『柄谷行人問題』
『柄谷行人問題』
㈠
今年に入ってから、柄谷行人の文庫本を、初版で、随分集めた。今まさに、柄谷行人が日本の主を担っている一人だと思ってはいるし、その存在の、現代的意義について、確認しておきたかったのである。集めた文庫本を、速読で読んでいる。
㈡
はっきり言って、すごいことを言ってるんだなあ、くらいにしか分からないくらい、経済用語が多いので。これはもう、ほとんどお手上げの状態である。漱石論だけは、何となくついて行けたが、柄谷行人はもともと、経済学部出身だから、自分にとって分からない、というのも、自然かもしれない。
㈢
しかし、位置としては、芥川龍之介、小林秀雄、柄谷行人、の位置なのだから、現代文学の文壇批評くらい、定期的に行って貰わないと、文壇が廃るのである。随分、速読で読んだが、もうすく、売るだろう。値が付きそうなのが、不幸中の幸いか。