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3位 伯爵 (ドリアン・レッド・グローリア、イギリス貴族)、エロイカより愛をこめて (青池保子)、漫画

 ドリアン・レッド・グローリア、イギリス貴族。通称、伯爵。職業、泥棒。

 16世紀末、アルマダの海戦で功績を上げて爵位を賜った海賊の子孫、という設定である。


 忘れていたが同性愛者だ。


 ……が、こんなタグがついてるからといって、ただのBL漫画と思うなかれ。

 ごく初期を除けば、BLは香りのみ。


 文庫版3巻 『アラスカ最前線』 からは、今は懐かし冷戦下の東西対立を背景に、骨太なスパイアクションが繰り広げられるのだ!


(初心者はこの回から読むことをオススメしたい。間違ってもこの漫画を、文庫版1・2巻で判断するなかれ。)



 ……え? この人スパイじゃなくて泥棒でしょ?

 と思った方へ解説するならば。


『スパイと泥棒はどこにでもいるからね♪』


 ということである。

 それで納得すべし。



 基本的なストーリーは、


『泥棒したい伯爵と、スパイ任務を遂行したいNATO情報部の少佐が偶然に出会っては、時に対立・時に協力しつつ、アレコレ引き起こす』


 というもの。


 そしてこの物語の魅力は、2人のヒーローが、生ぬるく慣れ合わないところにある。


 互いに、あくまでも己の欲に忠実!


 ここがイイのだ!




 ……さて。

 話を伯爵の人となりに移そう。


 まず特筆すべきなのは、美術品への愛着と造詣の深さ。

 鋭い鑑定眼 (どうやら作品の放つオーラで真贋を見分けるらしい。チートだ!)。

 高度な泥棒技術 (NATO情報部・ (元) KGB公認!)。

 高度な変装技術 (女装大好き!)。



 真面目な変態。


(あくまで、 『真面目な』 変態なのである。

 決して 『見境のない』 変態ではないのだ。)



 贅沢好きの享楽主義者。


 マフィアも惚れちゃう、大胆な美人さん!


 ナイフの扱いは得意だ!

 けれども銃器は苦手だ!


 ミーハーだ!


 節度を心得た、お祭り好きだ!


 何かに取り憑かれ、夜におトイレに行けなくなったことも、あるぞ!



 ……まだ……なにか……ありそう……っ……!



 が、そろそろまとめると、つまり。



 お友達にいたら、めちゃくちゃ楽しそうな人なんである。



 そういうことだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 伯爵もいいですよね。 私も3巻以降のアクション主体が好きです。 「あの伯爵という男、少佐とどういう関係なのだっ?」 苦悩するKGBの方々。
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