春華、厳しい芸能界のスタートラインに(前編)
車は走り続けて20分後、
「つきました」
降りてみたら大きなビルが私の前にそびえ立っていた。
「すっ、凄いですね…」
ここがShining starsの本社ビルらしい。本社内に「SSacademy」というShining stars所属芸能人のレッスン場所がある。
「セキュリティが厳しいのでShining starsのビルに入る際はこの専用カードキーを持って入ってください。持ってないと警備員もいますし、そのカードキーでドアの鍵を開けないといけないので。」
カードキーには自分の名前、生年月日など、書かれていた。Shining stars所属芸能人という証明書にもなるらしい。
Shining starsのビルのドアの前には警備員が立っていた。
「カードキーは?」
「これでいいですか?」
「えっと、虹山 春華さん。分かりました。どうぞ、お通りください。ドアには鍵がかかっていますので、カードキーをスキャンする機会にカードキーを当てたら開きますので。」
「説明ありがとうございます。」
マネージャーもカードキーを見せて入ってくる。
「カードキースキャンはこれでいいんですよね?」
「はい。」
私は中に入ると、綺麗なエンドランスが。
レッスン会場に向かうと…
「色んな人がいる…」
ここ、SSacademyの中にはボイストレーニング・ダンスレッスン・演技のレッスンなど芸能界で必要になるトレーニングをそれぞれの場所で行うことが出来る。
「春華さんはしばらく個室練習です。」
「分かりました…」
個室練習はまだ芸能界入ったばかりの人・個室を希望した人などが使う事が出来る。
春華は、それぞれの場所にある、ボイトレ場所・ダンスレッスン場所・演技レッスン場所の場所ひとつの個室を使わせてもらうことになった。個室も1人にしては広く練習しやすい場所であった。
「これ、個室の鍵です。」
「え、またカードキですか?」
「ええ。普通の鍵だと無くす人が沢山いまして、カードキーになったんですよ。」
「なくしやすくないですか?」
「大丈夫です。このカードキーは春華さんが頼んでくだされば私が預かっておくことも可能です。無くされたら本当に困るので無くさないようにしてください」
「分かりました。」
「じゃあ春華さん今からボイトレを行います。」
「分かりました。」
ボイトレの個室へ向かい中へはいる。
「服はこちらの服に着替えてください。この服はレッスンやトレーニングを行う時に使う服です。」
その服はジャージに似ている。
「分かりました。」
「トレーニングの指導はこちらの先生が専門にやってくれます。」
「私がトレーニングを担当する小林と言います。厳しいトレーニングだけど頑張っていこうね。」
女性の先生で良かったがそれだけで油断すれば大変なことになる。
「まず腹式呼吸するよ。やったことある?」
「部活でやったことあります。」
「じゃあ、4拍吸って、8拍はくをやりましょう。」
この個室空間で担当の先生と2人でトレーニングするのも慣れないな…
「1・2・3はい吸ってー」
「スゥー」
「はいてー」
「ハー 」
「はい吸ってー」
「スゥー」
「はいてー」
「ハー」
腹式呼吸は結構疲れるが、吹奏楽部では楽器を演奏する時に必要な練習だ。歌にも結構関係あるのか。
「キツい?」
「大丈夫です。」
「今日は腹式呼吸はこれぐらいにしときましょう。次は発声練習。」
担当の先生は、ピアノのいすに座る。
「音階上がっていくからそれに合わせて、ラーと言ってね。」
「はい。」
「じゃ、始めるよ。♪〜♪〜」
「ラーラーラーラー」
1分後・・・
「高い所出しにくかった?」
「さすがに出しにくいです。部活の合唱の練習でも、無理だったので…」
「無理とかは言わん方がいいよ。練習すればできるようになるから。お腹を優しくおすことで少しは高めの声出るようにはなるとは思うよ。」
「分かりました。」
「じゃあ、これ、デビュー曲の歌詞だよ。」
その紙には歌詞が書かれていた。
「今から練習していくからね。1回、演奏を聞いてもらいます。」
先生はCDを持ってくる。
「♪〜♪〜」
3分後・・・
「一通りは分かったかな?」
「まあ・・・」
「まだ、ちょっとぐらいでいいからね。少しずつ覚えていけばいいからね。今から歌っていきましょう。今からピアノの音に合わせて歌ってね。」
「分かりました。」
「♪〜♪〜」
「明るい〜♪」
1時間練習は続いた。
「春華さんー次はダンスレッスンの時間ですー」
「分かりました。」
ダンスレッスンの場所へ向かう。
「こちらがダンスレッスンの担当の先生です。」
先生変わるんだ…
「私が担当の梅川と言います。」
また女性の先生か。
そして、ダンスレッスンは1時間半
「春華さんー。次は演技レッスンです。」
「えー」
ダンスの練習させられ辛かった。疲れ果てていた。
「えーじゃないですよ。」
演技レッスン場所へ向かって
「こちらが担当の先生です。」
「はい。え、」
「え!春華ちゃん!」
「おばさん…」
「え!親戚の方同士だったんですか?」
「ええ。春華ちゃんは私の姉の娘さんです。」
「そうなんですか!」
長くなりそうなのでここで今回の話はここで終わります。次は演技レッスンの話から書きますね!読んでくださった方ありがとうございます。ブックマーク登録してくれた方本当にありがとうございます。また、続きも読んでくださると幸いです。