表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ふれあい  作者: 日寝月歩
57/68

奉仕


「到着です。御食事は何いたしますか?」

 初火をベッドに座らせてから問う。

「んー、ももとかゼリーとか」

「分かった。取ってくる」

 踵を返せない。既に左足が初火の全身にロックされていた。

「……もしもし、かなみさん?」


「はい、お持ちしました」

 内線で用件を報せるとすぐにかなみさんはやってきた。

「ありがとうございます」

「いえ、では御ゆっくり」

 お盆を手渡すとかなみさんはまた家事へと戻った。


「ほい、食べられる?」

 座って待っているのが辛かったのか、初火はもう横になっている。

「んー、おにぃちゃんが食べさせてくれるなら食べられるー」

「はいはい」

 こんな風に甘えきってくれるのは、ぼくとしてはかなり幸せだ。

「どっち先に食べる?」

「ゼリー」

「じゃ、口開けて」

「あーん」

 スプーンで掬って、初火の小さな口へと運ぶ。


「ん、ん、んくっ。あーん」

「ほい」

 もう一度。

 結構早いペースで食べ進めて桃も食べきった。まぁ、大した量ではなかったが。

「食欲戻ってよかったよ。昼もちゃんと寝てるんだよ」

「うん」

 と、素直に返事をしながら初火はそっとベッドの脇に寄りスペースをあけた。


「ん」

 ポンポンと空いたスペースを勧めるように叩く。

「ちょっとだけでいいから、一時間でいいから」

 そう言ってきた。


「まぁ、昼寝したいし。初火がそう言うなら」

 そっと、初火の隣で横になる。すると初火がやっぱり抱き着いてきた。

「おやすみぃー」

 ぐりぐりとぼくの胸元に頭を擦り付ける。

「ちゃんと大人しく寝てなよ。おやすみ」

 眠いし、外気が若干肌寒いから布団の中が丁度よく暖かい。初火を眺めながら睡魔に犯されるのをまつ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ