こぼれる透明
人間は
気持ちが大きくなりすぎたとき
目から感情がこぼれる
人々はそれを涙と呼ぶ
涙は不思議な
とても不思議な色をしている
かなしいとき
うれしいとき
涙がでるなら
そこにはきっと
たくさんの想いがつめこまれている
それなのに涙は
それなのに涙は
透明だ
なにものにも染まっていない
かなしいときは青っぽい
うれしいときは赤っぽい
感情にはきっと
色がついている
それでも涙は
それでも涙は
透明だ
なにかに染まることはない
だから涙は
こぼれる透明は
美しいのかもしれない
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
このあいだ号泣する機会があって、その時にふと思ったことを詩にしてみました。