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1位 少佐 (クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ、NATO情報部少佐)、エロイカより愛をこめて (青池保子)、漫画

 クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ。

 エーベルバッハ市 (ドイツ) の出身 (←後付け設定)。

 ハプスブルク家の流れを汲む、由緒正しい貴族、そして軍人である。


 NATO陸軍・情報部少佐。

 呼称(コードネーム) 『鉄のクラウス』。


 超有能な仕事人間。デスクワークよりは 『任務』 すなわち現場好き。

 短気で、任務のためには何でもするが、部下は決して見捨てない。

(そこで信頼されているからこそ、いくら怒鳴られ酷使されても部下たちがついていくのだろう)



 結婚や恋愛には全く興味がなく、しばしば 『異常性硬派』 などと呼ばれる。

 一方で、その辺ごく普通の部下たちにも1cm程度の理解を示すことのできる人物である。



 若干、軍事オタク気味。

 戦闘機から戦車から青龍刀まで、機械・武具なら何でも扱え、かつサマになる。


 ハイテク好きでかつエコロジーに関心があるのに、なぜか 『戦車は鉄』 という矛盾したこだわりも持っている。


 ヘビースモーカー。

 女性のスリーサイズを目測できる。

 チロリアン・ダンスが得意だ。


 自他ともに認める有名な芸術オンチでもあり、その弱点をしばしば敵に利用され、伯爵 (当ヒーローランク3位) に愛でられている。


(が、逆にそれを利用する場合もある。別コミックの 『魔弾の射手』 参照のこと。)



 蔑称は 『イモ・クラウス』。

 少佐のフライドポテト※好きからくるアダ名である。


 ※ 少年の頃、ギムナジウムの美人シスターに作って貰って以来の好物。 (母親を知らずに育ったため、シスターの優しさに母性と憧れを感じたのである!)



 ざっと特徴を説明したが、少佐の奥深さはまだまだ、こんなものではない!


 ……以下、語録と共にお送りしよう。

(※時系列は無視)



「脅しじゃないぜ……本気だ」


 テロリストをボコって爆弾の在りかを吐かせる直前のセリフ。



「俺は寝る。明日になれば新しい局面が見えてくる。考えるのは、それからでも遅くない」


「諦めは愚か者の結論だ」


 ソ連の原潜に監禁された際の発言。絶望的な状況であるにも関わらず、その時できる最良の選択をするのである……!



「メリーさんのひつじ、ひつじ……」


 睡眠儀式は童謡 『メリーさんのひつじ』 だ。腹が立って寝られない時は三番までうたったりするらしい。



「ところが、そうはいかんのだよーーー!!」


 ハイジャックされた民間機にて機長を勤めた時。

 犯人たちの言う通りの目的地に着陸する……と見せかけて、このセリフ。

 「そうはいかんのだよ」 で、そのまま離陸するのだ。

 チートな操縦技術を見せつけた、見事なタッチ&ゴーである。

 

 ここ、イキイキとドSぶりを発揮する嬉しそうな表情がめちゃくちゃ素敵なのだ!!



「こんなもの、尼さんにみせちゃいかんな」 (コソコソとピストルをしまう)


 初恋はギムナジウムのシスター。従って尼さんにはちょっとだけ弱い。

 かわいい。



「姿が見えなくなるまでしばらく禁煙だな……かわりにイモでも食っていくか…… 『鉄のクラウス』 にしては締まらん図だが……イモは、あったかいうちが美味いんだ……」


 初恋のギムナジウムのシスターにしばらくぶりに会った少佐。


 しかし、歳月は流れ、憧れの美人シスターはすっかり良いおばちゃんになっていた……


「タバコを隠れて吸っていましたね。今は?」 と尋ねられ、「禁煙中です」 と嘘をつく少佐。


 いたたまれなさを味わいまくる再会である。

 しかし最後に、「あなたの大好物よ」 と揚げたてのフライドポテトを貰う。

 少佐、かつて憧れた彼女の優しさ・母性に再び感無量。


「シスター……お元気で!」

「神様があなたを守ってくれますように」


 去っていく自分の背中をいつまでも見守ってくれているシスターの眼差しの中での 「しばらく禁煙」 なのである。


 くぅぅぅ……っ。

 し び れ る !



「俺がマイホーム・パパだと!? そんな気色悪いものになるくらいなら、ミサイル抱えて自爆してやるーーー!」


 情報部部長の陰謀で知らぬうちに見合いをセッティングされていた少佐。

 どうも様子がおかしい、と部下を問い詰め、部長の 『少佐・マイホームパパ化計画』 を知った際の過剰反応。


 異常性硬派の発露ともいうべきセリフである。



「部長が見ていたのは胸だけでしたな。俺は彼女の似顔絵……モンタージュを作れます。プロ意識とはそういうことです」


 上司の情報部部長と、エレベーターの中に居合わせた胸の大きい女性の話になっての発言。

 芸術オンチで絵がド下手な少佐は、 『似顔絵』 といいかけて、わざわざ 『モンタージュ』 と言い直すのである。

 そこにはもう、可愛さしかない。



「あんたの奥さんに聞いてみろ。彼女はなかなかオシャレだな」


 宿敵・KGBの 『仔熊のミーシャ』 に向かって、奥さんのパンツの色についての情報を披露する少佐。


 ミーシャの 「君がそんなに下品な男とは思わなかったよ」 との返答に、「知りたい情報は全て、あんたの家の冷蔵庫の中身まで手に入るってわけだ」 などとうそぶく。


 カッコ良さしかない、やりとりである…… 話題はパンツの色だが。



「あんたの嫌がらせは俺のプライドを傷つけたぜ」


 第二次世界大戦で連合軍がドイツ軍に勝利した地、エル・アラメイン。


 少佐との対決に験をかついでこの砂漠を選び、だが破れた宿敵・仔熊のミーシャに向かって、冷静にこの言葉を放った後、ピストルを4発撃って去る少佐。



 ……その4発は、仔熊のミーシャのワゴンのタイヤを撃ち抜いていた。


 仔熊のミーシャ、砂漠に足止め決定!

 確かこの時の失敗で、シベリア送りになった気もする。



 少佐は怒鳴り散らす時より静かな時の方がこわいのだ……!




「くそぉーーっ!」


 しょっちゅう言ってるが、もっとも印象深いのは 『アラスカ最前線』 でのワンシーン。

 仔熊のミーシャに殴り倒され、その後に発するこれである。


 怒りと無念さが滲み出ていた……。



「あれは見るもんじゃない! やるもんだ!」


 珍しく仮病で仕事をサボる少佐。

 召使がAVを隠していたのを見つけ、怒り心頭に発してのひとこと。


 ……どこでやってるんだろう。くすくす(笑)



「あばよ」


 爆発に巻き込まれ、任務に失敗して 『仔熊のミーシャ』 に機密 (というか、とあるコンピュータ) を奪われてしまう少佐。

 最後の手段として、ミーシャの乗った船にミサイルを叩き込む時のセリフ。


 この後、倒れて病院に運ばれ、全身骨折の重症だったことがわかる。


 ……任務遂行に対する執念。すごい。




 からの。

「俺だって小遣いは欲しいんだ」


 鬼のかくらん、ならぬ大怪我で入院した少佐が、いつ退院 (あるいは退屈すぎて脱走) するかを部下たちが賭け事にして遊んでいることを知った少佐。


 賭け金の半分を得ることを条件に、部長と裏取引。

 ……が、別勢力 (イギリス情報部のロレンスと結託した伯爵) の妨害により、怪我は悪化。

 入院が長引くハメになってしまった時の、心の声。


 その小遣い何に使う予定だったの……? と妄想してしまう一言である。



「ピーピー腹で転げまわっとったんだぞ!」


 少佐の出張中、部下たちが部長の誕生日パーティーをダシに息抜きを計画。


 御馳走と腐ったケーキ (飾るだけで食べない予定なので) を用意するが……。


 早めに帰ってきちゃった少佐は、何も知らぬままにそのケーキを1cmだけ口にしてしまう!


 その翌日、少佐の欠勤の理由を知った部下たちは恐怖のどん底に叩き落とされ、翌々日には出勤してきた少佐の静かな怒りっぷりに更なる恐怖を味わうことになる。


 上記は、その折の少佐の心の声。


 ……ピーピー腹で転げ回っていただと? そんな少佐、激しく見たいに決まっている……!!



A(アー)君、奥さんによろしくな」


 少佐の部下、呼称(コードネーム)は全員アルファベットである。

 で、部下A(アー)は真面目な小心者なんであるが、なぜか奥さんが正統派ゲルマン美女だ。


 そんなある日、ふとした会話から部下Aの心には疑念が生まれてしまう。

 その会話がこちら。


 A 「こうして見ると豪華な美人ですね」

少佐 「お前の奥さんの方が美人だ」

 A 「い、いつ僕の妻に会ったんですか……っ!」

少佐 「結婚式に出てやったじゃないか、バカ者」


……以後、少佐はしばしば、奥さんネタで部下Aを軽くイビるようになったのであった。



が、もちろんイビるだけではない!

A君に10円ハゲができた時には、薬を支給した。


「ハゲ薬が効いたのか……Aが明るいのは良いことだ」


少佐と部下との信頼関係に悶える!!



「ここにいるのは迫害された喫煙難民の群れだけですよ」


 少佐に敵意を持っている、フランス情報局次長。

 なにやら過激な陰謀を練っているのを伯爵に嗅ぎ付けられ、口封じしようと伯爵を追う。


 伯爵が逃げ込んだのは……今流行りの (?) 喫煙所。


 フランス情報局次長は、少佐と伯爵が結託していると勘繰り、少佐に 「泥棒を出せ」 と詰め寄る。


 その時の少佐の返事が、これ。


 路上喫煙が禁止されている昨今、肩身の狭い思いをしているヘビースモーカーの悲哀が籠った、なんとも趣深いセリフである。


 ……を、特に情感を込めず、サラッと言うのが、カッコいいぜ少佐!!


(ちなみにこの時点で伯爵が逃げ込んだことは知らない)




「三段腹のおばさん」 「三段腹のおばさんよりだいぶ低脂肪」 「仰々しい干物」 「わいせつ物」


 芸術オンチぶりを表す、数々の芸術評。

 かわいい。



 ふぅー……!

 思い付くまま上げたが、まだまだ、ありそう!


 また最初から読みたくなってきた……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 素晴らしいですー。愛が伝わってきますー。 少佐は「ハンブルグの夜の帝王」だから、AV「洗濯屋ドンちゃん疑惑編」は不要なのですよ。 伯爵とSISのロレンスに言われていたような。
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