表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

第6話:遭遇

すいません。

長引いてしまいました。


楽しみにしていた方々、申し訳ございません。

ブーブーブーっと、携帯のアラームがなった。


「ん、ん~………。朝か…」

携帯の画面を見ると、時刻は朝、7時。


「まだ、少し時間があるけど、起きるか」

学校には、8時半には着いていれば良い。

俺の家から学校までは、歩いて約20分くらいだ。


リビングに行くため、階段を降りていると

「よぉ!! ツバサ、久しぶりだな」

野太い声で、話しかけられた。


「あれ、親父! いつの間に日本に?」

そう、何を隠そうこの人こそが、俺の親父。

名前は、速水タケシ。オールバックの髪型に、やや肩幅がある体が特徴。日本にいないことが多く、いつも、アマゾンやヨーロッパにいるが、なんの仕事をいてるかまるで分からない。


「あぁいま帰ってきた。だがまたすぐに出かける。それより、お前もすみに置けないな」

「えっ?」

「とぼけるなよ! あんな可愛い彼女がいるなんて、知らなかったぞ!!」

「彼女?」

俺は親父を押しのけリビングを見てみる。


「ツバキさん。このお味噌汁おいしいです」

「あら、ありがとね。うちの人たち、あまり褒めてくれないからうれしいわね」

「それはヒドイですね」

そこにいたのは、サクラだった。


「ちょ、サクラ。お前なんでここにいるんだよ」

「あら、昨日約束したじゃない。朝、迎えに来てあげるっていったじゃない」

「そういえば、そうだったな。いや、だからって朝メシの時から来なくても」

「別にいいじゃない。昔はこうして一緒にご飯食べてたじゃない」

「ほらほらツバサちゃん。怒るのは後にして早く食べちゃいなさい」

「いや怒ってるわけじゃ・・・」

「いいから、さっさと飯にしろ! 朝メシは大事だ。しっかり食べておけ」

「お、親父まで・・・」

俺は、しぶしぶ朝メシを食べた。

ちなみに今日のメニューは、白飯、アサリの味噌汁、半熟の目玉焼き、サラダだった。


「それじゃ行ってくる」

「はぁーい。気をつけてね~」

朝飯を食べた俺達は、学校へと向かった。


「そういえば、今日から普通の授業になるんだっけ?」

「そうだったかしら? でも教科書も貰ってないし。最初はそれの配布とかじゃないの?」

「あぁ、そうか」

サクラと話ながら歩いていると


「きゃっ!」

「うぉっ!!」

交差点を曲がろうとしたときに通行人とぶつかってしまった。


「ちょっとアンタ。何してるの」

「ごめん? 君、大丈夫だった?」

「は、はい・・・。すいません、私も前をよく見ていなかったので・・・・って」

「?」

よく見ると、その人は女子校生だった。日本人らしい黒髪のロングヘヤーで、赤いフチのメガネを掛けていた。

彼女は、俺の顔をまじまじと見ていた。


「お、おおおおお、おと!! おとっ!!」

「おと?」

「男の人ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」


彼女は叫びながら、走り去ってしまった。


「な、なんだったんだ?」

「あんた? また何かしたんじゃない?」

「し、してねーよ。てかまたってなんだよ」


もしかしたら、今日も何かが起きそうな予感がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ