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崩壊  作者: 尚文産商堂
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第5話

内閣府や総務省のホームページをみたとき、ようやく何が起きたかを時系列で確認することができた。

下山日は7月4日の月曜日だった。

そこから3日前、7月1日に話はさかのぼる。

7月1日12時に国立天文台が、国連からの情報として、外宇宙からの謎の電波信号をキャッチしたという報告をした。

いよいよ宇宙人かと思ったことだろう。

どのような信号だったのかはわからないが、それも15時の首相の会見によって明らかになる。

信号は簡単なモールス信号で、挨拶がしたい、近くにいる、そちらの代表と話がしたい、という内容だったという。

日本はこの代表とはされなかったものの、新しい宇宙時代の到来と、それの心構えをしておいてほしいという内容だった。

また、国連からの通達によって、代表者は国連事務総長、共同代表として、アメリカ国連大使がそれぞれ出迎えることとなったそうだ。

ここから2日にかけては、みんな宇宙人が来たと起用の対応マニュアルというのが政府から公開された。

必要ならばPDFで印刷することもできるということになっているらしい。

ちなみにそれは今も見ることができるようになっているが、今となっては意味がないのは、この略奪ぶりをみたらわかる。

そして3日になると、宇宙人が国連本部前に来ること、報道陣はできるだけ遠くから来てほしいこと、さらにネット中継もしっかりとするという内容が公表された。

そして3日のニューヨーク時間12時に宇宙人がやってきた。

当時の映像もあったので見てみるが、テレポートというのだろう、光の柱が3つ地面からにょきっと生えたと思うと、何かの服を着ている宇宙人が姿をあらわした。

見た目は映像とかで見るような、人間用の宇宙服だ。

だが明確に違うのは、人間は、ここで宇宙服なんて着ないということだ。

そして、なにか国連大使が離そうとした瞬間、宇宙人側が手を出して制止する。

「すべては理解しています。あなた方のことも、何を言いたいのかも知っています。すべてわかっているのです」

どういうことか、と国連大使と事務総長が目を合わせて困惑していると、宇宙人の右腕が光りだして、そして、声が聞こえた。

さっき見かけた、あの文字列だ。

どんどんと光は強くなっていき、ありとあらゆる音が、すべて同じ文章に変換されていく。

と、唐突に映像は途切れた。

直後、全世界同時に宇宙人に襲われたようだ。

ただ、人類を直接襲っていくスタイルをとっていたようで、非常に非効率であるといえるだろう。

どうしてそんなまどろっこしいことをしているのかは知らないが、おかげで1人でいた俺は助かったらしい。

一方で、生き残った人らも、生き残るのに必死のようで、それがあの略奪につながっていったのだろう。

つまり、宇宙人の侵略だ。

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