3.始まり
水の国領内
水の国の門を抜け少し歩くと大きな噴水がある。
その噴水の中心には女神像が建っている。
その女神像の周りには多くの冒険者が集合場所に使われていて、この水の国の象徴といえる。
水の国は人口は約3万人
冒険者は全人口の約3割の9000人とも言われている。
商人は1000人ほどでその中の1人に先日FランクからEランクになった少年がいた。
彼の名前はロイ
17歳で商家ランクE
16歳から商家として旗揚げをし、1年間かけてEランクに昇格した。
「よしっ掃除終わりっと」
家の前の掃除をする日課を終え、店の中に入っていった。
商家 マチルダ
この商家マチルダがロイが営む店だ。
店の中には様々な物がおいてあり、冒険者が使う薬草や武器や防具などCランクからFランクの商品を主に取り扱っている。
Fランクだったため基本的な道具や素材しかなかったが、
これから自家交渉を駆使し商家の「色」をだしていかないといけないのだ。
ロイは店に戻ると、机の上にメモとペンを取り出し、作戦を練ることにした。
商家としてランクEからDにあげるためには、
・商家資金500万ピースの獲得
・新規アイテム1つの作成
・御用冒険者10組の囲み
が必要となる。
この目標を達成するためにロイは戦略を練り始める。