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SENSE

レビュー執筆日:2019/11/7

●集大成のようでありながら新鮮さも感じられる、バランスの取れた一枚。


【収録曲】


1.I

2.擬態

3.HOWL

4.I'm talking about Lovin'

5.365日

6.ロックンロールは生きている

7.ロザリータ

8.あお

9.fanfare

10.ハル

11.Prelude

12.Forever


 発売直前までアルバムの内容が発表されず、先行シングルも配信限定の『fanfare』のみという、従来とは違ったプロモーションが行われたMr.Childrenのアルバム。そういった要素や海を映したジャケットから、「問題作」と呼ばれることの多い『深海』のような作品かもしれないと思っていたのですが、実際に聴いたところ、あまりそういう印象を持ちませんでした。『深海』のように奇妙な雰囲気を放っているわけではなく、かと言って前作や前々作のように分かりやすいコンセプトを持っているわけでもありません。強いて言うならば、「これまでのMr.Childrenの集大成」といった感じでしょうか。気怠げな感じが漂う『I』やストリングスを取り入れたバラードの『365日』、ホーンを導入した華やかなナンバーの『fanfare』と、これまでの彼らの楽曲の延長線上にあるものが多いように思えます。シングル曲が少ないとは言え、『擬態』や『365日』のように、シングル曲でもおかしくないほど分かりやすいメロディを持つアルバム曲も多く、そういった意味ではいつも通り「安心」して聴ける作品になっていると思います。 

 

 かと言って、個人的にはマンネリ感はありません。イントロや間奏等で打ち込みのサウンドになったり急に韻を踏んで歌い始めたりと様々なアイディアが詰め込まれた『ロックンロールは生きている』のようにこれまでに無かった雰囲気の曲が無いわけではありませんし、その他の曲に関しても、「これまでの延長線上」にあるとは言え、メロディの組み立て方等で過去の楽曲との差別化が上手く行われており、「焼き直し」と感じられる要素はほとんどありません。


 これまでの「集大成」のようでありながらもどこか「新鮮さ」を感じられる本作。そういう意味ではバンドとしてのバランスの良さを感じられる一枚でした。


評価:★★★★★

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