なるところは、地上10m、秒速100m、重量30kmで飛行すると5分で落ちる。MP吸収では、通常地上30cm、秒速10m、重量30kmで飛行する程度の量しか供給できない。それでも凄い量のMPを使うのだが、スキルにMPタンクは付かないのでMPダマリ(バッファ)を作って可能にしている。また急上昇も当然MP消費は大きい。優れているのは数千キロ先の海の上も飛行できる点である。


命名:M-ドロン1とした。


世界には、龍穴と呼ばれる穴がある。これは龍脈と呼ばれる地下にある高濃度魔素が地上に噴き出す場所だ。噴出し口は、地上に漂う魔素の数千万倍あると言われている。

人間、魔物が行けば、石になると言われる。とんでもない場所である。


マジックスキルも5km手前で不安定になるが、最後に10m上から時速360kmに加速し、惰性で飛びながら軌道計算をしつつ玉を放り込んだ。

最後はコロンコロン転がりながら落ちる計算だ。

世界にある5個の龍穴に10個づつ放り込んだ。M-ドロン1では、3km辺りから画像が飛び飛びでうまくいったかは判らないが、魔素が亜空間魔素タンクに急速に溜まっていくのを見てうまくいったと確信した。これでも龍穴からすれば、誤差程度の魔素である。この魔素タンクから自分が使えるMPに変換し、亜空間MPタンクに移す。


 まあ、原油から石油を精製しているようなものである。

これで、超バカ食いする強大な亜空間処理装置も安定して稼働するだろう。


 だけど何であんな装置サイは作ったのだろ。神に変わって世界でも管理するとは思えない。まあ聞くのはやめよう。過去の憂さ晴らしかも知れないし、あと聞いても良くわからないし、もう丸投げ必死だな。


・・・・旅立ち・・・


勇者召喚まで1か月となり、いよいよ旅立ちの時が来た。


旅立ちの前の日は、家族で抱き合って泣いた。

母さんが中々離してくれなかった。

必ず帰ってくると何度言っても、ほんとうに?、ほんとうに?と言って離してくれない。

父さんは、「やれるとこまでやってみろ。あがいて見せろ」とかっこいいこと言っていた。

おそらく、みんな気づいている。助かる見込み何てない事を。

助かっても前の俺ではなく、廃人そのものに成ってしまうことも知っている。

俺は、それでも笑顔で家を出た。

「頑張るよー」と軽く出て行った。


 さて、失踪の段取りだが、3人兄弟で大きい川に水遊びに行き、俺は溺れて浮かんでこないで死亡という段取りである。

 街から出て、3km東に向かうと大きな川がある。水深も深いところで15mはある。

 川は、水深が深い場合、上層が川下に下層が巻き返しで逆に流れるところがある。

この下層に入ると浮かんで来れなくなるわけだ。

毎年、1、2人は、行方不明になる。

普通は大人ずれで来るのだが、俺たちは子供だけで来ている。俺のせいで2人が責められるのはちょっと可哀想なので、2人が浅瀬で遊んでいるふりをしている時、足に鉄の重い枷を付け「あああー」とか言いながら川に落ちた。


俺は必至になって川底にへばり付いた。

え?溺れちゃうんじゃないかって、実は、亜空間に相当な量(千年?1万年)の圧縮した空気が入っている。これを水のホースと同じようにスース―吸っては、吐き出しているのだ。

 暫くすると、投網らしきものが降ってくるその網の中に履いてきた靴(縫い取りでテルと書いてある)を入れて掬わせる。

後は避けながら下流に向かって歩き出した。

川を1kmくらい下ったら、足枷を外して、陸に上がり、服を着替えてマントを羽織り、西の大森林に向かって歩き出した。

「兄さんたちありがとう。そしてテルよ、さようなら」

俺は、歩きながら 真名をジョージに変えた。

この時のスタータスは、

名前:ジョージ(タケオ)

種族:人類

ジョブ:廃人

LV1

HP 1/1

MP 1/1

筋力:1

耐久:1

俊敏:1

魔攻:1

魔耐:1

知力:1

幸運:0

スキル:ステータス表示【シンクロ】、

生活魔法クリーン、マルチタスク、並行思考、マルチスレッド、超高速分析、超高速処理、

聞き耳、詳細マップ機能(極)、危機感知、気配察知、気配遮断Ⅲ、高速すり足、忍び足、

希薄幻影

M-MP吸収B、M-HP吸収B、亜空間ストレージ

技能:すり身(達人)、掃除(大好き)、見切り(達人)

※技能はMPのいらないスキルのことで、魂の力と肉体の力の融合


加護:(神の呪い 10才の誕生日に幸運値マイナス1万)

称号:


所持金:金貨200枚、銀貨12枚、銅貨20枚


※M-ドローン1や、擬似魂魄作成などは、サイの処理としてステータス表示の機能とした。


もうステータス表示ってなんなん?



オリハルコンが簡単に加工できるのはおかしいのでミスリルに変更しました。

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