表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

第2話:再会

意を決して教室のドアを開けると、すでにほとんどの女子生徒が登校を完了していた。


そして、一斉に俺の方に目を向けた。


「お、おはよう・・・」

圧倒されてしまった。やっぱり、目立つよな。


「ちょっとアンタ。何、突っ立てるのよ。どいてくれる?」

「え? あ、あぁごめん」

「ったく!」

「ん? あれ?」

後ろから話しかけて来た女子に見覚えがあった。


「お前・・・・。サクラか?」

間違いない、このサラサラのショートヘアーは、俺の小学校の時の同級生。前川サクラだ。


「そうよ。久しぶりね、ツバサ」

「久しぶりだな。小学校卒業以来だな。こっちに帰って来てたんだな」

「えぇ、パパの仕事が落ちついたから戻ってきたの」

こいつは、小学校を卒業と同時に、親の仕事の影響で引っ越したのだ。


「そうなのか? いやぁ、ビックリしたぜ」

「こっちこそビックリよ。女子校と思ってきたら風の噂で男子が入学するって聞いたのよ。しかもそれがアンタだし」

「それは、俺も同じだって、でも知り合いがいて良かったぜ」

「私は、別に・・・」

「まぁ、これから楽しくよろしくな」

「そ、そうね。折角、久々に会ったんだから、楽しい学校生活にしましょう」

サクラは、少し顔を赤めながら、そう言った。

熱でもあるのだろうか?


「ほーい、席に着け!」

黒板側の扉から先生らしき人が入ってきた。


「せんせー。どういう順番で座ればいいですか?」

「あぁ、そうだな-。まぁ好きな所に座ってくれ」


好きな所か、まぁ無難に窓側でいいかな?

俺は、窓側の一番後ろに座った。するとその隣に、サクラが座った。


「お前が隣か?」

「別にいいじゃない。それにあんた言ったじゃない? 知り合いがいて良かったって」

「まぁそうだけどよ」


「(すごーい。イケメンかも?)」

「(やっぱ、男の子がいると雰囲気が違うわね?)」

「(どうやって堕としてやろうかしら。じゅるり)」

さっきからひそひそ話をしている女子生徒が多数いる。


「・・・・やっぱりライバルが多いわ」

「サクラ、何か言った?」

「なんでもないわよ」


「おい、静かにしろ。えっと、俺がこのクラスの担任になりました。久間田哲吾郎(くまだてつごろう)だ。まぁ、適当に頼む」

「「「「「「「はーーい!!!!」」」」」」」


「今後の日程は、これから始業式だ。今日はこれで終わりだ。後は、おのおの、好きに過ごせ」

「「「「「「「はーーい!!!!」」」」」」」


小学生かよ。


「それじゃ、10分の休憩の後、体育館に移動してくれ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ