~中2のバカ達の話~②
どうも、ストーカーの詩乃です!
いや、告白現場に立ち会うのは2度目ですね! えぇ、正しくはストーカーですが、立ち会った設定でお願いします!!
「海翔君……」
「おう……」
「来てくれて、ありがとう」
「いや……」
「それでね、話があるんだ……」
やば、早々に来たよこれ!! やばい、罪悪感と緊張感んんんん!!
「実は私……」
ごくり。みたいな。
「実は私、裸眼萌えなの!」
「は?」
は?
『は?』
いやいやいやいやいや!! 待てよ、意味わかんねーよこの落ち!!
「だから、なんていうのかな……その……顔は結構いいから……見た目だけでいいから、メガネはずしてコンタクトとかにしてほしいなっていうか……」
は?
「いや、ごめん、正直に言ね。……海翔君、すっごい好きなゲームのキャラクターに、顔も性格も似てるんだよね!!」
え、まさかの、そんな落ち!!?
っていうか、ゲームとかするんだ?! え、え?!
「…………」
うわぁ、海翔黙り込んでるよー?
「昨日のドSっぽく素っ気無い一言で、やっぱり似てるなって思ってさ」
「っな……」
「で、返事は?」
あぁ、ここだけくりぬくと普通の告白シーン……。
「ごめん、俺コンタクトってごろごろしてて無理なんだ」
「そっか、ごめんね、話聞いてくれてありがとう」
「お、おぉ……」
かくして。
まさかのあれで、恋愛編と見せかけたメガネ萌え編(?)は、幕を閉じたのだった……。
『ちなみに木野栗君はオーケーされたらしいよ☆ 「そんな2次元みたいな設定の男子!?」by七瀬』
決め手があんまりだ……。
良かれ悪かれ、人は変わっていくんだね、うん。