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異世界でもアイドルデビュー!?~アイドルの経験を活かして無双します~  作者: Nanairo


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18/24

16話:隠しミッション

ー響かせよう歌声を世界中に

 知らしめよう僕らが来たことを

 sunrise 希望の光 今日も君のもとへ

 Ooh~yey haha Don't worry, it's OK


この曲は中毒性のあるメロディと比較的簡単な振り付けのおかげでサブタイトルにもかかわらず様々な動画配信アプリで引用され、ストリーミング数ではタイトル曲のFireを凌駕していた。


ーUmm haha, Are you ready?

 hey, what's up? 君にそんな顔は似合わない

 Don't be afraid さあ行こう

 僕は君の味方さ believe me


低音で歌い上げながらもところどころ音程が跳ね上がることによってより軽快さが強調されている。

観客に目線を投げほほ笑むと大歓声が返される。


ーhahaha つらい時こそ顔上げて

 大丈夫僕らが照らすから

 君は一人じゃない そうだろ?

 まだ始まったばかり

 これからが本番だ It’s show time!


だんだんと音程を上げていきそれに伴ってどんどんテンポも速くしていく。

そして最後はハイトーンでのシャウトでサビにつなげる。


ーほら手を上げて Clap Clap Clap!

 足は軽やかに Tap Tap Tap!

 声も出して La~La~La~ yeah!

 最後の仕上げに smile smile smile!

 まぶしい笑顔を見せてよ One more time!


ここからは観客を巻き込んでのパフォーマンスだ。前世では会場一体となってここを歌いながら踊っていた。この世界では初めて披露するが、本当に歌詞に合わせてその通りに踊るだけなのでもうすでに半分以上の人が真似して踊ってくれている。


ーほら手を上げて Clap Clap Clap!

 足は軽やかに Tap Tap Tap!

 声も出して La~La~La~ yeah!

 最後の仕上げに smile smile smile!

 楽しんだもん勝ち 盛り上がれ


繰り返しの部分もほぼさっきと同じダンスだ。今度は歌ってくれている人もたくさんいるようだ。

最後のフレーズの前にジャンプをしてほしいというジェスチャーを入れるとほとんどの人がその意をくみ取ってジャンプしてくれた。


(全員で飛び跳ねるとやはり壮観だな)

 

ーsunrise まばゆい光

 hahaha ほらやっぱり そっちの方が似合ってる

 目が奪われる君のsmile hahaha, It's secret

 その顔は僕だけに なんてね


2番に入っても簡単な振り付けばかりなのでそのまままねをして踊ってくれる人が大勢いた。歌の途中途中に合いの手も挟んでくれて曲の盛り上がりは最高潮だ。


ーほら手を上げて Clap Clap Clap!

 足は軽やかに Tap Tap Tap!

 声も出して La~La~La~ yeah!

 最後の仕上げに smile smile smile!

 まぶしい笑顔を見せてよ One more time!


最後のサビの部分。見渡す限り笑顔の人ばかり。全員が曲を楽しんでくれているのが分かる。こういう瞬間を見るたびに、アイドルをやっていて良かったと思う。


ーほら手を上げて Clap Clap Clap!

 足は軽やかに Tap Tap Tap!

 声も出して La~La~La~ yeah!

 最後の仕上げに smile smile smile!

 楽しんだもん勝ち 盛り上がれ

 

ワンフレーズ歌うたびに観客から歓声が返ってくる。上から見ると全員が同じ動きをしてくれていてまるで波のようだ。声を出しての部分でさっきとは音程を変えると観客のみんなときれいにハモることができた。それに対しても会場は大盛り上がりだ。


そしてこの盛り上がりのまま続けてWaterのパフォーマンスに入った。


いつもコンサートを行うたびに体力は限界を超えているにも関わらず、ずっとこの時間が続けばいいのにという気持ちを抱いていた。でもその気持ちをまさかこの世界でも抱くことになるとは思っていなかった。


あの後はほぼ休憩なしで7曲ぶっ続けで披露し、最後の曲を歌い終えた。するとまた目の前にポップアップが現れた。


▶隠しミッションを達成しました。詳細を確認してください▽


初めて見る表示に思わず目を見開く。しかし、まだここはステージの上だ。俺はとりあえず観客のアンコールの声にタイトル曲のサビの部分を繋げてアレンジしたものを少し披露し、礼を述べてからその場を後にした。


そのまま先ほど服を着替えた部屋に戻りポップアップを確認する。


▶隠しミッションを達成しました。詳細を確認してください▽


―――――――――――――――――――――――――

アイドルとしてパフォーマンスをしよう


[報酬] ユニークスキル ”コンサート”

―――――――――――――――――――――――――


▶ユニークスキル "コンサート" を獲得しました。詳細を確認してください▽


どうやらまた新しいユニークスキルを獲得できたようだ。そのまままた詳細を確認する。


▶ユニークスキル "コンサート"

 パフォーマンス時、リアルタイムで見ている者のステータスをランダムで1つ上昇させる。自身が味方と判断した者はステータスをランダムで3つ上昇させる。戦闘時中、歌のみでも有効となる。ただし、1日1回のみ、8曲以上聞いた時に限る。(魅了値依存)


(ふむ、つまりはバフ用スキルって事か?)


「リン君、急いでいるようでしたが何かありましたか?」


ステータスを見ているとハンスさんが俺の後を追って部屋に入ってきた。俺は少し考えてそのままハンスさんに伝えることにした。


「ほお!またユニークスキルを獲得したんですか!つまりはリン君の歌を聴いた人すべてのステータスをアップさせるスキルということですね。さっきまでは確かステータスが少し上がった人と全く上がらなかった人がいましたがそれが一律で見た人全員ステータスがアップするようになる、という事でしょうか。」


ハンスさんは今までの分析と俺の話からユニークスキル”コンサート”について以下のことを分析した。


①歌う曲はユニークスキル以外でも良い。

②パフォーマンスを見た者は全員ステータスが1上昇。

③リンが味方と判断した者(より意識した者)はステータスが3上昇。

④戦闘中に限りダンスを伴わなくてもステータスが同様に上昇。

⑤現在は1日1回のみ、8曲以上聞いた場合のみだが、魅了値を上げることによりこの制限を緩和できる。

⑥リアルタイム→直接じゃなくても動画配信のように間接的な視聴でもステータスを上昇させられるのではないか。


⑥については要分析という形だが、もしこれが本当であれば俺はダンジョンに潜りながら世界中の人のステータスを上げることができるという事だ。ハンスさんはこうしてはいられないとさっそく機器の作成のため職場に戻っていった。


そのとき、また新たなミッションが表示された。


▶新しいミッションが解放されました。

―――――――――――――――――――――――――

他者のステータスを合計10000アップさせよう 0/10000


[報酬] 自己のステータス+5(項目ランダム)

    魅了値+1

※継続ミッションにつき達成のたびに報酬が支払われます。

―――――――――――――――――――――――――


まさかの継続ミッションだった。10000のステータスをアップさせるごとに同じ報酬がどんどん支払われるらしい。


(10000という事は今日の規模であれば2日でミッション達成できるな。みんなのステータスを上げれば上げるほど俺はその何倍もステータスアップできるって事か…。やば、マジのチートじゃん。) 


もしハンスさんが言うように動画配信でも”コンサート”の効果対象になるのであれば、世界中の人を対象にできるので俺はこのミッションを1日に何十回、何百回もクリアできることになる。それに魅了値もその都度上がるため、もし1日に1回や8曲以上という制限がなくなれば他の人のステータスもどんどん上げることができる。


(これはあと10年でのS級ダンジョン攻略も見えてくるんじゃないか?)


もし神様がこの世界にいるのであればS級ダンジョン崩壊による人類滅亡を防ぐためにこのスキルを俺に与えたんじゃないだろうかと勘繰るほどのスキルだ。


(アイドル活動を行いながらステータスアップしダンジョン攻略…うん、なかなか楽しそうだ。あとはここにみんながいれば最高なんだけどなあ。)


これからのことを考えるとワクワクする気持ちと一緒にそこに”みんな”がいないことに寂しさも感じる。


(考えてもしょうがない。それよりもさっさと着替えてアーサーをねぎらいに行くか。)


そう思い俺はもとの服に着がえようと服を脱ぎ始めた。


「おお!ここにいたのか、リ、、、ンっと、悪い!!」


ちょうど上のシャツを羽織ってズボンを脱ごうとしていた時に勢いよくドアが開きアーサーがはいってきた。


「いや、何照れてんだよ。男同士だしそれに一緒に風呂もはいっただろ。」


アーサーは耳まで真っ赤にしてこちらに背中を向けている。


「いや、そうなんだけど!なんか……いや、何でもない!」


(なんだこいつ…?)


アーサーは何かを言いかけたが結局何も言わず俺が着替え終えるまで背を向けていた。


「ん、着替え終わったからもういいぞ。ああ、そうだ。アーサー、最終試験1位通過おめでとう。」


「お、おお、ありがとな!これでリンと同じクラスになれたらいいんだけど、ああああ~めっちゃ不安だあ~」


さっきからアーサーの百面相がすごい。赤くなったり青くなったり忙しい奴だ。


「まあ大丈夫だと思うぞ。上から見てたけど目立つ奴は20人もいなかったし、他のテストで満点近くとっていない限りアーサーの得点を抜くことは難しいだろ。」


事実、アーサーよりも実力が高そうなのは5~6人で他はあまりぱっとしない子が多かった。そして実力が高い子たちは全員パーティーを組まずにソロで戦っていたため早々に魔力や体力がつき囲まれて退場していた。アーサーみたいにクラス単位でとはいかなくても何人かでパーティーを組んでいたらもっといいところまで行けただろうに。まあ自分の実力を見極めることも評価に入っていただろうからあの子たちは減点対象だろう。


(そう考えるとアーサーは他の試験も結構いい点を取れてたみたいだしもしかすると次席入学もあり得るんじゃないか…?)


「そうだといいんだけど…」


「大丈夫だって。とりあえず帰ろう。やっと全部の試験も終わったし帰ってゆっくりしよう。」


まだ不安そうなアーサーを促して俺たちは帰路についた。ちなみに出待ちのように試験会場の外には大勢の生徒たちが待ち構えていたため俺たちは出口から出ず、試験会場の上から風魔法を使って飛んで帰った。


その日はまたジンやリサとともにアーサーの部屋に泊まらせてもらい、昨日のように一緒に過ごした。また、今日獲得した新しいユニークスキルのことについても話すと3人ともハンスさんのように興奮していた。ジンやリサにまた曲をねだられたので夕食を食べた後、同じように披露した。するとミッションのカウントが9/10000になった。アーサーに関しては昼にステータスが上がっていなかったのかそれともスキルを獲得する前だったため1回とカウントされなかったのかは分からないがとにかく俺の認識では3人を”味方”と捉えているらしくステータスがランダムに3ずつ上がったようだった。また、アーサーはユニークスキルの4曲と今日初めて歌ったsunriseの曲についてはもうダンスを覚えたらしく一緒に踊ってくれた。


正直そこら辺のアイドルよりダンスの飲み込みが早いしうまい。ただ、歌はジンと同じく音痴なことが分かった。思いっきり音程が外れてたしそもそも声域が狭いのか低いパートは声が出ていないし高いパートは声が裏返っているしでめちゃくちゃだった。それでも真面目に歌うもんだから耐え切れず笑うと思いっきり背中をはたかれた。いや、これは笑わない方がおかしいだろ。ジンやリサも笑ってたし。


そんな感じで夜まで過ごし、そして次の日、入学前の最後の休日。俺たちはD級ダンジョンに来ていた。

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