森まで街道で異変が発見されなかった
依頼を続ける、森まで異変なし
激戦を終えたあと、四人は東の街道の巡回を再開した。
新しい装備の調子を確かめながら進むと、道は次第に森の入口へと近づいていく。フェアリーが前方を軽く舞い、エルが感知を続ける。
「今のところ、大きな異変はありません。ゴブリンの反応も、散発的で弱いものです。希少種の目撃も、現時点では確認できていません」
リナが周囲を見渡しながら言う。
「さっきの包囲が、今日の主な脅威だったのかもね。森の手前まで、静かだ」
セラが盾を背中に固定し、少し肩の力を抜く。
「循環も安定しています。新しい剣の通りも良いです」
森の入口が見えてくるまで、街道に目立った異変は発見されなかった。
四人は巡回の範囲を順調に進め、森の手前で一旦立ち止まる。
依頼は、まだ続いていた。
森で大型のオークが現れた
森の入口を少し入ったところで、木々の陰から大型のオークが姿を現した。
通常より一回り大きく、太い棍棒を構えている。街道の巡回範囲の端で、こちらに気づくと低く唸りながら近づいてきた。
「大型です。対応します」
セラが前に出て、強化された盾を構える。俺は彼女の胸に手を置き、防御魔力を補充した。新しい剣が魔力をスムーズに通し、刃に淡い光が宿る。リナが加速を受け取り、新しい刃で側面へ回り込む。エルがフェアリーの浄化光を受けながら、足元を拘束する魔法を準備した。
オークが重い一撃を振り下ろす。セラの盾が衝撃を斜めに流し、彼女は踏みとどまった。俺は新しい剣で脇腹を斬りつけ、リナが膝を深く刈る。フェアリーの光が戦闘の乱れを抑え、連携は安定したままだった。
大型のオークは、新しい装備の前に確実に倒れていった。
「処理完了です」
エルが静かに告げる。
森の中で、巡回の最後の脅威が排除された。
(続く)




