嘘つく、啄木鳥
君の骨をみたことある、なんて嘘をつく
部屋に入った深夜、床にすわりこむ
あたらしい夜を探して路地をゆく
生きて、辛くても、啄木鳥
瞳には、あのころなぜか、闇ばかり
這い寄る日常の息苦しさと飛沫
月光に冴える、バルコニーの空き瓶
酔うのは、忘れたいから、ころがす銀杏
本よむ午前3時、遠くの道にトラックの音
くらい宇宙だから、くちづけをください
瞳の奥に君の本当をみた、なんて嘘をつく
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お読みくださり誠に有難うございます。
またお会できる日を楽しみにしています。
でわ。