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10/16

SUPERMARKET FANTASY

レビュー執筆日:2019/10/16

●大胆なアレンジに渡り合えるほどのMr.childrenの「軸」を感じられる。


【収録曲】


1.終末のコンフィデンスソング

2.HANABI

3.エソラ

4.声

5.少年

6.旅立ちの唄

7.口がすべって

8.水上バス

9.東京

10.ロックンロール

11.羊、える

12.風と星とメビウスの輪

13.GIFT

14.花の匂い


 前作から約1年半ぶりにリリースされたMr.Childrenの13thアルバム。前作は『HOME』というタイトル通りの分かりやすいコンセプトがありましたが、本作でもそういった「アルバムを通してのコンセプトの分かりやすさ」が踏襲されています。一言で表すならば、「キラキラした感じをまとったポップな世界観」といった感じでしょうか。そう考えると『IT'S A WONDERFUL WORLD』と少し似ているように思えますが、音作りに関しては明らかに異なっており、これまで以上にバンドサウンド以外の音を積極的に取り入れている印象があります。『エソラ』の冒頭のオルゴールのような音はこのアルバム全体の雰囲気を体現しているようですし、『風と星とメビウスの輪』や『GIFT』のようにストリングスがかなり目立つ曲も少なくありません。また、これまでの彼らのアルバムに少なくとも1曲は収録されていた暗い雰囲気の曲や実験性の強い曲は今作においては一切入っておらず、そういう意味では「アルバムのコンセプトの分かりやすさ」に関してはこれまでの彼らの作品の中で一番と言えるのではないでしょうか。


 まあ、ストリングス等でスケール感を出すというのはありがちな手段なのかもしれませんが、メロディの運び方の丁寧さは相変わらずで、「曲の至らなさを過剰なアレンジでごまかす」という「ありがち」な状況に陥っているわけではありません。また、バンドサウンド以外の音が多いとは言え、『声』や『ロックンロール』のようにバンドサウンド主体の曲も収録されていたり、それ以外の曲においても全体的にドラムの音が結構目立っていたりと、「バンド性」を感じられる要素もしっかりと残っており、そういった「従来の要素」とストリングス等の積極的な導入等といった「新しい要素」のバランスは結構上手く取れているのではないでしょうか。特に、『風と星とメビウスの輪』においては後半におけるまるでオーケストラのようなサウンドと力強いドラムが混ざり合う音像はまさにそれを表しており、これまでに無いほどの壮大さを感じられます。


 今作のタイトルには「消費される音楽」という意味合いが込められているようですが、個人的にはそれが謙遜にしか思えないほどの傑作になっていると思います。バンドとしての軸が確固としたものであるからこそ、大胆なアレンジに埋もれてしまうことなく「Mr.children」であり続けられるのではないでしょうか。


評価:★★★★★

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