混乱
R15描写を含みます。苦手な方はスルーして下さい
「海野………?」
目の前が真っ暗になっていた。何も見えない…海野がそこにいるのかどうかも分からない。
私は今、自分のネクタイで目隠しをされていた。
「海野…?ねぇ海野…!いるんでしょ、返事をしてよ……っ!!」
さっきからこんな感じだ。一向に返事をしてくれない。
できることなら立ち上がって海野を蹴り飛ばしてやりたいくらいだが、あいにく手首も何かで縛られていて立ち上がれない。
まずい…詰んだか……?
そして何よりもまずいことがあった。
トイレに行きたい……!!いつまで放置しとくのよ早く開放してお願い…!!
まだ我慢できるが、このままだと確実にやばい。
「海野…!何でもするからせめて離して!」
「……何でもするって本当?」
やっと答えた!!海野の声だ!
「する!するから…!お願い離して…!」
「ふぅん…?じゃぁ決まりね、目隠し取ってあげる」
すると急に視界が明るくなった。まぶしさに目が眩む。
「海野…!早く離して!」
「ダーメ…やりたいことがあるんだ」
そして海野は私の前にしゃがみこむと…ブラウスのボタンを一つ一つ外し始めた。
「えっなっ…!?何をやってるの!?やめて離して話が違う!!」
「何でもするって…言ったよね?」
「……っ!!」
ついにボタンが全部外された。そして背中に手を回すと…プチンッと器用にブラのホックをはずした。
「………!!いやっ!!やめて変態離して!!」
必死に抵抗するが、余計にブラの位置をずらしてしまった。年の割には大きすぎるそれが、目の前にさらけ出される。羞恥に視界が歪んだ。
「あれ……?ひょっとしてさ……」
「いやっ……!!やめて……!!」
海野の指が徐々に近づき…中央に触れた。
途端にビリッと電流が走ったように感じる。
「あっやっ……あんっ…!」
「もうかたくなってるよ?やらしいな……目隠しされて感じてたんだろ」
「あっ……違う……んっ、感じてなんか……ぁ…!」
海野が指で擦る度にビリビリと電流が走る。海野はその反応を見て楽しそうになぶり続ける。
「気持ちいいんだろ、ほら、言ってみろよ」
「気持ちよくなんか……!ないんだからっ……!んぅ…あっ……!」
ダメ、こいつに屈しちゃダメだ…気持ちよくなんかない、気持ち悪いんだ。
「へぇ…じゃぁこれはどう?」
ニヤリと笑った海野は自身の顔を散々いじったところに近づけた。そして……口に含んだ。
「あっっやぁぁっ!!んぁっ…やぁっ!だめぇ……!」
さらに強い刺激に体が仰け反る。
「んっあっあっ…ふぁ……」
もう知るか…こんなの…こんなの…どうしようもないじゃんか…!
「うっ…ひっく……」
「…………」
突然、海野は口を離し、私を見つめた。何だか……思いつめた顔をしている。
「うっ……?ひっく……」
「泣かれると…意味ねぇじゃん…」
「……え…?」
海野は私の手を解くと、背中に手を回した。
「ひっ…きゃ…やめ…!」
「待て待て、とめるだけだから…」
そういうとブラのホックをとめ、ボタンを留め始めた。
「じ、自分で出来る……」
「ばか、やらせろ…」
急に雰囲気が変わり、思わず従ってしまう。黙々とボタンを留め、ネクタイを放った。
「悪かった……何て言ったらいいか…」
「え、あの……」
「俺のこと、殴ってくれ」
「はっ!?」
素っ頓狂な声が出てしまった。さっきまでの強気な海野はどこにいった!?
「初対面で、こんな……悪かった、本当に悪かった…」
「………初対面なの?」
海野がばっと顔をあげる。その反応に、私は少しびっくりしながらも、続けた。
「だって…さっき、まるで私が海野のこと忘れてるようなこと…」
海野が苦笑した。
「あぁ…もういいんだ、忘れてくれ…」
「え…でも…」
私の引き止める声を無視して、海野は生徒会室を後にした。