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Atomic Heart

レビュー執筆日:2019/5/29

●多彩な楽曲を楽しめるのは良いが、「アルバム」と言うよりも「曲の集まり」という印象。


【収録曲】


1.Printing

2.Dance Dance Dance

3.ラヴ コネクション

4.innocent world

5.クラスメイト

6.Cross Road

7.ジェラシー

8.Asia(エイジア)

9.Rain

10.雨のち晴れ

11.Round About ~孤独の肖像~

12.Over


 300万枚以上を売り上げ、彼らの中では最高の売り上げを記録したアルバム。私がこれを聴いたのは発売から10年以上経ってからなのですが、聴いてみたところ、音使いがやや古く感じられるものの、なかなか面白いアルバムでした。Mr.Childrenは「シングル曲ではポップな部分を見せ、アルバム曲では少し違った顔を見せる」という面が強いと思っているのですが、このアルバムはそれがかなり大きく出ているのではないでしょうか。シングル曲の『innocent world』や『CROSS ROAD』のような路線の曲は数曲に留まり、ひずんだギターサウンドを聴かせる『Dance Dance Dance』、ホーンセクションを取り入れて軽快に進める『ラヴ コネクション』、打ち込みを導入して怪しげな雰囲気を出す『ジェラシー』と、ありとあらゆるジャンルの曲が収録されており、この作品に対する力の入れようが伝わってくるようです。


 しかし、それゆえに曲ごとの個性がかなり強く、一曲一曲で完結してしまっているように感じられ、アルバムとしてはもう少しまとまりが欲しかったところ。もちろん、冒頭のSEである『Printing』の機械音で「何が始まるんだ?」と期待感を抱かせる、といった「アルバムの展開」として工夫している点はあるのですが、裏を返せばその「工夫している点」はそれくらいに留まっており、個人的には、「アルバム」というよりも「曲の集まり」という印象が強いように思えます。


 もちろん、一つ一つを見ていけば「名曲」と呼べるようなものも少なくありません。(特に、『Over』はメロディの展開に無駄が無く、非常によく出来ていると思います)「アルバム」というものに何を求めるのかによって評価が分かれてくる作品になっているのではないでしょうか。


評価:★★★★

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