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枕の下に 希望の上に(7)

月生まれ

一生

目が覚めない人間でいる事も

ただ

垂れ流しながら

欲望を口に詰め込む様も

不覚にして

纏わり付き埋める

時間の形に

怒りすら覚えて

虚無に至る




緑の赤土の上

変幻自在と添い寝し

やたらと

居心地が良いと思っては

嘴近くの吐息を

背中でしか受けられぬ

なんとも

哀れ哀れな寝姿

日陰を彷徨い

疲れ果てた後の

あの深い眠りに同じ




秒針の音が

妙に

気になり始め

部屋の中から

時計を消し去るのだが

それでも

気になってしまうから

不思議に思うと

内側から

カチカチと音がして

あゝ心臓の音かと

納得して

これを

消さなければならないと

励むしかなかった




酔いどれ穿つ月光の

はしたない

スカートの灯りと内側

混じり混じりと

赤茶色を含み

螺旋階段と

エスカレーターで

登り降りした

何処にも辿り着かぬ

ただ

水面に舟を浮かべ

抑揚だけを楽しむ

雅な遊びは

虚無を覆い

それを形にしている

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