五話
明:『なんで、俺たちが!』
未怜:『あのね、悪いんだけど、悪魔殺しの現場を見た人は殺さないといけないの』
真:『そんな、じゃあなんで俺たちに見せたんだよ』
未怜:『私は来ないでって言ったのに、あなた達が付いてきたから、しょうがないじゃない』
明:『それでなんで、俺たちに仲間になれと?』
未怜:『私達は秘密の組織なの、それで仲間なら別にいいから』
真:『仲間になって俺たちにも戦えということか』
未怜:『そうよ、まあ最初の頃は私のアシストだけどね』
未怜:『私達の組織は、仲間が増えたら、その人を連れてきた人が1ヶ月担当しないといけないのよ』
明:『でも、そんな組織聞いたことないんだが』
未怜:『そこが重要なのよ、私達の組織は秘密機関だから、組織に入った瞬間にその家族から全世界の人の記憶からあなた達は消されるの!』
真:『そんなこと嫌だよ!』
未怜:『だからあなた達には一週間の時間をあげるわ』
未怜:『その間にあなた達は殺されるか、組織に入るか決めて!』
明と真:『分かったよ』
明:『なあ、どうする真?』
真:『悩むよなぁ、友達に忘れられるだけならまだしも、家族にもって言うのはきついよな』
明:『そうだな、俺の家なんかはまだ妹がいるから、親は大丈夫だと思うけど、お前は一人っ子だろ?』
真:『そうなんだよ。俺が死ねば、記憶には残らないけど、親だけになって、なんだかな』
明:『かといって、死ぬのはもっと悪いからな、』
真:『どうして?』
明:『だってな、もし記憶からなら存在自体が残らない、だから悲しみもない。だけど、殺害されたら、存在が残るから、親は悲しむ。もしかしたらそれで死ぬかもしれない』
真:『そうだな、それは嫌だな』
そして、一週間後
明の母親:『いってらしゃっい、明』
明:『行ってくるよ!』
明:『さようなら母さん、今までありがとう』ボソッ
明の母親:『明、何か言った?』
明:『いや、何も』
真:『親父と母さん、今までありがとうって、もう会社にいったかな』
そう言って、真は家から出た
美玲:『それでどうするの?』
明と真:『俺たちを仲間にしてくれ』
美玲:『分かったわ、それじゃあ行きましょうか』
明と真:『ああ!』