15 いよいよ初ダンジョン
ダンジョンへ入った。ランタンを出し、中を照らしながら進む。ここには、ラノベのような中がヒカリゴケなんかで普通に明るいところではなかった。
サイから匂い袋は、使わない様に言われたのでミイちゃんごめんね。
マップでサーチするが、赤い点がだんだん近づいて来るのが分かった。慌ててランタンを消し近くの大きな岩の後ろに隠れた。
ブラックセンチピート:B級 5匹ほどであった。体長5mで猛毒を持ち、音も立てず忍び寄る暗殺者である。数十ある足は天井にも張り付き彼らに狙われるとまず助からない。
きっと牙が刺さるまで気づかないだろう。毒耐性か全身をガードするものが無いと一撃は防げない。
気配遮断Ⅱも役に立たない。彼らは音と赤外線で感知している。防御力(耐久)200 鉄の武器では傷もつかない。
*マスター 岩の後ろから相手に見えないよう10m以上忍び足で下がって下さい。*
10m下がるとブラックセンチピートはどこかへ行ってしまった。
彼らの感知距離は赤外線が10m、音が100mである。
何とか逃げ切れた。やっぱりダンジョンは怖い。気を引き締めねば一瞬であの世行きだ。
2層目の階段を降りるとブラックバイパースネークが居た。体長20mはあるA級モンスターである。こいつも赤外線感知30m。音100mである。
暗闇にシーーーと言う音が聞こえる。これをずっと聞いていると平衡感覚がおかしくなる。
音に乗せた麻痺効果で相手を狂わせ、襲ってくる。一瞬で丸呑みだ。
>サイ このダンジョンレベル高くない?
*・・さあ 雑魚ダンジョンだと思いますよ。*
>いやいやA級モンスター出てるよ。A級冒険者パーティーで攻略できるかどうか
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*すみません。人間の感覚が未だ分からなくて、今度から基準を変えます。*
やっぱりコイツ最上級神感覚だったんだ。そりゃ世界管理する奴からすれば、ダンジョンなんて雑魚だわな。脅威に関するレベルをすり合わせないと瞬間で終わるわ。
マップ機能を最大限まで広げ、フロアのモンスターがいないところを通った。
目的の3層目に突入、壁際を右回りに進む、ここのモンスターは、ドラゴンフロッグ S級モンスターだ。全長20mまん丸カエルに羽が生えている。水の玉を発射する。これがすごい。水に閉じ込められるとドラゴンでも脱出が大変だ。またアダマンタイト並みの高度を持つ水玉を発射できる。他にも、爆散する王水の水玉などとにかくいろいろな種類の水玉を高速で連射出来るのでザッカーの街など一瞬で更地にされる。
耐久性は、ブラックセンチピート並み(それでも200)なので不意を突けば倒せる?
俺は無理です。
何か人間の街って簡単に滅びそうでショックだった。
このダンジョン、ミーちゃんの匂い袋使ったら、逆にモンスターが寄ってくるな。
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とにかく右回りに見つからないように進む。足が吊りそうだ。俺って6才児だぞ、こんな極限状態が続いたら倒れるだろ。サイさんや無理させんなよ。
と思っていたら、気配遮断がⅢになった。音、熱も遮断するようになった。
赤外線視、夜目が出来るようになった。これは、サイのマップ機能をビジョン化する機能を視神経とリンクしたからだ。本当優秀なサイ
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しらくすると、
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*ここです、今右手を置いた10cm下の壁を2回叩いて2秒後1回1秒後3回叩いてください。
やってみると50cm四方の小さな穴が開いた。そこに入ってみると10m四方に部屋の真ん中に机が置いてあった。上には、カップと燭台が置いてあった。何十年前か分からないが凄い埃が被っていた。思わず掃除しそうになったが、プロ意識を鎮めた。
*その燭台を持って左側の壁の一番奥を探ると三つの小さな穴が縦にあります。
そこに燭台のろうそくを立てる針の部分を押し込んでください。*
するとまた50cm四方の穴が出てきた。中に入ると今度は30m四方の部屋が出てきた。
この部屋は、不思議で、一切埃が無い。今まで誰かが住んでいたような部屋である。
奥は全て本で埋め尽くされ、ソファーが置いてあった。
そのソファーには、服を着た骸骨が横たわっていた。
サイがアカシックレコードを検索し得た情報だと
大賢者 アクアノスの隠れ家だった。今から500年前にこの隠れ家はできた。
それから300年後息絶えた。
あらゆる魔法・魔術に精通し、この世の理の外側のものが居ることを突き止め、それらと戦うため、情報を集めた。しかし理の外にいるものは、狡猾で強大でとても人間では、太刀打ちできないことを知った。
誰か対抗できる大勇者を超えるものが現れることを願い情報収集をしていたが、命尽きた。
命がソロソロ尽きそうになると、現場維持のため、劣化防止魔法をかけ眠りについた
なかなかシリアスな話だな。レベ1の俺には全くどうしようもないが、なるべく現場を荒らさないようにしよう。
お目当てのスクロールを見つけた。そこには、20本くらいのスキルスクロールがあった。
・収納・ファイアボール・ウオーターボール・アースバレット・エアーカッター
・魔盾・気配遮断・気配察知・鑑定・ライト・ダークボール、運搬、並行思考、マルチスレッド、高速分析、マルチタスク、高速処理、MP回復促進、HP回復促進、
ちょっと被りがあるが使えそうである。
*マスター絶対開けないで、持ってきたジャイアントケロッグの袋の中に入れてください。
>ラジャー ピ!(敬礼のポーズ)
ジャイアントケロッグは、腹の中に入れると魔力・魔素などのマジック要素を無効化し発動できなくする。まあ丸呑みしたあと魔法で穴開けられるの嫌だもんな。
沢山の指輪とネックレスがあったが、数個ほど父さん。母さんのお土産に貰った。
金貨も沢山あったが、100枚ほど失敬してきた。6才児にはちょっと多すぎです。
丁寧に穴を元に戻し、足跡、匂など入った形跡を消しダンジョンを後にした。
訓練のため、ブラックセンチピートを気配遮断無しですり身、見切りを使って切り抜けた。
技能は、すり身も見切りも達人級となった。本当命がけの攻防は、技能・スキルが上がる。
ダンジョン前の焚き火のあとなど全て自然な感じに戻し、誰も来ていない様にカムフラージュした。
はっきり言ってこのダンジョンレベル高すぎだわ。Sランクパーティーレベルでも全滅の可能性がある。二度と来ません俺レベ1だよ。くしゃみしただけでHP0になるわな。でもくしゃみ見切れるかも。-宙に舞う羽の如し―
過信は禁物です。
今回、解ったことは、逃げたり、隠れたりする能力がやたらと覚えるし上がる。
攻撃防御のスキルは、ぺんぺん草も生えないのに。
これは、廃人特有のものだと思われる。
ステータス表記は簡素化していて判りにくい部分がある。
スキルは、MPが必要なマジックスキルで、技能は、MPが必要ないスキルの事だった。
また、技能は、筋力・体力(HP)・俊敏が1のレベ1の俺にも使えるし、クラスが上がる。
これは、魂の器の大きさが関係しているんじゃないかと推察している。
恐らく一般の人類は、技能をアップするのは、難しいのではないか。例えば剣術をスキルで覚える人類は、レベルの上昇によって、また、MP、筋力などの要素の能力が上がらないと上達しないが、MPと融合するということは、斬撃など刀より長い軌道上のものを魔力で切ることができる。
もし俺が剣術を極めていったら、単なる技能ではなくマジックスキルでもなく魂が無限成長できるので魂で切ることになるのではないか。
つまり、世の理を外れた斬撃が生まれるかもしれない。空間、時間、相手の魂まで切ってしまうかも知れない。
なーんて妄想をしたが、俺は、攻撃力皆無だということを思い出してしまった。それに万年レベ1だった。
2日かけてザッカーの街に戻った。




