マリアの心理描写
マリアの心理描写
四人が扉を開けて入ってきたとき、マリアの胸の奥がふっと軽くなった。
(無事に戻ってきた)
郊外での探索と夕暮れの戦闘を終えた四人の姿を見て、彼女は心の中で小さく安堵する。受付として多くの冒険者を見送ってきたが、このパーティは特に魔力の循環が安定していて、見ていて安心できる。
リナが明るく報告する声を聞きながら、マリアは自分の胸に手を当てた。
(この子たちの魔力は、いつも綺麗に巡っている。私が感知しやすいのは、そのせいかもしれない)
魔力の確認を提案したのは、仕事としての習慣でもあり、同時に「触れて状態を確かめたい」という静かな欲求でもあった。勇者の手が自分の胸に触れると、魔力の流れがはっきりと読める。それが心地よく、そして少し誇らしい。
掌が乳房に沈み込んだとき、マリアの思考がわずかに緩む。
(温かい……。この手だと、細かい乱れまでわかる)
確認が進むにつれ、彼女の中で「受付としての責任」と「一人の女性としての感覚」が静かに混ざり合った。過去に見逃した魔力の乱れを思い出し、それでも今はこのパーティを正しく支えられていることに、小さな満足を覚える。
最後に微笑んだとき、マリアの心は穏やかだった。
(また、無事に帰ってきてくれてよかった)
カウンターの向こうで、彼女の透けた胸が静かに熱を帯びながら、四人を見送っていた。
(続く)




