〜4救世主！！〜
四人皆がテンパり騒いでいると大人しく様子を見ていた黒の大きな狼？が《……我はお前達を食べるつもりもお前達と戦うつもりもない……。》と話始めました…。
皆は「し、喋った……！」と驚愕しました…………。
黒の狼は《……この森には人がいる筈がないのだが、気配がしたので取り敢えず来て見た…。ここらは我の聖域た…。》と黒の狼は話ます。
タモツが「ちょっと、待ってくれ！聖域？いつからだ？？お前みたいにでかい動物が昔からアースの世界に存在していたのか？？地震で世界はどうなった？人々は無事なのか？……」と聞きました……。
黒の狼は《アース？？何だそれは？地震？そんなもの我は知らない…。此処はロードアドソーグと言う世界…。森の外には人間達がいるぞ…！それと、我は動物ではなく、《神獣フェンリル》だ…！それに此処は人間は入らない〝通称死の森オスクリタ森〟と言う…。まぁ人によっては樹海等と呼ばれる事もある。丁度世界の真ん中に位置している…。》と…。
「はぁ？？？？」と皆は驚愕の表情になりとても驚きました…。間抜け面です…。
いち早くタモツが復活し、「はぁ？違う世界？何でだ？？あの地震と光りか？？原因は！！しかも人の入らない死の森？既に詰んでんじゃねぇか！！俺達！！」土下座の体勢で何て事だ……！と叫びました……。
フェンリルは《大丈夫だ…。此処は我の聖域だからな…。他の魔獣は襲ってはこないぞ？まぁ人は魔物とも呼ぶが…。》と言います。
「え……？？？」とまた四人は驚きます。
マシロが「あぁー…目の前にモフモフが…。はっ！や、やばいよ！ま、魔獣！？い、急ぎ、や、槍を作らないっ……。」と…慌てふためきました。
レンは「終わったな……。俺達は…。」と言いドヨーンとしました。
ユウは「ハハッ…この歳で人生強制終了。魔物の餌になるんだな…。俺達は………。」と体育座りで諦めモードです…。
フェンリルは《何なんだお前達は…。それにしても奇妙な服装をしているな？人間を見た事はあるが、そんな格好をした者達は始めて見たな…。木しか持っていない様だが、ここ迄どうやって来たのだ？？》と少し呆れながら質問してきました……。
タモツが「いや、どうして此処にいるか俺達も知りたい。俺達が暮らしていた世界の名前はアース。んで、アースと言う世界でとても大きな地震があって、眩い光りが広がって、意識を失い……起きたら此処にいたんだ…。俺達も何が何だか分からい状態だ…。始め世界が崩壊したのかもって思って位だからな…。違う世界にいるなんて実感ねぇんだよ、俺達は…。」と言いました…。
フェンリルは《そうだったのか…。違う？世界からか…。我はてっきり、聖域を壊そうと人間達が魔法を使い、ここ迄やって来たのかと……。で、様子を見に来たら何かおかしな頭の奴らだったからな……。大丈夫そうだと思い話かけたのだ…。》ちょっと辛辣に言いました…。
四人は「魔法？？？？」とまた驚きました…。
フェンリルは《さっきから騒がしい奴らだな…。アースと言う世界には魔法はないのか？？》と聞きました。
タモツは「そんな物はねぇぞ！ただ科学は発展してるが……もしや…これは…小説によくある…あの…召喚か！？」と少し興奮気味に言いました。
マシロは「そんな訳ないじゃん…！普通は王宮とか教会とかでしょ。小説にあるのは…。此処は死の森……。」と…。
レンも「確かに……。召喚死の森とか……有り得ないな…。」と。
ユウも「確かに……あぁ言うのって神様に会ったりとか、召喚にしても勇者とか…聖女とか…召喚すんじゃん。俺達ただこの世界に時空の歪みとかで何らかの理由でただ飛ばされて森で寝てただけじゃない？俺達？」と…。
〝出たよ厨二病〟と皆冷めた眼でタモツを見ました……。
皆冷た過ぎとタモツは膝をかかえ泣き真似をしました……。
