付加価値
ある日の昼
ロイは悩んでいた
悩みのタネは
「店が繁盛しない」事だ。
どうすれば繁盛するのかを
ロイは考える事にした。
書物を読み、先輩商家となにが違うのかを分析した。
繁盛A店
小さい商家で品揃えは意外にも同じぐらいだが、A店だけにしか販売していない独占販売商品が多数あった。
聞いた所によると、この独占販売商品が売上の大多数を占めるとの事だ。
独占で販売しているため、リピーターも多い。
だから繁盛しているのだ。
繁盛B店
B店に行くと独自の割引があるみたいだ。
店の中にはいると
「本日ポーション購入するとポイント5倍」
の看板がでかでかとロイの前に立ちはだかった。
本日は相場と比較して、ポーションが安く購入できるみたいだ。
他の日も素材や武具関連の値引きが行われるみたいで、
このB店は「価格」で他の店と差別化を図っている事がわかった。
その他に色々と繁盛店をみてまわったが、
繁盛している店は必ず「強み」がある事がわかった。
その「強み」を「付加価値」として店に加える事で
店が繁盛すると分析をした。
では商家マチルダの強みとはなんだろう。
A店のように
商品開発力があるわけでもなく
B店のように
独自の仕入れ経路をもって、価格競争ができるわけでもない。
機能的価値・・・機能性、品質
感情的価値・・・好きと思わせる
自己表現的価値・・・在り方 理念
この3つに分類される価値を考える事にした。
そして全て大事だが
機能的価値→感情的価値→自己表現的価値
の順番に土台となっていくと分析をした。
まずは機能的価値がどれほどあるのかを考えた。
商家マチルダは
オーソドックスな商品展開をしており、まだ他商家との差別化が図れていなかった。
しかし、最近1つ奇跡的に1つ開発に成功していた。
その商品というのが
「空間収納魔法書」だった。
これは以前
冒険者に依頼を頼んでいく中で
冒険者がダンジョンで「収納魔法」と「空間利用」の書物を見つけたらしく、その書物を色をつけて売っていただいた。
その書物を「調合」という魔法により
「空間収納魔法書」というのが開発できたのだ。
ちなみにだが
Fランクにおいて
「調合」は身につける
この「空間収納魔法書」を商家ギルドに独占販売商品として認定してもらい、初の開発に成功をしていた。
この空間収納魔法は冒険者も市民も全員が多用途で使用できる事ができ機能性も品質も問題はない。
この「空間収納魔法書」をまずはマチルダで大々的にアピールを行い、作成するための素材をもってきてもらう。
そしてそこで販売する。
そこでまずは機能的価値を見出すことにした。
そして感情的価値だが
この商家マチルダで購入することに価値があると思っていただけるようにロイはどうすればいいかを考えた。
ロイは1つロゴを作成する事でデザイン性を高める事を考えたが、いまはまだ作成するツテがなく、金銭が貯まれば作成する計画とした。
自己表現的価値の部分、つまり理念としては決まっていた。
冒険者だけでなく、世界中の人々が幸せになり、全ての性別、年齢、国が違えど満足してもらう商品クオリティを目指す。
ロイは店の付加価値を考え、ブランドを確立していく事を再度決意し、前へ進むのであった。




