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異世界でもアイドルデビュー!?~アイドルの経験を活かして無双します~  作者: Nanairo


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19話:クラス発表

(ん、まぶしい…朝か…)


昨日はベッドに入った記憶がなくいつの間にか寝てしまっていたようだ。


(ベッドには父さんが運んでくれたのかな。)


隣を見るとアーサーはまだすやすやと寝ている。寝起きでぼーっとしていると軽いノックの後ジンが寝室に入ってきた。


「おーい、リン起きろ~って、なんだもう起きてたのか。そしたらアーサー君も起こしてやれ。早くしないと入学式に遅れるぞ。」


そうだった。今日は入学式だ。そして入学式の後はクラス発表がある。できればせっかく仲良くなったしアーサーと同じクラスがいいが…。


「アーサー、起きろ。今日は入学式だぞ。」


「う~ん。もうちょっと…」


ここ数日で分かったことだが、アーサーは朝がすこぶる弱い。いつもなかなか起きないのだ。


「いいから起きろって。」


「おわっ!」


俺はアーサーの布団をはぎ取るとそのままベッドの下に蹴落とした。


「いてててて…おい、リン、もうちょっと優しく起こしてくれよ…」


「優しく起こしたらアーサー起きないだろ。この起こし方が一番効率的だ。」


俺だって最初は声をかけたり体を揺さぶったりして起こそうとしていた。でもアーサーはそれでは一向に起きる気配がなく、昨日なんか布団をはぎ取っても起きなかったので今日はやむなく蹴落としたというわけだ。別に好き好んで蹴落としているわけではない。決してない。


という事で俺たちは顔を洗って軽く朝食を取り、制服に着替えた。

この学園の制服は黒地の生地に学年ごとに襟と袖口に色違いの刺繍が施されている。俺たちの学年は赤色になっている。シンプルだがかっこいいデザインだ。


「おお!リンもアーサー君も似合ってるぞ!いやあ、その制服懐かしいな。俺たちの代は刺繍が黄色だったがリンたちは赤色なんだな。」


「あら本当。サイズもぴったりでい感じね!そうだ、せっかくだし写真を撮りましょう!」


前世ではよく学校を卒業するときの体格を見込んで最初は大きめのサイズを購入することが一般的だったが、この学園は制服が破けたりサイズが合わなくなったりすると学園側から支給されるのでそこらへんは気にしなくていいのだ。


大量に写真を撮られた後、俺たち4人は一緒に学園に向かった。結局アーサーのお父さんはダンジョン攻略が長引いて入学式も出ないそうだ。しょうがないと言いつつもアーサーはやっぱり寂しそうだった。


入学式は学園の大講堂で行われる。広さ的には何と東京ドームと同じくらいの大きさだ。入学者とその保護者が全員入ってもまだまだ余裕がある。1階はすべてひろばになっており、席があるのは2階から4階までだ。今回はその中で2階席のみ使用する。席は特に指定されていないため俺たち4人は空いている席に固まって座った。写真を撮っていて時間が結構ギリギリになったためもうほとんどの人がそろっているようだ。


ガヤガヤとする喧騒の中、俺たちも言葉を交わしているとすぐに会場全体の明かりが落とされた。


「ただいまより第77期生の入学式を行います。はじめに学園長代理のハンス・ビルドーより祝辞を頂きます。」


学園長に関しては最初は減俸処分という事だったが、詳しく調べると貴族絶対主義を持っており今までも平民への悪質な嫌がらせや不当な処分が多くあったことが発覚し改めて解雇処分となった。だが代わりとなる学園長がまだいないため、臨時でハンスさんが学園長を務めるそうだ。


(国の管理に研究所の所長にこの学園の学園長とあの人いつ休んでいるんだ?倒れないといいけど…)


「みなさん、改めましてハルバード学園への入学、おめでとうございます。そして5日間の試験もお疲れさまでした。みなさんはー」


ハンスさんは2,3分で端的に挨拶を終わらせステージの袖に下がっていった。その後はお偉いさんたちがかわるがわる祝辞を述べていったがどの人も話が長い。一人当たり10分以上話すとか、なんでお偉いさんはそろって話が長いんだ…。そろそろお尻が痛くなってきた。ジンやリサなんかは仲良く肩を寄せ合って寝ているし、アーサーももう少しで寝そうな雰囲気だ。


(俺も寝ようかな…。)


「ありがとうございました。では最後に新入生から挨拶を頂きたいと思います。新入生代表、職業アイドルのリン君。壇上に来てください。」


(!嘘だろ。聞いてないんだけど…こういうのってあらかじめ伝えられるもんじゃないのか?)


俺の名前が聞こえたからか寝ていたジンやリサもパチッと目を開け、アーサーももう一歩で夢の中だったところから現実に戻ってきた。


「え?リン、今呼ばれた?」


「新入生代表って言われてなかったか?さすが俺の息子!!」


「さあ、リン早くいってきなさい。」


周囲の視線もだいぶ集まってきたので俺は仕方なくステージに向かう。


(何を話せばいいんだ?いつもこういう挨拶とかはリーダーの雷君や他のみんなが率先してやってくれてたから苦手なんだよなあ。)


何を話そうか悩みながら気持ちゆっくりステージに向かっているとハンスさんと目が合い、口パクで何かを言っていることに気づいた。


(す・み・ま・せ・ん。つ・た・え・わ・す・れ・て・ま・し・た…?)


ハンスさんは両手を合唱してこちらに頭を下げている。どうやら犯人はハンスさんだったみたいだ。でも彼には結構お世話になっているから文句ばかりも言えない。


そうこうしているうちにステージの上についてしまった。司会の方からマイクを渡される。事前準備も何もなかったから言うことが何も思いつかない。こうなったらもう思いつくまま言うしかない。


「えーと、はじめまして。セイカ村というところから来ました。リンと言います。職業はアイドルです。これから約4年間、皆さんとはこの学園で一緒に過ごすことになるかと思います。うーん、こういう時って何を言えばいいんですかね。実は僕も今自分が代表という事を知ったので何も言うことを準備してきてないんですよね。ねぇ、ハンスさん。」


そういうと会場から笑いが起こった。会場の人たちもハンスさんの口パクを見ていたみたいだ。ハンスさんは申し訳なさそうに再度手を合わせている。会場の空気が和んだところで俺は言葉を続ける。


「まあ、せっかくですのでこの場を借りて決意表明をさせていただこうと思います。皆さんも知っての通り、あと10年でS級ダンジョンが崩壊します。現在の最高攻略階層は30階。しかしS級ダンジョンは専門家たちの分析では300階はあるだろうと言われているそうです。何十年か前にA級ダンジョンが崩壊したときは人口の約3割が死亡したと記録されています。ではこのまま攻略できずにS級ダンジョンが崩壊したら…?おそらくこの世界は滅亡に追い込まれると思います。でも僕は死にたくないし、大事な家族や友人も死なせたくありません。今はまだ僕自身もS級に挑める実力があるとは思っていません。でも必ず、学園を卒業するまでにはSランクの資格を取得し、10年以内にS級ダンジョンを攻略してみせます。」


そういうと会場がどよっとざわめいた。肯定的な声、否定的な声、応援する声、罵倒する声等様々だ。


「それに僕は先日、新たなユニークスキル、”コンサート”を獲得しました。これは僕の歌を聞いた人たちのステータスを向上させるスキルです。今はまだ制限が大きいですがスキルのレベルを上げることで皆さんのステータスをどんどん上げることができるようになると考えています。

さっきは大きいことを言いましたが、やっぱり僕一人ではS級ダンジョン攻略は難しいと思います。だからこそ皆さんにも協力していただければと考えています。

S級ダンジョンの攻略に向けて、もしくは万が一攻略が間に合わずダンジョンが崩壊したときに僕たちが被害を最小限に抑えられるように、この学園で皆さんと一緒に切磋琢磨しながら実力を磨いて行けたらと思います。これから4年間、よろしくお願いします。」


話している途中も何度か会場がざわめいたが、言葉を締めくくって頭を下げるとどこからか拍手が聞こえ始めすぐに会場全体が拍手の音に包まれた。後ろを振り返ってハンスさんを見るとハンスさんもにこやかな顔でうなずきながら拍手を送ってくれていた。


(うん、即興で行ったにしては上出来じゃないか)


司会の人に促されアーサーたちのもとに戻ると全員から頭をもみくちゃにされた。ちょっと涙ぐんでるみたいだがどこか誇らしげだ。


その後は10分間の休憩を挟んでクラス発表に移った。

クラスはG10クラスから1クラスずつ順番に前面の大型スクリーンに映し出されていった。1クラス当たり20秒ずつ映し出され、自分の名前を発見した者はクラスごとに3階に席を移動していく。


C1クラスまでは名前と職業のみ映されていたが、B10クラスからは試験の総合点が映し出されている。まあ俺は盛大なネタバレを食らって主席という事が分かっているから名前は最後まで出ないだろうが、アーサーはずっと真剣に映し出された名前を確認している。


周りがどんどん3階に移動していっているが今のところまだアーサーの名前は見かけていない。そしてSS1クラスの発表まで終わり、今はSSS10クラスの発表が始まっている。ここからは試験ごとの点数がすべて表示されるみたいだ。


点数の内訳を見ていると初日にジンやリサが言っていたように今回の筆記試験はこの世界では難しかったのかSSS10クラスの人たちは高くても6割程度しか取れていない。


今回のテストは、国語200点、数学200点、古代語200点、化学100点、生物100点、物理100点、歴史100点、地理100点、ダンジョン学200点、職業学200点、戦術・戦闘学200点の1700点と攻撃力テスト、防御力テスト戦闘テストの点数の合計で評価されている。


SSS10クラス、SSS9クラス、SSS8クラス…と順々に表示されていき、とうとうSSS2クラスが発表された。

アーサーの名前は……ない。これでアーサーと俺は同じクラス確定だ。


「よっしゃ!ここまで名前がなかったってことは俺、リンと同じクラスって事だよな!?」


「ああ、そうみたいだな。これからもよろしく。」


アーサーは頬が紅潮して本当に嬉しそうだ。そこまで嬉しそうにされるとなんか照れるな。


最後はSSS1クラスの発表だ。結果はこちら。


第1位:リン(職業:アイドル)192198点【歴代最高得点】

国語:200点

数学:200点

古代語:200点

化学:100点

生物:100点

物理:100点

歴史:100点

地理:98点

ダンジョン学:195点

職業学:190点

戦術・戦闘学:1000点(特例)

攻撃力テスト:189115点

防御力テスト:600点

戦闘テスト: ー


第2位:アーサー・クレイル(職業:聖騎士)2468点

国語:170点

数学:186点

古代語:163点

化学:65点

生物:50点

物理:78点

歴史:72点

地理:61点

ダンジョン学:137点

職業学:144点

戦術・戦闘学:172点

攻撃力テスト:270点

防御力テスト:300点

戦闘テスト: 600点(特例)


第3位:ギルダ・ウルカス(職業:魔剣士)1653点

国語:125点

数学:88点

古代語:101点

化学:43点

生物:52点

物理:38点

歴史:78点

地理:66点

ダンジョン学:130点

職業学:119点

戦術・戦闘学:105点

攻撃力テスト:198点

防御力テスト:280点

戦闘テスト: 230点


第4位:メイ・リンカウェル(職業:魔法士)1640点

国語:135点

数学:104点

古代語:129点

化学:62点

生物:38点

物理:52点

歴史:66点

地理:65点

ダンジョン学:117点

職業学:109点

戦術・戦闘学:118点

攻撃力テスト:205点

防御力テスト:210点

戦闘テスト: 230点


SSS1クラスのメンバーとその得点が表示された瞬間、会場全体がざわめいた。


(おおお、俺の点数がすごいことになっている…。うわ、地理で2点逃したの悔しいな。どこ間違えたんだろ…。逆に職業学はマジで神ってるな。瑠偉くんありがとう…。戦術・戦闘学は満点が200のはずだがなんだあの点数?特例ってあるし。それに攻撃力テストのあの点数は何だ…?うーん、まあいいか。

おっ、アーサーやっぱり次席になってる。3位以下ともだいぶ点差があるし、いいじゃん。3位以下はほとんど点差もないな。あれ、3位と4位の奴はもしかして最後のテストでアーサーと戦ったやつらか?うわー、なんかめんどくさくなりそうだな。)


「おい!リン、なんだお前の点数!高すぎるだろ。攻撃力テストとかが高いのはまあ実力知ってるしそこは今さら驚かないけど、筆記試験ほぼ満点じゃないか!どうやったらあんなクソ難しいテストで満点がとれるんだよ!その脳みそ、俺にくれよ!!」


アーサーが興奮気味に俺に詰め寄ってくる。テンションがおかしくなっているのか拝み倒してきそうな勢いだ。ジンとリサも点数を見て驚きつつ褒め称えてくれている。


「落ち着けって。アーサーもやっぱり2位じゃん。おめでとう。アーサーだって筆記結構点数高いし、3位以下ともだいぶ点数差があるじゃんか。とにかく、これで俺たち同じクラスだな。」


アーサーは口元をニヨニヨさせながらはにかんだ。アーサー自身は自分が2位になるとは露ほども思っていなかったらしく、その分驚きと嬉しさが爆発寸前て感じだ。


俺たちSSS1クラスとなった者たちは最後、他のクラスに配属となった子たちと同じように提示された3階の一角に集まり顔合わせを行った。


明日からこの20名がSSS1クラスとして学園生活を共にする。メンバーの顔を見渡すとどの子も一癖も二癖もありそうな子たちばかりだ。このクラスでうまくやっていけるかどうかいささか心配になるが、アーサーがいてくれる分だいぶマシだろう。


この日の入学式は軽く顔合わせを行った後、明日の簡単なスケジュールとクラスごとの集合場所・集合時間を伝達されて終了となった。


明日からは寮生活となりジンたちとはしばらく会えなくなるため夜遅くまでゆったりとした時間を過ごした。

そして次の日、ジンたちと別れを交わし学園生活1日目がスタートした。

はじめまして、Nanairoと申します!ここまで小説を読んでいただきありがとうございます。

小説を書くの自体初めてで色々と手直ししながら書いていますが、楽しんでいただけてれば幸いです!

誤字・脱字・矛盾する点など気づいたら直していますが気づけてないところもあるかと思いますのでもし見つけたら教えていただけると助かります!


こんなつたない文章ですがもし気に入っていただけたら高評価登録をしてもらえると作者が大変喜びます!!


次回からはいよいよ学園生活編に入っていきます。作者も一番書きたかったところなのでワクワクしています。なるべく早いペースで更新できるようにしますのでお待ちいただければと思います!


最近はとても寒く、風やインフルも流行っていますので体調にはお気を付けください。

ではまた次回!

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