真司よ・・・・・
男はホテルのドアを叩く・・・・
和服姿・・・・
時は午後・・・・・
白い髪は短く・・・
厳つい顔で30代・・・・・
しかし実際には60才越えの・・・・
威風堂々な男・・・・
名を豪・渡瀬・・・・
「お待ちしておりました」
ドアが開かれ・・・・
金の髪は長く・・・
細身だが肉付きは良く・・・・
「青いドレス」
「お嫌いで?」
「どちらでもない」
「ノゾミか?」
「はい」
「ノゾミ・ナウシャイン」
「俺は豪・渡瀬だ」
無表情な金娘を避け・・・
草履を脱ぎ・・・
薄暗い室内に入る・・・・
「おい!別部屋で楽しめ!」
ランチキ騒ぎを一喝で終わりにし・・・・・
バタバタと右往左往する・・・・
己と同じ玄道家でない・・・
異形具足使い達は無視し・・・・
多数の量産色娘を注視し・・・・
しばし待つ豪・・・・
量産色娘・・・・
量産悪役と一緒の存在・・・・
美しき外見・・・
色取り取りの娘達・・・・・
何時からかカイ国に現れ・・・
人たぶらかし・・・・
「豪!」
「何だ?」
「来てくれたか」
「カイ国一の強者」
「此れで玄道に勝てる!」
ハゲの男がバスローブ姿で豪を掴み叫ぶ・・・・
「で?」
「とりあえず楽しめ」
「帰る」
「おい!」
「次が本命でな」
「まあついでと」
豪は心底来たことに後悔・・・・
「玄道もひでーが」
「輪をかけてひでー」
豪は小声でつぶやき・・・・
ドアを閉める・・・・
中では再びランチキに色に溺れるおっさんの集団・・・
別の解別の部屋のドアを叩く・・・
「ハロー-」
「おじい様♪」
「初めまして」
「希・ナウシャイン」
「どうぞこちらに」
出てきたのはライダースーツ姿の希・・・
終始にこやかに・・・・
豪の手を掴み引っ張り・・・
「見栄ええわ」
「愛嬌たっぷりたぁー」
ドアがバタンと閉まり・・・・
封鎖される・・・・
豪は気付くが気にせず・・・・
雰囲気の良い部屋に・・・・
心底感心し・・・・
「真司は良い嫁もらうたなぁー」
「まだですけどね♪」
「んじゃ真司に逃がさねえよう釘さしだな♪」
「ええお願いします♪」
「んで」
口調を豪は固くし・・・・
「真司利用し」
「出来ませんよ」
「できんかー」
希は穏やかに・・・・
豪はちゃらけてパーンと己の額を叩く・・・・
「真司の思うがままに私は踊っている」
「其れが私の認識です」
「まあ良い答えだ」
「んー」
「おじい様?」
希は椅子に座り・・・
座らず腕を組み悩む豪に・・・
「ライス国は」
「量産でカイ国を盗る」
「此れは」
「しませんよ」
「誰が?」
「同名同性の量産色娘に言われたと」
「誰です?」
豪は顔が引きつる・・・
仕方が無い・・・・
希笑いが嗤いに変貌し・・・
威圧が半端ない・・・
「応」
事細かく今ホテルに居て・・・・・
部屋番号を伝えると・・・・
「おじい様」
「少し間ご容赦を」
「ああ好きにしな」
希は神妙に頷き・・・
豪の体を弄る・・・・
「て」
「好きにして良いと」
「いうたなぁー」
「おう」
「ほうー」
「若い娘が」
「此れは検査です」
「私は筆頭補佐権利があります」
「そうだったなぁー」
「真司が筆頭に成れたのは」
「私と瞳御姉様と婚約したから」
「ほうー♪」
「嗚呼好い声」
「良い体」
「私には真司が居るのに」
「で何時までだ」
「もう終わってますが」
「惜しくて」
「ええい好きなだけ」
「まさぐれい!」
「ただきっきいてえ」
ほんとに遠慮なく望は欲のままに・・・・
「誰にきいたぁー」
「皆結構知ってました」
「真司が雅人の実子であることも」
「ええーい」
「何のたゅめに」
「何の為ですか?」
「し・りゃ・ん」
「雅人さんにきゅいてくれ」
「やっぱり生きて居られるんですね」
「ああ」
「カイ国の強者達は」
「だいたい異世界に旅立った」
「満足です」
「有難うございました」
「お粗末だぁー」
「いえいえ」
「グレートクレイジーモアセクシー」
「で」
希ははぁはぁである・・・・
「真司に抱くよう言わねえと」
「有難う御座います」
「テメーの女を満足させられねーとは」
「真司も」
希は真司を思い口を開こうと・・・・
それを見感動する豪・・・
「ああホント出来た嫁だぁー」
「夫のて!」
「まぁだだったな」
「真司のお嫁扱いは嬉しい限りですよ♪」
「おじい様♪」
「此れで安心して結婚できます」
「そうか」
「ええ」
頷く希は脳裏で・・・・
結婚より先に征服必要めんどうと思ってたけど・・・・
今捕まえた連中の情報でサクッと行きそう・・・・
「おじい様のお陰です♪」
「もう一つだ」
「ききてー」
「真司に何で近づいた!」
「救われたからです」
「ん?」
「ライス国での出来事ですので」
「知らないかと」
「真司は出たことねえだろ」
「記録上は」
「面白そうだな」
「聞かせて貰えるかい?」
「ではシルバーさんだー」
「番外ライス編」
「プリンセス」
「シルバーさんだーに一目ぼれ」
「ヒロイン危機に白き雷光」
「正体は?」
「きになるねー」
「此れからします」
「お話は・・・・・・・・・・
お読み頂き有難う御座います。




