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16 戦利品:指輪とスクロール そしてお掃除さようなら


ザッカーの街に戻った。


父さんと母さんに健康の指輪を渡した。

健康の指輪:体を健康状態に保つ 怪我が治りやすくなる。

欠損さえなければ時間はかかるがほぼ元に戻る。

病気に罹りにくくなるし罹っても時間はかかるがほぼ回復する。

体力の戻りが早くなる。


母さんには老化遅延の首飾りを渡した。

老化遅延の首飾り:少し老化がしにくくなる。

         肌の色艶が良くなる。皴が無くなる。

         体形が20代のまま維持される。

母さんは、何度も確認してきた。

「これ、私のものよね。本当に、誰にも絶対返さないわよ。」

ふーふーと鼻息で家のドアが開きそうだった。


父さんには、別室で小さい声で渡した。

本当は少々悩んだが、尊敬する父さんは、必ず役立てるはず。


家族計画の腕輪:夜に能力アップ、健康の指輪、もしくはスタミナアップの指輪と一緒に使うと効果が3倍になる。

「父さん外で使っちゃ駄目だよ。家族計画だからね。」

日本では、一人っ子だったから妹が欲しかった。

“おにーちゃん”って言いながらトコトコ歩いてきたら、もう抱きしめて毎日遊んじゃう

よ。もう天使降臨だよ。

親父「もろ刃の腕輪だな。・・」と意味不明なことを言い出した。

親父も健康な男だ。ここは、理性の大天使(超弱)に頑張って貰おう?。


次に兄二人を呼び出した。


長兄のアムには鑑定のスクロールを渡した。

大変喜んでもらった。

ナムには気配察知のスクロールを渡した。

剣士っぽいよね、気配を感知し、「俺に不意打ちは効かないぜ」なんて

満更でもない顔だった。


ナムには気配遮断のスクロールを渡そうとした時、アムから待ったがかかった。

「それは、俺も必要なんだよ。商人てほら、お金をくすねる奴がいるだろ、その時気配を

消して見張るんだよ。」

ナムも負けじと、

「兵士は必須のスキルだぞ。み、み、みんな持ってるからな」

・・・

二人とも嘘くさい。

・・・

ほほーん、さすが下半身兄弟と理解してしまった。

「気配遮断は、静かに潜んで、動かないようにしないと発動しない。

体が消えるわけではないので、相手がこちらを見れば解るし、

発動後、動いたり、興奮したりすると解けてバレてしまうよ」


嘘ではない、クラスⅠだとそうなる。動いても動作させるには、クラスⅢが必要だ。

アム「やっぱり、ナムのために我慢するよ」

ナム「一応貰っておくよ、折角テルからのプレゼントだし」

二人ともトーンがダダ下がりだ。


健康な皆さんはお分かりだろう。そうみんなが一度は夢見る透明人間だ。

若い女の子の秘密を見たい、知りたい、触りたい。それは男のロマンだ。

人類はそうして繁栄(繁殖)したのだ。

希薄幻影のスキルなら透明人間に似たことは出来るが、このような事に使ったらサイ

に冷たくされそうだ。MP不足で使えないけど。


出歯亀小僧は帰っていった。



・・・

さて、旅立つにあたり心残りが出来てしまった。

親父の理性である。

親父の下半身に理性はない。


親父がもろ刃の腕輪と言っていたが、食えそうなら全部食う気満々である。

もろ刃どころかもろ出しに外に家族が出来まくりである。

荒れ狂う最強悪魔を何とか鎖に繋ぎ止めているのは、母さんへの愛情であろう。

これでは、我が家の楽しい家族計画は、風前の灯火である。

この悪魔は、質が悪くサイを以てしても部分的に倒すことは、難しい。

 (全部倒しちゃ駄目だよ。妹欲しいから)


そこで4つの対策を考えた。

・ハニトラ撲滅大作戦

・父さんモテない男 退化計画

・お母さん大好き作戦

・いつまでもラブラブ大作戦


・ハニトラ撲滅大作戦

 これは、父さんに金目当てで寄って来そうな人たちを抹殺する計画である。

超物騒な話だ。

既に寄ってきている人たちもいる。

何軒かは、既にトラップに掛かっていた。

掃討場所を特定したら、5か所あった。ふ、さすが我が親父やるな。

次の日には、2か所ほど場所が変わっていた。


これは、ハニトラに自分から嵌りに行っているのではないか?

親父の事情なのかジョージなのか子供としては解りたくなかった。


これは、商売も絡んでいるので判別しにくい。

親父は、“先っちょ外交”が得意だ。

 軒先の先端にうちの商品をむりやり置かせてもらい、売れるともっと奥の棚まで

置いて貰う。そして仕入れ値を安くしたり、売れるための棚替え、売れなくなった商品の見切りの方法、帳簿のつけ方、廃棄品の処分など教え、親父がいないと困るようにズブズブの関係になっていくという絡め手作戦だ。


 簡単に説明すると「先っちょだけ、先っちょだけだから」と言って入口に添える、あとは、一機に奥まで入り込んでズブズブしちゃうような関係になる高等テクニックだ。

これは、この世界の商人の戦略的な超高度なテクニックである。


ただ、親父の侵入するターゲットは、圧倒的に屈強な冒険者が夫だった未亡人の店を狙う。

親父談「未亡人は、可哀そうな人達だ。夫を失い、食うにも困ってお店を開いて日銭を稼いでいる。成功させるためには、小忠実に手取り足取り教えなければ直ぐ潰れてしまう。」

 ・・・

嘘だ、こんなに饒舌に舌が回るはずない。


ただ、商売と絡んでいる以上、これを剥がすと売り上げが激減する。

-ううーん、ハニトラは、封印しよう。-


しかし、アムはどうやって親父の後を継ぐのだろう。修羅場の覚悟がいるな。


仕方がないので、

・父さんモテない男 退化計画を没

 店舗に置いて貰えないと困るからね。


・お母さん大好き作戦を没

 先っちょ外交が出来なくなるから、今も母さん大好きだから良しとしよう。


・いつまでもラブラブ大作戦

 良い子の皆は、誕生日に贈り物したり、旅行に行ったり、温泉行ったり、夜の星を見ながら“チュ”としたり、歯の浮くような言葉をかけたりすると思っているだろう。

 そんな甘々な平和ボケしてはいけない。

 相手は、最強の悪魔だ。


俺は、サイに装置を作らせた。

夫婦の寝室にあるボタンを母さんが押すと“プシュ”と小さな音がなる。

そうすると父さんはお母さんが大好きになる。二人の愛の結晶が欲しくなるのだ。

ボタンの場所は、奥の角に蓋が付いた板の中に隠れている。母さんしか知らない。


押す数で強度が変わる。10段階の親切設計だ。

絶対、間違っても10回以上押してはならない。

なぜなら、最強悪魔が降臨するからだ。最早、優しい親父の顔はない。ただひたすら貪る、最後の一滴が絞り出されるまで腰が止まることはない。

しかし、都市伝説の赤玉は出ない。セーフティー機能付きだ。


 説明が終わると母さんが質問してきた。

 「あらあら、セーフティーは解除できないの?」

 10回目に10秒長押しでリミッター解除できると説明すると

 「お父さん、赤玉3回出てるわよ。」と言われた。子供にそこまで喋るな!。

 俺は、何か勘違いしているのか?いや、夫婦の事情は、子供の俺は聞き流すが吉

 絶対突っ込まないぞ。だいたい知ったって誰得情報だよ。

 

これで親父のハニトラは、減るだろう。

ハニトラじゃなくて単なる浮気じゃないかって?

何を言っているんだ!

尊敬する父親が自分からハニトラにかかるなんてあり得ないのだ。

あくまで、外商先でむりやり

「今日は泊っていって。そうしないと商品置かないわよ」

と言われ、親父は仕方なく、家族のため身を犠牲にしているのだ。

これで、俺の妹は、降臨するだろう。


何でボタンを誰も分からないように隠すかって?

万が一、万が一だが、下半身兄弟が見つけ押してしまった時、母親がいたら叔父さんになっちゃうかも知れないだろ。いや妹か?とにかく世の中であってはならないことを未然に防ぐことは、設計者の務めだよね。

・・もし父さんと下半身兄弟が一緒だったら・・・・・・・・

・・・・・考えるのは止そう。そしたら家に帰るのは、一生やめよう。

・・・・・・

お掃除業は、廃業した。

情報は、余りなかったが、充実した毎日だった。

旅立ちまであと1年を切っている。ちょっと巻き巻きでいかないと。


7日間休んだら全然綺麗にならないとか、ガムのこびり付きが取れなかったとか色々

大変だったらしい。


色々なところから続けてくれと懇願された。

特に悪徳奴隷商は、幹部にするとか言っていたが、悪徳奴隷商の幹部って

「へへへ、上玉じゃねえーか、お嬢ちゃんは、もう売られたんだよ。観念しな」

「お許し下さい。お許し下さい。どうか夜のお務めは、夜のお務めだけは、ご容赦ください」

「うるせい、一丁味見を・・・」

なんて6才児いたら世の中怖くて歩けないよ。


酒場のお姉さんは、怖いので無視したが、冒険者ギルドにお詫びに行ったとき出会ってしまった。

 数人の女性冒険者に囲まれてしまった。

「辞めることないぞ、誰かに嫌がらせされたのだろ。誰だか言ってみろ」

おまえが抱き着くから胸板の棘でHPが減っちゃってんだよ。


「いやいやなのに何かされちゃったの。触られちゃったんでしょ。お姉さんが慰めてあげるわ」

あんたに触られてんだよ。通りすがりに俺の大事な小象ちゃんを左手でちょろんするだろ。

ちょっと前屈みになって“あへー”しちゃうだろ。


「寂しんだよね。お姉さんとお話ししようね。悪いようにしないからね」

あんた6才児に酒飲みながら下ネタかますなよ。唇とか項べろべろ嘗めんなよ。


「すみません。家の手伝いが忙しくなったので、一旦辞めることにしました。」

ペコリしてすり身を使って猛ダッシュで脱出した。


後、受付のお前、すました顔してるが、酒場に来て、俺の天下の副将軍に指入れようとするな!

違う世界に目覚めちゃったらどうすんの! まだ6才児だぞ 指なめんじゃねー。

緩くなったらコウウンチ競争に出れなくなるだろ。


しかし、危機感知に反応しない指裁きは、未だに綺麗に躱すことが出来ない。

しかたがないので、お尻に3mmのミスリルパットを入れていたが、指の形に凹んでいる時がある。特注品なので出費が痛い。

いったいどんな技なのか達人を超えた悟りの境地か。ご教授願いたいが、異世界なのに違う世界が見えるは必至、戻ってはこれないだろう。色々な意味で

俺は、ヘタレだ。勇者にはなれない。・・・・・勇者ってすごいな。


―HENTAI 止まれ!-と魂の叫びが聞こえた。・・・・


恐らく指1本で「ひでぶ」しちゃう人のお父さんが最初に使った(当人も使える)

七つの星の1点づつの心をつかまないと太刀打ちできない気がする。

 はっ!ひょっとして!指一本使うってことは、受付嬢は一子相伝の究極奥義が使えるのか!?

いや、2本の時もあるので違うか。一瞬、雲の上の人だと思ってしまったよ。


とりあえず、危険領域は脱出した。


しかし、ここでは達人の会得する技まで覚えた。すり身、すり足、見切りなど。

B級モンスターすら掠りもしなかったなんて、よっぽどここは、危険領域だったんだなとしみじみ思った。



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