1人目:sirent
こんな世界飽きた。
僕はいつもこう思う。戦争なんて仕方ない。
だけど僕はこの剣を振るう。『sirent』
を全部潰さないとこの世界に平和は訪れないらしい。
申し遅れました。僕の名前は泉谷宏太。通称コー。
その『sirent』と戦う剣を使える唯一の人間。そうしてる間に『sirent』がきた。
『十字架ノ呪い』
そのかけ声とともに剣に十字架が描かれ、青いフサフサしている毛が持ち手に付いた。
普段は、十字架のない普通の剣。
『十字架ノ毒』
すると剣から紫の光が放たれ、sirentが次々に倒れていった。
『とどめだ。十字架ノ怒り』
ズガガガガッガガガ!!!!
地が割れるような音と共に、sirentが全体消えた。
何があったのか。キョトンと見守る夏実。
「どうしたの?カジツ?」
本当は夏実って読むけど僕はカジツって読んでる。
「コー。そんな力あったの?」
驚いたような顔。少し見つめ合ってたような気がした。
「なんで?カジツ?」
実は、普通の人はsirentと僕が戦っているのは見えていないはず。
まさか、と思い師匠に電話した。
「カナディー!!戦ってる姿が見える人を発見しました!」
「....。」
世界に2人居るかどうかの『ebuilding・eye』の持ち主かもしれない。
その期待が大きくて僕はまた一歩歩き出した。