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異世界転生したら、胸が透けて見える世界だった  作者: M


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魔力残滓を弱める

リリアの調査が始まり、魔力残滓を弱める

翌日、リリアの調査が本格的に始まった。

四人とフェアリーが同行し、村の外れの祠へ向かう。リリアが自分の胸を祠の前に近づけ、感知を開始した。フェアリーがその近くを激しく舞い、光を強める。

「……残滓の核心に近づいています。フェアリーさんの浄化と、勇者様たちの循環を同時に行いましょう」

俺がリリアとエルの胸に手を置き、安定した魔力を循環させる。フェアリーが残滓を吸収し、変換した光を放出した。祠の地下から感じられた不規則な脈動が、次第に穏やかになっていく。

しばらく続けると、リリアが小さく息を吐いて微笑んだ。

「成功です。残滓の乱れが大幅に弱まりました。完全には消えませんが、魔物を活性化させるレベルではなくなっています」

フェアリーの光が落ち着き、四人の胸の近くで穏やかに舞う。

村の魔力の流れが、明らかに安定したのが感じられた。

調査の第一段階は、無事に成果を上げた。


魔力残滓の正体(詳細)

調査の成果を踏まえ、リリアが残滓の正体を詳しく説明した。

「今回の残滓は、単なる劣化ではなく、過去の封印装置の一部であることがわかりました」

正体の詳細

起源: 数百年前、この土地の魔力を安定させるために設置された循環型の封印装置。胸を介した魔力伝達を基盤にした魔法陣と結晶で構成されていた。

現状: 装置の大部分は失われ、地下に残る結晶の核と魔法陣の断片だけが残滓として脈打っている。フェアリーが完全に浄化しきれなかったのは、この核がまだ弱く機能しているため。

影響のメカニズム: 核の脈動が不規則になると、周囲の魔力バランスが崩れ、深部のオークが大型化・活発化する。今回の浄化で脈動が安定したことで、その影響が大幅に軽減された。

残るリスク: 核自体はまだ存在するため、強い刺激を与えると再活性化の可能性がある。完全な除去には、専門的な封印補強が必要。

リリアが自分の胸を軽く押さえながら微笑む。

「フェアリーさんと勇者様たちの循環のおかげで、核の状態を安全に安定化できました。これで村の脅威は、かなり下がったはずです」

四人は魔力残滓の正体を明確に理解し、調査の意義を実感した。

(続く)

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