12 機能アップ
サイとの連携を高めた。
並行思考やマルチタスクなどの処理機能を共有化しシンクロ (同調)強化し、魂に食い込んで、2人で生きていくためにできる限りの事はした。
この数カ月で詳細マップ機能極み、危機感知、気配遮断Ⅱ、高速すり足、忍び足、希薄幻影のスキルを覚えた。
冒険者ギルドのお掃除時、瞬時に全体を把握しているうちに詳細マップ機能を覚えた。
また、こわーいお兄さんに絡まれないよう気配をなるべく消していたら、気配遮断を覚えたが、相手は名うての冒険者達、気配察知で発見されて受付おねーさん「ヘールプ」となる。
気配遮断を極めていたら、希薄幻影を覚えた。隠密を超えるスキルで気配などなく石にも壁にも見える認識不能のスキルである。
但し、完全に消えるように見せるには、MP5/秒かかる。MP1しかない。
俺が使うと最小限のMP0.5だとちょっと透ける程度にしかならない。1秒間ちょっと透けるだけでは、宴会芸でも難しいレベルだ。
お蔵に決定!ちっ!
詳細マップ機能極みは、マップ機能の極限バージョンである。細部のごみ、椅子の下の埃、汚れ(毒、罠なども)まで表示される。人に至っては、レベル、敵味方、弱点、動作予想もベクトル表示される。3D、2D表示で天井も範囲に入る。
これは、サイが危機感知、高速処理、高速分析、ステータス表示を融合させ、最適化したものである。サイと連動しているので、アカシックレコードからパクったMPで運用している。結構なMP消費のようだ。
酒場のお掃除では、お姉さんをすり身で回避するとその部分だけ掃除が出来ない。
そこで覚えたのが、高速すり足である。剣道の基本でもあるが、縮地とは違い、瞬間移動ではなく足をすっているだけなのでお掃除動作が出来る。MPは0.1で30cm瞬間高速で動くので、タイミングを合わせれば、お姉さんの抱き着き胸板装甲攻撃をぎりぎり回避しながらお掃除できる。見切り技能を身に着けた。
悪い子のみんなは、お出かけですか・・・と聞いてくる竹ぼうきを持ったおじさんの分身する足をイメージするだろうけど、ホールはモップが基本だからね!すり足でススーと滑らしてゴミ取るんだあよ。こういう時だけ5才児を演出する小ズルい34才だった。
次のお掃除現場に向かう時は、気配遮断を使わず街を一人で歩いて行く。そうすると良く連れ去られることがある。
「僕、一人?オジサンがいいとこに連れてってあげるね。」
決まって違法奴隷商へ行くのだが、そのままついていく。
奴隷商につくと大男の門番が「テル今日は早いな、毎度あり」と返してくるので
「このオジサンがいいところに連れてってくれるんだって」
門番はいつもの事とばかりにニヤっと笑いながらオジサンと仲良く肩を組んで、
「今からいいところに連れっていってやるぞ」と中へ消えていった。
ここのところ鉱山が発見され、鉱山奴隷が高く売れるそうだ。
この奴隷商には、掃除が完璧との評判を聞きつけ、無理やりお掃除のお仕事をお願いされたのだ。
ここのフロアは、特に地下牢が汚い、臭いが特に酷かった。糞尿・血反吐などクリーンにしていたら、気配遮断Ⅱになり、臭い遮断もどういう訳か付いてきた。風上でもOKになった。
先ほどのオジサンが顔をボコボコにされて「助けてくれー」と言っていたが、「いいところで良かったね」と返しておいた。
帰りに清掃料を貰うのだが、紅貨2枚と金貨4枚貰った。
先日のオジサンが指名手配犯だったのと鉱山直行が決まったのでホクホクだそうだ。
今日のオジサンも極悪犯だといいなと思いながら次の掃除場に向かうクズなタケオだった。
次の新しく増えたお掃除現場は、領主邸である。
週一で通っている。応接間の掃除とミイちゃんの犬舎である。
大きなシャンデリアから、暖炉、調度品のソファーなど一級品である。
ミイちゃん犬舎は、大変大きいのだが、条件があり、ミイちゃんの匂いは消してはいけないと言う制約がある。特定の匂いだけ消さないのは、非常に難しい。
しかしそこはお掃除のプロである。分析すると臭い付けされた柱や、土床の部分を丁寧によけ掃除をする。
なぜ匂を消してはいけないかと言うと、匂がないとミイちゃんが臭い付けをするため背中や、耳を擦り付けるそうだが、鉄の棒など飴細工に等しいミイちゃんは、犬舎がグニャグニャになってしまうそうだ。
銀貨5枚もくれるの頷けるよね。
お掃除が休みの日には、出店周りをしている。ここでは骨董品やダンジョンなどでのスクラップが売られている。
俺は、そのスクラップから使えそうなものを買い取り、修理して防具屋や貴金属店に売っているのだ。
簡単なお仕事で、全店マッピングして価値のあるものがあると修理できるか解析し、OKなら買い取り、修理&クリーニングして売っている。
今までで最高値が付いたのが癒しの首飾りだ。
その効果は病気の治癒や傷を癒す効果がある。さすがに子供では売れないので父さん
と一緒に売りに行ったら、金貨300枚だった。
父さん腰ぬかしそうになってたけど、俺もだ。金貨100枚貰って父さんに渡そうとしたら、お前は今後入用になるから使えと言われたが、山にこもるので逆に邪魔と言って無理やり渡した。
それ以外にも筋力UP10の指輪、魔力UP10の指輪など結構な出物があった。
総額 金貨500枚以上でお金は十分になったのでその後は辞めた。
こんな事で目立つのは困る。
6才の子が、目利きで大金を稼いでいる。なんて何かあると思われそうだ。
名前:テル(タケオ)
種族:人類
ジョブ:廃人
HP 1/1
MP 0.99/1
筋力:1
耐久:1
俊敏:1
魔攻:1
魔耐:1
知力:1
幸運:0
スキル:ステータス表示【シンクロ】、
生活魔法クリーン、マルチタスク、並行思考、マルチスレッド、高速分析、高速処理、
聞き耳、詳細マップ機能極み、危機感知、気配遮断Ⅱ、高速すり足、忍び足、希薄幻影
技能:すり身(上級)、掃除(大好き)、見切り(中級)
加護:(神の呪い 10才の誕生日に幸運値マイナス1万)
称号:
所持金:金貨550枚、銀貨12枚、銅貨20枚
月日は流れ、6才になった。




