息吹

作者：蒼井托都

この息吹さえ

あなたの中に

今残るのでしょうか？

一瞬なんて

あっという間で

手を伸ばせずにいた

「いなくなれ」と何度か

願ってみた

かといって、この足を動かすのは怖い

きっといつかはいなくなる

そのいつかはいつも分からない

そんな積み重ねで

生きてきた今日まで

どうしようもない距離感だけ

どうにかしたいと望みながら

この息吹さえ

あなたの中に

今残るのでしょうか？

一瞬なんて

ただ淡すぎて

立ち尽くすしかないけど

あなたを見ていたかった

あなたに見てもらいたかった

あなたを求めたかった

あなたに求められたかった

「こっちを見て」何度か

意識した

名前呼んで応じてはくれる毎日の中で

あなたは知らない

あなたの名前に込めた

勇気という吐息

何も知らないような顔で

笑うあなたに思うのはいつでも

「そりゃそっか」

「何も伝えてないからだ」

この息吹さえあなたの中に

今残せるのでしょうか？

気付かれたくて

隠したくって

時々分からなくなる

この息吹だけ

あなたの中に

残ってくれたらいい

今生きている

この時はまだ

あなたの傍にいる

あなたを見ていたかった

あなたに見てもらいたかった

あなたを求めたかった

あなたに求められたかった

あなたと離れたかった

あなたの傍にいたかった

あなたに伝えたかった

何もかも伝えたかった

これまでを

これからを

あなたと二人で

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急につらつらーっと思い浮かんだのでまとめてました。いくつか久々に新作書けてはいたり進行中のものがあるんですが、このもじもじした空気感をどこに置いてきたのかと言わんばかりのやつらが続きそうです。まずは自分自身がそれらに備えたくて、久々投稿はマイルドなものにしました。どういうこと？

歌うように書いたはいいんですが世に出ているとある曲のイメージがいろいろ強すぎるので詩扱いに。

声を出す勇気、相手を想う溜め息も、息吹の向こう側で生まれているのだなあとか考えつつ。

ハイパーウルトラミラクル余談ですが、CROWN POPというアイドルグループの中で三田美吹ちゃんを推しています。美しい息吹・・・とふと写真を見ながらニヤニヤしつつこのタイトルに辿り着いたり着いてなかったり。（曲イメージ云々についてはクラポさんの楽曲がーってわけではありませんので念のため）