プロローグ
初投稿
ピリリリリィィィピリリリリィィィ
はぁ.......
新しい1日の始まりだ。
両親は中学二年生の時に事故で亡くなり
アメリカに住んでいる爺ちゃんと婆ちゃんの
所で生活していたが、日本で生活したいということで
高校生の時に日本に戻ってきた。
顔を洗い、歯を磨き、朝食を食べ今日も学校に行く。
学校の門を抜け朝の騒がしい教室のドアを開ける。
「キャァーー」
......はぁ、毎日これだ。
扉を開けると女子からは悲鳴を挙げられる。
歩くと人に避けられ、男子からは恨みの視線を向けられる。はぁ、こんな感じで俺は高校に入ってからはボッチだよくある小説のように幼馴染さえいない。
泣きたくなるぜ。
「マスターはいつまで勘違いをしているのですか。
人工知能である私でもわかりますよ。」
???勘違いとは?
「あのーアイさんや勘違いとは何ですかね?」
「どうせ言ってもわからないので言いません。」
とこの辛辣な言葉を掛けてくるのは俺が作った人工知能である。昔はなかったらしいが今じゃ上場企業は
一台必ず持っているレベルだ。流石に一個人は持てないが。じゃあなんでアイと話しているかと言うと、
実は俺の身体に小型化した本体を埋め込んであるのだ。しかもアイはそこらの人工知能より高度な計算ができるのだ。ちなみに脳内で会話してるので1人でブツブツ喋る不審者じゃありません。
「また1人で脳内をトリップしてる...」
そんなこんなで夏休みまであと1週間。
夏休みの予定は全空きである。はいそこぉボッチとか言わない、ただ友達がいないだけだから。知り合いが少ないだけだから...
「それをボッチと言うんですよ。」
というわけで放課後である。人工知能を作れる俺に学校など緩いわ。もうすぐAWOのβテストが始まるのと夏休みが近いことにより気分が大変いい。
アナザーワールドオンライン通称AWOとは?
確か剣と魔法の世界がモチーフのVRMMORPG。
VRゲームは今までもあったがNPCとの会話が機械的で気持ち悪いとの意見が多かったがAWOは人工知能を多数展開することによりリアルに近づけたという。
夏休み初日の昼からテストプレイ開始だ。
明日