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異世界でもアイドルデビュー!?~アイドルの経験を活かして無双します~  作者: Nanairo


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11/24

9話:クラス分けテスト③の1

クラス分けテスト3日目。


今日はスキル攻撃力テストだ。職業や保持スキルに関係なく、学力試験を受けた教室ごとに演習場が振り分けられるためアーサーとはこの5日間ずっと一緒にテストを受けることになる。


俺たちが振り分けられたのはA2演習場。この学園にはクラスと同じようにSSS1~G10までの100の演習場があり、それぞれ50×100mの広さがある。今日は純粋な攻撃力を測定するため、演習場の壁に向かって30m離れた地点から自分の持つスキルを放っていく。壁には攻撃力を数値として計測する装置が取り付けられているためスキルの種類に関係なく測定ができる。また、スキルを複数持っている者はそのすべてを測定しなければならないため魔力などが足りない者は学園から魔力ポーションが支給される。


俺は保持スキルが多いせいか測定は一番最後になるらしい。アーサーは俺の一つ前の順番だ。俺たちは全員で35人いるため一人当たり測定に5分かかるとしても順番が回ってくるまで約3時間ほどかかる。


この1か月間、本当にほとんど勉強しかしていなかったためステータスにはこれといった変化はない。まあミッションをいくつかクリアはしたから多少は変わっているが…。あ、でも知力だけは猛勉強したからか爆上がりした。


(一応ステータスを確認しておくか。ステータスオープン)


―――――――――――――――――――――――――

名前:天神 琳 [リン] Lv36 6800291/7000000

年齢:10歳

種族:人間

職業:アイドル


[能力値]

体力 :405

魔力 :480

知力 :325

攻撃力:340

耐久力:320

敏捷 :355

運  :150

魅了 :215


[スキル]

炎魔法Lv5  227190/1000000

水魔法Lv4  22350/500000

風魔法Lv4  17100/500000

土魔法Lv3  34120/200000


[ユニークスキル]

Fire     メインボーカル

Water    メインダンサー

Wind

Earth

―――――――――――――――――――――――――


(俺が持っているスキルは炎、水、風、土の4つだけどユニークスキルも使うとしたらだいぶ時間がかかりそうだな。でもまあ、戦いのときはずっとユニークスキルを使っていたからそれぞれの魔法がどれだけ攻撃力があるのか分かるのはいいな。)


「へえ、一人目は盾士か。スキルはシールドバッシュみたいだな。直接攻撃系のスキルは壁に直に攻撃してもいいみたいだ。おお、攻撃力は30だって。これって高いのかな?」


アーサーの声に誘われて壁の方を見てみるとちょうど盾士の少年が壁に盾で攻撃したところだった。スキル名は”シールドバッシュ”。ジンのパーティーメンバーのシグもよく使用していた。盾士が一番最初に獲得するスキルだ。名前も瑠偉くんが教えてくれたものと一緒だ。


(もしかして異世界の漫画やゲームを作った人って元異世界人とかか…?)


攻撃を加えた壁の上部に大きく”30”という文字が表示されている。1人目はスキルを一つしかもっていなかったようで、近くの教官が手に持っているタブレットのようなものに記録した後、2人目の測定に移った。


2人目は弓士のようだがスキルはまだ獲得していないらしく、普通に壁に矢を放っていた。攻撃力は5。まあ、壁に届いただけでもマシかな。


続いて3人目。この子は珍しくリサと同じ光の魔法士のようで持っているスキルは”ヒール”のようだ。これは攻撃というよりは回復のため測定はどうするんだろうと思っていたが、なんとヒールも攻撃力の測定ができるらしい。アンデッド系には逆にヒールが攻撃として有効になるため測定できるようにしたんだとか。


だがスキルを獲得したばかりのようでうまく発動せず結果は測定不可。まあ、こういうこともあるだろう。光の魔法士の女の子は気を落としていて少しかわいそうだった。


そんな感じで他の子の測定を待つこと2時間、昼になったので1時間休憩を挟むことになりまた俺はアーサーの昼食を分けてもらった。


「俺ばっかり分けてもらって悪いな。でも、量が多いなら料理人に伝えて減らしてもらえばいいんじゃないか?これ作ってくれてるのって夕食を作ってくれてたあの人たちだろ?優しそうな人だったし言ったら聞いてくれそうだけど。」


すっかりとりこになった魅惑の唐揚げを頬張りながら聞くと、なぜかじわじわとアーサーの顔が赤くなっていった。


「えっと、その実は…言ってみたんだがそしたら”ではせっかくですのでご友人の方と召し上がってください”って言われちゃってさ。俺も今まで鑑定の儀や学園入学に向けて訓練や勉強ばっかりで友達といえる人もいなかったから…」


(つまり、”友達”と一緒にこうやって過ごしたり一つの弁当を分け合って食べるのが楽しいということか…)


「っちょ、ニヤニヤすんなし!」


おっと、無意識に口元が緩んでいたようだ。ダメだな。表情管理はアイドルの鉄則だ。


「別にニヤニヤなんてしてないよ。いやあ、アーサーに友人と思ってもらえていたなんて光栄だなあ。」


「っ、その表情と口調もやめろ!!」


照れ隠しにバシッと背中をたたかれた。腐っても聖騎士。背中がとても痛い。おかしい、今度はちゃんとさわやか笑顔ができていたはずなのに。前世でこの笑顔で落ちなかったファンはいなかったぞ?


こんな感じでアーサーとの距離を縮めつつ昼を過ごし、また午後の測定が始まった。

午後が始まって1時間半ほどたったころ、漸くアーサーの順番になった。結局ここまでスキルを2つ持っている子はおらず、ユニークスキル持ちもなし。逆にスキルを一つも持っていない子が5人ほどいた。ここではステータスの鑑定は行わないからそれぞれのスキルレベルは分からなかったが、一番攻撃力が高い子で90だった。


(教師の表情からしてだいたい攻撃力が70を超えていたらいい方って感じか。)


「っじゃあ、行って来る…」


(なかなか緊張してるっぽいな。表情がこわばってる。こんな時みんなはどうしてくれていたっけ。)


俺も最初のころはステージのたびに緊張していたためメンバーが気を使ってよく緊張をほぐしてくれていた。


俺はアーサーの腕をグイっと引っ張ってぎゅっと抱き着き背中をトントンとたたいた。


「大丈夫。アーサーならできるよ。普段通り頑張れ。」


一瞬こわばっていたもののすぐに体の力が抜けていくのが分かった。俺は体を話しアーサーの顔を覗き込む。


「っはは、誰かに抱きしめられたのなんていつぶりだ?びっくりして緊張がどっかに行っちゃったよ。ありがとな。頑張ってくる。見てて。」


アーサーはクスクスと笑いながら前に歩いて行った。緊張がほぐれたようで何よりだ。ハグってなんか落ち着くんだよなあ。俺が緊張するたびにメンバーたちがかわるがわるハグして落ち着かせてくれていたため、俺もやってみたが成功したようだ。


アーサーは教師から木剣を借り、壁の目の前に立った。


(確かアーサーのスキルは”聖剣Lv2”だったはず。”聖剣”は直接攻撃型のスキルなのか?)


じっとアーサーを見ているとだんだんアーサーの持っている木剣が光り出し、光が一番強くなったときに剣を振り下ろした。


「聖剣ッ!!」


ドガッ!というすごい音とともに壁が揺れた。そして壁の上部に表示された数字は


”120”


今までで一番高い数値だった。周囲の子たちもどよめいている。教師も驚いた顔をしているな。


(ん?何かアーサーが教師に話しかけてる?)


教師に何かを話したかと思うとアーサーは壁から30m離れた地点に移動し剣を構えなおした。そして


「聖剣ッ!!」


またもや”聖剣”のスキルを放った。しかし今度は木剣に集まっていた光が剣を離れ、斬撃となって壁に飛んでいった。そして壁に表示された数字は


”150”


(おお!さっきより攻撃力が高くなってる!)


アーサーのスキルに驚いているとアーサーが走りながら戻ってきた。


「リン、見てたか!?俺実は鑑定の儀の後、スキルを猛特訓したんだ。さすがにレベルを1か月で上げるのは難しかったからスキルだけでも上達しようと思ってさ。そしたら一昨日やっと聖剣がLv3になって、今までは直接攻撃しかできなかったけど遠距離攻撃もできるようになったんだ。でも取得したばっかりで全然練習もできてなかったから不安だったんだけど、リンが励ましてくれたから頑張れたよ!ありがとな!」


(おお、すごい勢いだな。でもそっか、成功したようで良かった。)


アーサーの喜び具合につられて俺も笑ってしまう。


「俺は何もしてないよ。全部アーサーの努力の結果だ。じゃあ、次は俺の番だし行って来る。」


「おう!リンもがんばれよ!」


アーサーに手を振って俺も30m地点に向かう。


(やっぱり注目されてるな。それにさっきから別の演習場でテストを受けていた生徒や教師がどんどん入ってきてるし…)


そう、実は少しくらい前から別の演習場で早く試験が終わった生徒や教師人たちが、俺たちのいるA2演習場に入ってきているのだ。おかげで今は後方50mが人込み状態になっている。


(またこんな大勢の前でスキルを披露しないといけないのか。まあ慣れるしかないのかな。)


「先生、持っているスキルやユニークスキルは全部使わないといけないんですよね。」


「ええ、そうです。スキルに関してもレベルが上がるごとに威力が上がるものであれば最大レベルのスキルを一つ使用していただく形でもかまいませんが、魔法のようにレベルが上がるごとに形や用途が変わるものはすべて使用してください。あと、魔力ポーションはたくさん用意していますのですべて全力でお願いします。」


「分かりました。では炎魔法Lv1から順番にいきますね。」


やはり全部使用しないといけないらしい。これはさすがに俺でも魔力ポーションは必須だな。でもまあ、攻撃力を知れるのはいいことだしミッションもちょうど達成できそうだからいいか。


今回のミッションは1日に魔力を1000以上使う事。報酬は魔力+5だ。


まずは炎魔法Lv1だから火の玉だ。俺が今ユニークスキルなしで一度に出せるのは10個まで。それを出すと同時に壁に向かって放つ。


結果は”70”


(一つ当たり攻撃力7ってところか。3歳から比べると2しか攻撃力が上がってないのか。なんかちょっとやだな...。)


結果に少し気を落としたがまあLv1だしな、と思い直し続けてLv2の炎槍を放つ。こちらは5本だ。ちなみに周囲はずっと騒がしいが無視することにする。


結果は”75”


こちらは1本あたり攻撃力が15あるみたいだ。


次はLv3の炎玉。こちらも5つ同時が限界だ。結果は何と”125”。一つ当たりの攻撃力は25だ。


そして次はLv4の炎壁(ファイヤーウォール)これは攻撃というより防御なのだが、とりあえず壁を炎壁で燃やしてみる。すると結果は”80”と出た。一応攻撃判定されたみたいだ。


(優秀な壁だな。)


炎魔法最後はLv5の爆発だ。これもピンポイントで壁を爆破させてみた。結果は”200”。一気に攻撃力が跳ね上がった。周囲のどよめきも大きい。でもこれだけの攻撃力でも目の前の壁は傷が入っていないんだからすごい。逆に傷を入れたくて少しうずうずしてしまう。


まだ魔力に余裕があるためこのまま水魔法に移る。


最初はLv1の水の玉。こちらも10個ぶつけてみたところ結果は”60”炎より少し攻撃力が劣るらしい。

続けてLv2の水刃。これは5個ぶつけると結果は”70”

同じく風魔法と組み合わせた氷刃(アイスカッター)も5個ぶつけると結果は”85”だった。やっぱりこっちの方が攻撃力は高い。

次にLv3の水玉(ウォーターボール)。だがこっちは水の玉と大きさが変わるくらいしか変化がないのでこちらも風魔法と組み合わせて氷玉(アイスボール)として5個ぶつけた。結果は”120”だった。

次は水魔法最後、Lv4の水壁(ウォーターウォール)これも防御系の魔法だが発生させた大量の水を津波のように壁にぶつけてみた。結果は”110”水魔法で唯一炎魔法よりも攻撃力が高かった。


ここで魔力が底をついてきたので教師に言って魔力ポーションを貰った。見た目は淡い緑色でメロンソーダみたいだったが試験管のようなものに入っていたので台無し感がすごかった。しかし結構高級なものらしく、1つで魔力を全回復できたし味もそこまで悪くなかった。


教師は最初は俺の出す記録に慌てふためいていたが途中から考えるのをやめたのか真顔で黙々と記録を取っていた。ちょっと怖い…。


気を取り直して次は風魔法だ。

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