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BOLERO

レビュー執筆日:2019/6/6

●大ヒットシングル曲が集まったカラフルなアルバム。それゆえにやはり作品としての一体感は弱めか。


【収録曲】


1.prologue

2.Everything (It's you)

3.タイムマシーンに乗って

4.Brandnew my lover

5.[es] ~Theme of es~

6.シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~

7.傘の下の君に告ぐ

8.ALIVE

9.幸せのカテゴリー

10.everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-

11.ボレロ

12.Tomorrow never knows


 「問題作」と称された『深海』から1年も経たずにリリースされたアルバム。前作はその当時リリースされていたシングル曲の多くを収録しなかったこともあってか、今作はシングル曲が12曲中5曲と多めになっています。ジャケットからは前作同様シリアスな雰囲気が漂ってきており、実際に『ALIVE』や『ボレロ』のようにそういうテイストの曲もあるのですが、全体的にアルバムとしてのコンセプトは薄めに感じられます。


 シングル曲が多めとは言え、5曲もあるとその方向性は様々です。『シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~』ではピアノが絡んだ軽快なサウンドを聴かせてくれますし、『everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-』はハイテンションな歌詞が耳に残るギター主体のロックナンバー。『Tomorrow never knows』は開放感のある壮大な音像でアルバムを締めるのに相応しい楽曲になっています。アルバム曲に関しても、過激な歌詞とハードなサウンドを聴かせる『Brandnew my lover』や小ぢんまりとした雰囲気で別れを歌う『幸せのカテゴリー』等とバラエティに富んでおり、『Atomic Heart』のようにあらゆる曲を楽しめる作品と言えるでしょう。


 楽曲ごとのインパクトは『Atomic Heart』よりも増しているように感じられますが、やはり、それと同様にアルバムとしてのまとまりが弱く思えてしまうのが惜しいところ。すでに発表されていたシングル曲を収録しなければならない事情があったのかもしれませんが、主にそういった理由によって一曲一曲が独立してしまっている傾向があるように思えます。曲ごとの「商業性」とアルバムとしての「作品性」の両立の難しさを感じられるアルバムでした。


評価:★★★★

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