はっぴぃまんでぃ
部屋に戻ってベッドに倒れこむ。
「……ぼくは、」
何がしたいんだよ。
「寝よう」
明日、考えよう。もういいや。
翌日はすぐに来た。外がうっすらと明るくなってきている。何時だろうと時計を見る。
「六時か、起きるには早いけど二度寝する気にもならないし……いいや起きちゃえ」
部屋を出てトイレへ向かう。扉を開けると、
「あっ」
かなみさんが使っていた。下ろされた白いパジャマ、その上にふわりと乗った薄い桃色の下着、そこからのびる白い滑らかな肌に目を奪われ視線はさらにその上へ――。
「ひゃあっ」
「ごっ、ごめんなさい!」
扉を閉めて廊下に背を預ける。目を閉じるとまぶたに焼き付いた憧憬がよみがえる。
……早くトイレしたい。
「申し訳ございません。お先に使ってしまいまして」
「いえいえ、こちらこそノックもせずに」
謝りつつ、トイレへ入る。……ふう、落ち着いた。気持ち的な意味だよ?
トイレから出るとかなみさんが待ち構えていた。
「ええっと、さっきは本当にごめんなさい。気付かなくて」
「いえ、わたくしがカギをかけ忘れたのが悪いですし……。それであの、今朝は早いんですね」
「ええ、なんとなく早く目が覚めて」
昨日あんだけ昼寝すれば、そりゃあ早く目が覚めるのも自然か。
「もう、食事にしますか?」
「ええ、お願いします」
イスに座って用意ができるのを待つ。パジャマのままのかなみさんがエプロンをつけてコーヒーを淹れている。
「どうぞ。トーストはもう少し待ってくださいね」
「急がなくてもいいですよ。ゆっくり待っています」
トースターを覗くかなみさんを眺める。待ちながら頭を揺らす仕草が年上ながら可愛らしい。なんかお嫁さんみたい」
「えっ? からかわないで下さいよ」
「ああ、いやからかってなんかいないですよ」
心の声が漏れていた。注意しなければ。恥ずかしそうな様子のかなみさんを眺めながら待ち続けた。
「ごちそうさま」
朝ごはん終了。なんかご飯中かなみさんがお嫁さんっぽく振舞おうとしていて可愛かった。




