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第一幕 タイムリープした世界でもう一度

この作品は自分の初投稿作品です。もし、誤字脱字や日本語がおかしいところなどがあればご指摘頂けると幸いです。

 桜が咲き、花弁が舞う季節…それが春。それと共に春は、別れと出会いを繋ぐ色濃い季節でもある。小中高の最高学年は卒業し、次のステップへ上がってゆき、新たな仲間と出会う。


 そして、今家にて絶賛春休み満喫中なのが…この僕!倉川流々、16歳!勘違いするなよ?僕は自分の一人称を僕だと言ってるだけで、本当は女なんだからな!


 髪は茶髪で、髪型は後ろの髪が肩に付くぐらいのショート。よく着る服装は韓国系のファッションとか、フリフリのスカートとか。スカートは丈が短いのが好み。だって可愛いから!


 誕生日は4月16日で、好きな食べ物はモンブラン。好きな教科は音楽!それ以外は結構苦手…


 中学時代に入ってた部活は演劇部!


 そして今は、少しぶかぶかなピンク色のパジャマ姿で、自分の作った演劇に使う道具とか衣装とかを見ながら懐かしさに浸ってる〜♪


 当時はよく色んな役をやったなぁ…子供や大人は勿論のこと、動物が出る台本だったら動物の役をやったり、人形が出る台本だったら人形をやったり。


 夏の大会や文化祭はそれぞれ一回役が出来て、舞台に立って演技をした時は、「僕、本当に舞台に立ってる!」って気持ちが伝わった。「この部活に入れてよかった!」って思った。


 …道具も衣装は一通り見たし、振り返ることも出来た。


 そんじゃ、次は台本!


『合図』 いつもかけっこが苦手だった子がクラスの皆のおかげでちょっとだけ早くなった話。懐かしい…読んだ時は主人公に感情移入しまくって…苦手なことに手が付けられない所で同情したな。


『森の音楽隊』 森に迷っちゃった少女が動物達と戯れて、一緒に外へ出る話。これかぁ…確かやった役は熊だったな。叫ぶ演技が苦手だったから苦戦したな〜…でも楽しかった!


『人形町のドラマ』 人形達の人間のような群青劇が集まった話。これは役選ばれたけど、夏の大会当日に風邪で休んじゃった台本だ…難しかったけど、やりたかったなぁ…個人的にこの台本好みだったから、すごいショック…


 と、しばらく台本を思う存分読んでいた。


 すると、急に体が浮いて…謎の空間に飛ばされた…!!


 あたふたしながらも冷静にさっきの自分の部屋に戻ろうと全身を使って粘った。だけど、空間の流れに抗えず…床に 『ドンッ!!』


 思いっきり頭をぶつけた。痛い、痛すぎる…目ん玉飛び出そうなぐらい痛かった…そんな事を頭の中に羅列させつつ、僕はふと周りを見渡す。見た事がある場所だ。ここは部室だ…間違いない!でもなんで部室に?僕は少し頭を捻って考えてみた。


 あの時僕は台本を見ていた。すると急に謎の空間に吸い込まれた。抗っても吸い込みの力が凄まじく、

呆気なくこの部室に落ちていった。…となると、ここは今の時間軸の部室だ!そうだ。きっとそうに違いないっ!ただ、何故か部室の扉は鍵がかかってなかった。何でだろう?すんごく疑問に残る。


 しばらく考えていたら、上から…1人。2人。3人4人5人と落ちてきた。そしてまた1人また1人と…全部で27人。部員の人数と一緒だった。僕は落ちてきた人とぶつからないように端っこに移動した。


 …ん?ちょっと待ってよ?この人達もなんか見た事あるぞ…?もしや、やっぱり全員部員か!?そうだ。そうに違いない!決定づけるのが早い僕は、困惑している部員に自慢げに話した。


「きっとこれは、場所が移動しただけなのですッ!」


 部員は少し引いていた。声が非常にデカイからだ。静寂の中から勇敢な先輩が皺を寄せ、


『本当なのか…?移動した感覚は確かにしたが、

もしかしたらタイムスリップしたっていう可能性も無きにしも非ずだぞ?』


 くっ…流石勘が鋭い先輩…僕の適当さを突いてきたッ…!!


 あ、一応説明しておこう。先輩の名前は花凪 椿。性別は女だけど男勝りな正論美人先輩。


 基本髪型はロングヘアで私服の時によく着ているのはカッチョいいジーンズとカッチョいい服!語彙力が無くてこれくらいしか伝えられないけどそれぐらい凄い!(?)


 誕生日は3月23日、好きな食べ物はチョコレートとマカロンらしい。かっこいい割にギャップがあって僕はちょー大好き♡勿論皆からも人気!


 そんな先輩が率先して、『私が確認しに行ってくる!』と言ってくれた。なんか申し訳ないなと思いつつも、辛抱強く待った。


『ん?鍵がしまってない…なんでだ?




…私の当時のクラスは…ここか、3-2。ガラッと…あ、授業中でしたかぁ…ん?3年前の先輩?何故ここにいらっしゃいますのでしょうか…しかもずらりと!!しかも黒板見たら日にちは4月23日で、ここに来る前に部屋で制服着て懐かしさに浸ってたのは3月30日…』


 生徒が笑い、先生が怒り、先輩一人ブツブツ。という情報量をロープに巻いて引連れ、先輩らしくない顔で椿先輩は帰ってきた。


『結論。私たちは…タイムリープした!!!!!!』


・ ・ ・


『『『えぇぇぇぇぇぇっ!?!?!?!?』』』


 一同仰天!中には驚きのあまり逆立ちしたり頭ガンガンしたり(?)ポカーンって顔して失神してたりしてる人が居て部室内は大騒ぎ。


 振り返ってみたら、うちの学校の演劇部って頭おかしい歴史があるんだった。そして部室付近の教室に居た先生が怪獣みたいにドスドスと足音を立てながら部室に入り、部員全員に鼓膜が破れる程の怒鳴り声を食らわされ、そしておまけにでっかいたんこぶができた。


 青い空はあの時と変わらず、日差しも変わらない。変わったのは…今の状況とその後のほぼ全ての出来事だった。でも僕は当時はそんな事は知らず、『また思い出を繰り返せる!』と興奮していた。


次回はどうなる事やら…

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