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異世界転生したら、胸が透けて見える世界だった  作者: M


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残滓の正体にせまる調査

残滓の正体にせまる調査

四人はフェアリーの反応を頼りに、村の外れの祠を詳しく調べ始めた。

祠は小さく、石でできた簡素なものだった。フェアリーがその前で光を強め、地面のわずかな溝に沿って光が走る。エルが跪いて感知を深めると、地下に弱い魔力の脈動が感じられた。

「……これは、封印の残滓です。過去に誰かが、この土地の魔力を安定させるために設置した循環装置の一部のようです。長い時間で劣化し、残滓だけが残っています」

リナが周囲の土を慎重に掘ると、小さな魔力結晶の破片と、色褪せた魔法陣の断片が出てきた。断片には、胸を介した魔力伝達を模した紋様が簡略化されて刻まれている。

セラが警戒しながら言う。

「これが、深部のオークが増えた原因でしょうか?」

「可能性はあります。封印が弱まり、魔力のバランスが崩れた結果、大型の個体が活発化したのかもしれません」

フェアリーが破片に触れるように舞い、浄化を試みる。光が強まり、残滓の脈動が一時的に穏やかになった。しかし完全には消えず、地下の奥へと繋がっている様子だった。

「これ以上は、専門的な調査が必要です。ギルドに報告し、必要なら本格的な調査隊を呼ぶのが良いでしょう」

四人は残滓の正体に一歩近づき、村の秘密の一端を静かに掴んでいた。

調査は、まだ続いている。

(続く)

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