恋人広告のように、簡単に恋人も見つけられるといいな。
20XX年! 今では街のあちこちのコンビニやスーパーなどで、
簡単に求人広告の横に、“恋人広告”というモノが出されるようになった。
先ずは自分のお気に入りの相手が見つかると? その会社に電話連絡をして
面接がはじまり、採用されれば何人かの人と一緒にそのお相手と会う事が
できる。
勿論! 面接は一次面接から相手面談まで大変な道のりでもある!
質のいい人は、高学歴、美男、美女、若い順に位が別れている。
なかなか採用までに至らない人がほとんどだ!
僕は恋愛経験が全くないので、この恋人広告を見て会社に連絡した。
この時代では、殆どの人が“恋愛経験がない人ばかり!”
男女の出会いの場がいかに減っているかが分かる。
僕も母親や姉以外の女性となかなか会う機会がなかった。
僕が産まれてからは、男子だけの保育園に入りそこから、小学校、中学校、
高校、大学、までは女性と知り合う機会が全くない。
男子校のエスカレーター式になっているからからだ!
・・・やっと社会人になって、女性と出会う事が出来るのだが、まともに
喋った事もないので、何を話していいのか全く分からない。
“女性とお付き合いするまでは、ほとんど不可能に近い!”
だから先に、恋人広告に電話する前に予め! “大人の恋愛教育実習”と
いうスクールに入って女性とどうしたら? コミュニケーションが取れるのか
を学ぶことにしている!
『“島崎クンは、今日で! 何週目?”』
『えぇ!? 俺か? 12週目だと思う!』
『えぇ!? そんなにやってるの?』
『仕方ないじゃん! 身に着かねーんだよ! 女の気持ちなんか分かる訳
ないよな! 何十年も男ばっかの所でやってきてさ、急に女が現れて
も何喋っていいのかわかんねーよ!』
『マジ分かる~! 僕なんか女性を目の前にしたら? 頭が真っ白になって
言葉が何も浮かばなかったし......。』
『こんなんで、本当に女と喋れんのか?』
『そんなの僕に言われても、、、。』
『取り合えず、俺も頑張るからお前も頑張れよ!』
『・・・わ、分かったよ。』
【次、福井加見都さん!】
『はーい!』
『3号室にお入りください!』
『ありがとうございます。』
僕はその日は、再審査となってしまった! 所謂、“不合格という事!”
目の前に女性教官が居て! 僕と恋愛シミュレーションをするのだが、
教官が僕に質問しても、僕はなかなかその質問に答えられない!
男の僕からしたら? “そんなモン! 好きにすればいいじゃないか”と
心で想っていても、女性はいちいちこういう事も一人で決められないのかと
僕は思ってしまった。
僕の右隣に座りたいのか? 左隣に座りたいのか?
そんなのどっちでもいい話じゃないのか?
“男同士なら、今まで全く気にもしなかった事を、女性はやたらと気にして
いると男の僕は学んでいる!”
*
【プルルルル~プルルルル~プルルルル~】
『はい!』
『“福井加見都さんの携帯のお電話番号で間違いありませんでしょうか?”』
『はい! 福井加見都の携帯電話で間違いありません!』
『○○恋人広告の募集で福井さんを、今回面接させてもらいました伏木と言い
ます、今回は大変申し訳ございませんが福井さんは不採用になりました!
またのご機会があればまたよろしくお願いします。』
『・・・あぁ、また、不採用ですか! 分かりました。』
『本日は、誠にありがとうございました。』
『こちらこそ! ありがとうございました。』
・・・もうこれで! “213社の不採用になった。”
本当に採用されている人間が他に居るのか?
ただ僕は諦める訳にもいかず、ただひたすら恋人広告を見て応募する!
何故なら? 50歳になる前に結婚しないと、“年金がもらえないという
制度まで出来てしまったからだ!”
一生懸命に、定年まで働いていても年金が一円も貰えないんなんて、
誰がこんな法律決めたんだよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




