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隣国で愛されますからお気になさらず  作者: ノーネアユミ


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10/10

10 イチャラブ最終回

 レジーナの屋敷に商人がやって来た。


「驚かせた詫びだ、レジーナの好きな物を買いなさい」

「まあ、いいの?」


 父の言葉にレジーナは目を輝かせた。

 小粒の宝石が可愛らしい髪飾りを選ぶ。


「プレゼントするならどのデザインがいいでしょう」


 アルベールは彼女の隣で真剣な顔をしていた。



「もういただいているから、構わなくてよ」

「君の好みを知りたいんです、教えてくれませんか」


 商人は色々な意匠のアクセサリーを提示した。レジーナは悩む。


「金ならこれで、白金ならこちらかしら? 石は‥やっぱりエメラルドがいいわ」


 アルベールの瞳に似ていて。


「それなら金にエメラルドとダイヤモンドで。石はもっと大粒がいいかな」


 アルベールが細かい条件を決めていく。



「本当は私の髪の色で白金にしようかと思ったんだけどね。エメラルドなら金が合う。あなたにも映えそうだ」

「ダイヤモンドも貴方の色ですもの」


 レジーナのつぶやきにアルベールは破顔した。


「ああ愛しいレジーナ、君とまた暮らせるだなんて」


 アルベールは彼女の髪を一房すくい、指先に巻き付ける。


 婚約が決まってからアルベールの雰囲気はいっそう甘くなった。

 お茶の時間はいつもレジーナと共にすごし、髪や肩に触れる。


 恥ずかしいのにやめて欲しいとは言えない。



 ***



 レジーナはアルベールと共にヴァルール王国におもむいた。支援の感謝を伝えるためだ。



「はあ‥いつも美しいあなたなのに今夜はまるで女神のようです」


 夜会のためドレスアップした姿をそれはそれはほめてくる。


「あなただって素敵ですわ」


 黒を基調にまとめた彼は、暗闇に浮かぶ月のよう。

 美しさにレジーナも見とれてしまう。


「それならレジーナは太陽だ。私をいつも照らしてくれる」


 アルベールの手を取り、レジーナは王宮へ向かう。

 兄王は弟の婚約を喜んでくれた。


「この子には与える領地がなくてね。困っていたから助かったよ」

「わたくしこそ、ヴァルール王に感謝を捧げます」


 おかげで戦争にも勝てたし、水害の被害ものりこえた。


「これからも同盟国としてよろしく頼む」

「もちろんでございますわ」


 ヴァルール王との謁見が終わり、後ろに下がったレジーナへ声がかけられた。



「ベネット公爵令嬢とお見受けいたします。私を覚えていらっしゃいますか」


 振り返ったそこにいたのは、トーン国の王太子だった。


「お久しぶりでございます」

「愚弟があなたにした仕打ち、私からも謝罪いたします。我が国との国交をぜひ再開していただけませんか」


 王太子はまともなのになぜ元婚約者は愚かに育ってしまったのだろう。


「お言葉、国に戻りましたら父に伝えますわ」

「ありがたい。それで‥もし愚弟や我らに伝えたいことがあれば今受け取りましょう。恨み言なりなんなり」


 レジーナは考えこんだ。言いたいことは山ほどあるはずだった。

 しかし隣のアルベールを見れば、全てがどうでも良くなって行く。


「さあ? もう新しい幸せが見つかりましたの。わたくしのことはお気になさらず」


 彼は私たちがそばを去るまで、ずっと頭を下げていた。



 ***




 2人が帰国すると、カントリーハウスの敷地内で別邸の新築が始まっていた。

 新婚夫婦の新居にするために。


「本館だっていくらでも部屋はありますのよ」

「だって君と2人きりになりたいのですから」


 アルベールはレジーナに口づける。


「はあ、結婚式が待ち遠しい」


 彼の熱を帯びた瞳の意味に、レジーナはまだ気がついていない。



 グハァ!! ここまでが限界のようです。これ以上甘い話にしたら糖尿病になりそうですね!

 こーゆーのは得意な人に任せよう、うん。

 度重なる誤字脱字報告ありがとうございました。


 次回からは大人しくコメディに戻ります。笑いってすばらしい‥


 明日はヤバい妹に転生した話を更新します。(ラブコメですよ)

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